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中国のサステナビリティ意識が美容分野でも急激に進化、アリババの啓発から資生堂、ロレアルの動きまで

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中国でとくにZ世代を中心とする若い層は、環境に配慮した美容アイテムを選ぶ傾向がますます強まり、資生堂、ロレアル、P&G、ユニリーバなどが環境問題の啓発で先進的な取組みを続けるアリババグループと連携し、それぞれのサステナビリティを追求している。


ビッグデータ分析会社 DATASTORY(数説故事)とWeb分析会社 用戸説が発表した「2022年持続可能な美容成長トレンドレポート(2022年可持続美粧発展趨勢報告)」によると、中国のSNSでのサステナビリティに関する話題は、2022年6月時点で2年前に比べ185%増えたという。美容分野に限っては同229%増と高い伸びとなっている。

アリババグループ傘下のECプラットフォーム「Tmall(天猫)」やスキンケアブランド「One leaf(一葉子)」らが公表した「クリーンビューティ業界白書(純浄美容行業白皮書)」によると、ユーザーの7割以上が環境保護を理念としたスキンケアブランドの商品を買いたいと考えているという。

出典:純浄美容行業白皮書

こうした意識の変化は、実際の購買にも影響を及ぼしつつある。市場調査会社MKTINDEX.COM(魔鏡市場)の「2023健康美容市場トレンドインサイトレポート(2023健康美粧市場趨勢洞察報告)」では、2022年3月から2023年2月までのTmall上におけるブランド側からの商品説明文などの健康と美容に関する見出しをスクリーニングし、コンセプト別に販売額と成長率を算出した。

その結果、1位が「植物・植物エキス」で、以下「天然」「健康」「無刺激」と続き、9位に「環境保護」が入った。環境保護は順位こそ上位ではないが、伸び率においては300%と群を抜いている。消費者の意識が急激に変化している様子がうかがえる。

アリババグループは8月8日を「CO2削減の日」として資生堂やロレアルとも提携

そうしたなかで中国で展開するグローバルブランドも環境対策やサステナビリティに力を入れている。2023年6月に中国初のカーボンニュートラル博覧会(上海国際碳中和博覧会)が開催されたが、そこでロレアルグループと主要サプライヤー10社は会場で、サプライチェーンにおける温室効果ガス排出量を削減することを約束した。

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