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小学館『美的』などメタバース「S-PACE」でコンテンツを通じたコミュニティ形成へ

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2022年6月、小学館はメタバース「S-PACE(スペース)」のβ版を関係者向けにオープン、8月29日にはβ版を一般公開した。同社が手がける雑誌や漫画をテーマにした空間が用意され、誌面とは異なる切り口でコンテンツを楽しむことができる。美容雑誌『美的』の取り組みを中心に、メタバースに参入した目的と出版社ならではの強みについて探る。

『美的』など雑誌で築いたブランド価値を活かして展開

メタバースを活用したコンテンツの展開はさまざまな分野に広がっているが、雑誌や漫画の出版で培ったコンテンツをメタバースで拡張する取り組みを進めているのが小学館だ。創立100周年を迎えた同社は、XR(クロスリアリティ)技術を駆使したライブエンターテイメントのプロデュースを手掛ける株式会社LATEGRAとの協業で、独自のメタバース空間「S-PACE(スペース)」のβ版を2022年6月にオープンした。

なぜ、出版社がメタバースに注力するのか。株式会社小学館 広告局 デジタル広告開発室/課長 兼 ユニバーサルメディア局 XR事業推進室の高田浩樹氏と、株式会社LATEGRA 事業開発2部/マネージャー・プランナーの今野希歩子氏に、その狙いや今後の展開について聞いた。

メタバースプラットフォーム S-PACE
著者撮影

S-PACEは、PCやスマホのブラウザからアクセスが可能なメタバースで、現在はβ版の段階だが、すでに『美的』や『CanCam』『コロコロコミック』『BE-PAL』など、同社の雑誌をテーマにした複数のスペースに入ることができる。なかでも、美容誌の美的は、S-PACEオープンに先がけて、2021年からバーチャル空間でのイベントを展開。S-PACE内でも一部のコンテンツのアーカイブを見ることが可能だ。

出版社である小学館がメタバースに参入する背景について、「雑誌をひとつのブランドと捉え、それをさまざまな形で成長させていく施策のひとつがメタバース」と高田氏は話す。

株式会社小学館 広告局 デジタル広告開発室/課長
兼 ユニバーサルメディア局 XR事業推進室
高田浩樹氏

プロフィール/女性誌編集者として、「CanCam」「Oggi」「美的」などの紙媒体、WEB媒体を担当。CanCam編集長、美的.com編集長を経て、広告局デジタル広告開発室に。2021年7月より、XR事業推進室を兼務。美的のVR開発や「S-PACE」などに携わる

このS-PACEの開発と並行して、同社ではすでに「場のメディア化」をテーマにした取り組みを進めている。たとえば、2022年1月、ARクラウドおよび各種ARサービスの企画・開発・運営を行うプレティア・テクノロジーズ株式会社と提携し、「ARタウン」プロジェクトの実証実験としてAR謎解きゲーム「ある珈琲店からの挑戦状」を開設した。小学館本社のある東京・神保町を舞台に、参加者が実際の街を巡りながら謎解きゲームに挑戦するというもので、プレイヤーがスマホにインストールしたアプリを頼りに、街のあちこちに隠されたミッションを解くために神保町を歩き回ることで、街の魅力に触れてファンとなり、ひいては街の活性化につなげることを目的としていた。S-PACEは、こうした場のメディア化を仮想空間にも広げていく施策といえる。

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