英国ブーツの敏腕CIOによるDXとオムニチャネル戦略への急シフト、その柔軟な手法
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

英国ブーツの敏腕CIOによるDXとオムニチャネル戦略への急シフト、その柔軟な手法

◆ 9/1よりリニューアルしました。詳細はこちら
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

170年の歴史を持つ老舗ドラッグストアチェーンのBoots UK(以下、ブーツ)がオムニチャネル戦略を加速させている。デジタル化への本格投資では後発組ながら、パンデミックで新たな施策を次々と打ち出し、リテール分野でフロントランナーの1社に躍り出た。顧客体験の向上に注力してIT部門とマーケティング部門が連携し、技術面では自社開発にこだわらず優れた技術やサービスを外部パートナーから積極的に取り入れている。

ビューティ分野でシェア拡大、自社ブランドを英国で開発・製造も

ブーツは1849年、ハーブを扱う薬店として創業した。もともとは小さなファミリービジネスだったが、いまでは薬局サービスに加え、ヘルスケア、ウエルネス、ビューティ、飲食物、家電などさまざまな分野の商品を扱う国民的ドラッグストアとして知られ、売上高で英国第9位の大手リテーラーでもある。2020年8月31日時点で約2,300店舗を展開し、同社によると英国民の約85%がブーツ店舗から徒歩10分圏内に暮らしている。

近年はとくにビューティ分野で市場シェアを伸ばしており、2021年度第1~3四半期(2020年9月~2021年5月まで)に34ブランドを新たに追加、取り扱いブランド数を500以上に増やした。ブーツがいうところの「英国ナンバー1スキンケアブランド」のNo7をはじめ、Soap and GloryLiz EarleSleek MakeUPYourGoodSkinなど自社ブランドも展開しており、それらのほぼすべてを英国内の自社設備で開発し、製造も手掛けている。

スクリーンショット 2021-08-25 14.30.23

ブーツはビューティ分野の
取り扱いブランドを増やしている
出典: ブーツ公式サイト

2014年には、当時の親会社アライアンス・ブーツ(Alliance Boots)と米国ウォルグリーンズ(Walgreens)が合併してウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(Walgreens Boots Alliance、以下WBA)が誕生し、ブーツは新会社の傘下に入った。WBAは米国と英国を中心に世界で2万店以上を持つドラッグストア大手だ。

パンデミックで進めた「ハイブリッド店舗」、倉庫ロボットも導入

新型コロナウイルス感染症の大流行に伴い、英国政府は2020年3月に最初の外出規制を行ったが、市販薬や処方薬を販売するブーツは、ビューティ関連を含む医薬品以外の商品の販売を中止して実店舗の営業を続けた。実店舗の売上高が激減するなかで、ブーツの自社ECサイトの売上高は2020年6~8月期に前年同期比155%増、続く9~11月期に同106%増と大幅増を記録。直近の2021年3~5月期は実店舗の客足が回復したことで5月にわずかに鈍化したが、それでも同42%増を達成した。

画像2

コロナ禍で自社ECの売上高が大幅に増加
出典: NRF Retail Convergeで
紹介されたブーツ作成の動画より

CIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)としてブーツのデジタルトランスフォーメーション(DX)とオムニチャネル戦略を率いるリチャード・コーブリッジ(Richard Corbridge)氏によると、2020年の年末商戦ではオンライン注文の急増に対応するために倉庫を新設したほか、注文した商品をピックアップできるように既存店舗をアレンジした「ハイブリッド店舗」を125店用意した。倉庫業務の生産性を上げるため、移動型の協働ロボットも導入した。

この続きをみるには

この続き: 4,198文字 / 画像5枚
この記事が含まれているマガジンを購読する
このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。

ありがとうございます!メルマガで隔週で更新情報配信中。ぜひご登録を!
美容業界の国内外のイノベーションを発信するメディア。最新記事から過去1ヶ月分は無料でお読みいただけます。それ以降の記事は「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。詳しくはこちらから→ https://goo.gl/7cDpmf