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バングラデシュのD2Cブランド先駆けとしてTruce Beautyが目指すエシカルコスメ

まだD2Cブランドが少ないバングラデシュで、BLMをきっかけとする若い世代のムーブメントにインスパイアされ、本当に南アジア女性の肌に合った化粧品が欲しいと考えた女性起業家が立ち上げた、エシカル&クリーンビューティ・スキンケアブランド「Truce Beauty」。ブランドに込めた思いと、OEMプラットフォーム企業Cosmepolitanの協力を得て韓国で生産した背景など、Truce Beauty 創業者兼CEO サミラ・ロカイヤ・クアセム氏に聞いた。

韓国OEM企業の知識と技術で開発・製造されたクリーンビューティブランド

2022年バングラデシュ・ダッカを拠点に創業したスキンケアブランド「Truce Beauty(トゥルース・ビューティ)」は、同ブランドの創業者兼CEOであるサミラ・ロカイヤ・クアセム(Samira Rokaiya Quasem)氏の、「気温も湿度も高い気候で、メラニンリッチで日焼けしやすく、ニキビトラブルの原因となるオイリーな傾向にある南アジアの消費者の肌に適した、安全でしかも高い機能性を備えたスキンケアプロダクツを作りたい」との想いをもとに、韓国のOEM企業の処方と製造技術により生まれたメイド・イン・コリアのバングラデシュブランドだ。

Truce Beautyの3つのアイテム

パラベン、シリコン、ミネラルオイル、合成染料は不使用で、かつクルエルティフリー、敏感肌用のクリーンビューティをうたい、BHA配合の「アンチポリューションフェイスウォッシュ」、韓国産真珠からの抽出成分を加えた「ハイドラピールアンチセーバムトナー」、そして、主にナイアシンアミド、レモンピールオイル、柑橘類エキスで構成される「ブライトニングTLCクリーム」の3製品をラインナップする。価格はいずれも日本円にして2,200円台だ。

このプロジェクトをプロデュースしたCosmepolitan(コスメポリタン)は、韓国と日本を中心とした化粧品OEM企業のグローバルネットワークを通じて、企業や個人の化粧品の企画、製造、パッケージ、ローンチ、そして販売までをサポートするプラットフォームだ。また、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)によると、韓国からバングラデシュへの化粧品取引は今回が初めてのケースであるという。

化粧品づくりについて調べる過程でクアセム氏は、Cosmepolitanの存在を知り、相談を持ちかけた。「私のアイディアを話した結果、製品ラインのゴールとコンセプトを明確にすることからプロジェクトがスタートした。私が考えている製品イメージに近い既存製品のサンプルを集めることから始めて、処方、成分、効能、テクスチャーなどの点で気になる商品をリサーチした」(クアセム氏)

同氏とCosmepolitanチームは、これらを参考にしながら具体的な商品ラインナップを構築し、入念な打合せのうえで処方からパッケージまで各アイテムを生産するのに最適な韓国のOEMメーカーを選定していった。そして、最初にクアセム氏がCosmepolitanにコンタクトしてから約1年後の2022年6月に、Truce Beautyは正式な製品ローンチを果たした。

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