1分で1本が売れた実績も。顧客データもとれる中国ブランドの「口紅自販機」
見出し画像

1分で1本が売れた実績も。顧客データもとれる中国ブランドの「口紅自販機」

◆ English version: Lipsticks on the roll in China
New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

10年前まで飲料の自動販売機すら見かけることが稀だった中国で近年、野菜や搾りたてのオレンジジュース、福袋など、実にさまざまな自販機(その多くはモバイル決済のみに対応)が登場するようになった。美容分野も例外ではない。今や都市部のどこでも見かけるようになったのが口紅の自動販売機だ。

中国において、化粧品関連の自販機が登場したのは2016年ごろだ。日用品大手のJahwa(上海家化聯合)が海虹橋空港や浦東空港などにフェイスマスクの自販機を設置したのが最初とされている。Jahwaは、中国で数少ない100年企業の1社だ。同社の前身である香港広生行が設立されたのが1898年で、2018年に創業120周年を迎えた。化粧品ブランドの「Shanghai VIVE(雙妹)」やフェイスマスクブランドの「HERBORIST(佰草集)」など、日用品から化粧品まで9つの自社ブランドを展開する。原材料に中国医学の生薬を使用するなど、中国の伝統文化にこだわった製品づくりをしている。

一時期は日本の花王の販売代理をしていたが、2016年に提携を解消。一方で2017年6月には、子会社Abundant Meritを通じ、英国の哺乳瓶ブランド「Tommee Tippee」を傘下に持つMayborn Groupを約2.93億米ドル(約322億円)で買収している。

当初は普及しなかったフェイスマスク自販機

同社は2001年に上海証券取引所に上場。現在の時価総額は約178億元(約2873億円)に達する。直近の決算報告によると2018年第3四半期(7~9月)の営業収入は、前年同期比9.95%増の17.55億元(約282.9億円)。純利益は同31.68%増の1.37億元(約22億円)と好調だ。

同社は近年、販売におけるIT化を進めてきた。2016年に開催した新商品発表会ではその一環として「デジタル体験店E-store」を披露。E-storeはタッチパネルやホログラムムービーなどが搭載された自販機で、まったく新しい体験型店舗との触れ込みであり、それが空港などに設置されたわけだが、あまり話題にならず、その後同社が「E-store」について触れることはなかった。化粧品自販機を最初に導入したものの、その試みは失敗に終わった。

中国の新興メーカーが仕掛ける口紅自販機

時を同じくして浙江省杭州市の銀泰百貨店では、あるイベントが行われ、多くの若い女性がつめかけた。そのイベントとは、中国の新興化粧品ブランド「瑪麗黛佳(MARIE DALGAR)」が、アリババグループの展開する「TMALL(天猫)」とのタイアップで仕掛けたもので、口紅の小型無人販売店として自動販売機を出現させたのだ。

この続きをみるには

この続き: 2,634文字 / 画像4枚
このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。

ありがとうございます!LINE@で更新情報配信中です。ぜひご登録を!
美容業界の国内外のイノベーションを発信するメディア。最新記事から過去1ヶ月分は無料でお読みいただけます。それ以降の記事は「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。詳しくはこちらから→ https://goo.gl/7cDpmf