マルホが仕掛けるAIコスメレコメンド「My Salon」、肌悩み特化コミュニティへの展望
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製薬会社マルホ株式会社が、独自のAIコスメレコメンドサービス「My Salon」をリリース予定だ。同社の強みである皮膚科領域のR&Dとデータに裏打ちされた新ソリューションで、肌の悩みを通じてユーザーとのコミュニケーションを深めていくとする。このサービスの詳細や開発の背景について、同社そして技術協力した株式会社Recursive(リカーシブ)の関係者に話を聞いた。
社内のアイディア公募からスタートしたプロジェクト
マルホは皮膚科学の分野に特化した製薬企業であり、皮膚疾患医療用外用剤(塗り薬)の領域で国内シェア1位を誇る。昨今では医療用医薬品事業を中心に事業領域を拡大。化粧品事業、診断薬事業、医療機器事業など、皮膚疾患に対するニーズに幅広く対応している。
そんなマルホが開発を進めているのが、コスメのなかでも基礎化粧品にフォーカスしたAIレコメンドサービス「My Salon」だ。すでにブランドを問わず1万点ほどの化粧品データベースを持ち、その人に合った化粧品をレコメンドするだけでなく、生活習慣の改善も提案する。マルホ株式会社 取締役 常務執行役員 経営戦略/CMC統括 武田雅弘氏は、プロジェクトの立ち上げ経緯について次のように説明する。
「我々は医療用医薬品の研究開発と製造販売を中心とした会社だが、事業領域を拡大していきたいという意識を強く持っていた。そこで、社内で新規事業アイディアコンテストを実施し、革新的な企画について開発をサポートすることにした。審査員たちから高い評価を得たのが同AIレコメンドサービスだった」
皮膚疾患のための外用剤開発を続けてきたマルホ社内には、そのR&Dの過程でサイエンスやモノづくりに関するノウハウが豊富に蓄積されている。一方で、市場を見渡したとき、こうした製薬会社がもつ知見とユーザーの肌の悩みをつなぎ、解決に導くソリューションはほとんど存在しない。この点で、自社の強みを最大限生かすことができるという判断が下り、プロジェクトがスタートしたという。
「技術的側面はリカーシブ社に協力いただくことになった。まずはモック(たたき台)を作成し、実証実験が可能かどうかの検証を進めてきた。現在は、開発した仕組み・システムが稼働を開始し、小規模な実証を積み上げている段階だ。今後は、より大規模なトライアルを行うフェーズへと移る」(武田氏)
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