「サステナブル容器」「アジアコスメ」「CBD」の3大トレンド、COSME Week 東京2022
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2022年1月12日〜14日の3日間、東京ビッグサイトで開催された大規模見本市「COSME Week 東京 2022」。2万3,000点もの展示のなかから、とくに注目すべきトピックスとして「サステナブル容器」「アジアコスメ」「CBD」をとりあげ、その最新トレンドを紹介する。
化粧品づくりの新技術からマーケティングツールまで集結
「COSME Week 東京2022」は、今年初開催となる「第1回化粧品マーケティングEXPO」のほか、「第10回国際化粧品展」「第12回化粧品開発展」「第5回美容・健康食品EXPO」「第2回国際エステ・美容医療EXPO」の5つの展示会が同時に開催され、513社が出展、2万3,267人の来場となった。
パンデミックの影響を受け、海外からの出展ブースの一部では、展示商品の資料の閲覧、オンライン中継による商談などを行った。会場では特別セミナーも開かれ、株式会社資生堂 取締役常務で資生堂ジャパン株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 直川紀夫氏、「YouCamメイク」を提供するパーフェクト株式会社 代表取締役社長 磯崎順信氏をはじめとしたゲストが登壇し、化粧品業界の最新の展望やトレンド、マーケティング戦略などが語られた。
会期初日の様子
化粧品容器はサステナビリティとEC通販対応が2大テーマ
展示会場では、SDGsバッジを身につけた企業担当者や、目立つ位置にサステナビリティやエコの文字を掲示する企業ブースが多くみられた。「以前よりも特にエコパッケージへの反応がよく、サステナブル対応アイテムの案内に人気が集中した」との声も聞かれた。
今回とくに目立ったのが、サステナビリティに力を入れている容器関連の展示だ。化粧品・トイレタリー容器メーカーの株式会社ツバキスタイルは、新シリーズの「二層エアレスデラミ容器」と「二層肉厚容器」を展示。業界初となる二軸延伸ブロー(水平垂直方向の2軸延伸工程を設けた成形法)でのPEボトル成型を実現し、気密性が高く、耐久性や耐薬品性に優れたボトルを、環境負荷を少なくして生み出すことを可能にした。製造過程で無駄なバリ(金型の隙間に成形材料が流れ込み、固化した不要部分)が発生しないため、再加工時のCO2を削減できるだけでなく、切削・粉塵による汚染の心配もないという。
同社はこうした新容器の開発だけでなく、リサイクルにも積極的で、2021年6月に循環型リサイクルのためのグループ会社 株式会社BEAUTYCLE(ビューティクル)を立ち上げ、佐賀県神埼市にリサイクル工場の建設を予定している。BEAUTYCLEには化粧品容器を扱う株式会社グラセルも資本参加をしており、ツバキスタイルとグラセルの空き容器を回収し、洗浄・粉砕して樹脂にするリサイクルを行うという。
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