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ロレアルの新ヘアカラーガジェット、P&Gはメタバース注力、アモーレパシフィックはカスタマイズソリューション【CES2022】

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オン/オフラインのハイブリッドで開催されたCES2022を、実際にリアル視察したレポートをシリーズで掲載する。第1回は、オミクロン株の急拡大への対応など今後の国際展示会のあり方を示唆する会場運営のほか、美容業界におけるメタバースやNFTなどの活用事例、常にコネクテッドな新しい生活様式を反映し、変化する消費者ニーズに応える新製品を発表した美容大手の取り組みなどを紹介する。

リアル展示が復活したハイブリッド開催のCES2022

2022年1月3日から7日、米ラスベガスにて恒例の最新技術の見本市「CES2022」が、オンラインとリアルのハイブリッドで開催された。

非代替性トークン(NFT)、フードテック、スペーステックなどの新カテゴリーの追加も発表され、期待値が高まっていたCES2022であったが、2021年12月以降、オミクロン変異株感染が拡大したことを受け、直前になってGM、Google、Lenovo、Intel、T-Mobile、AT&T、Meta、Twitter、Amazon、TikTok、Pinterest、マイクロソフト、P&G、LG、パナソニックなどの大手企業が続々と現地参加を断念。開催期間は、当初より1日短縮された。119カ国からというリアルの参加者数は、2020年の約17万5,000人の4分の1以下となる4万人にとどまった。会場内には、ブースが設置されない空きスポットに加えて、バーチャル展示やメタバースブースの案内表示に切り替えられたスポットもみられた。

このように未だパンデミックの影響があるなか、CES2022がどのようにして運営・開催されたのか、リアルな会場の様子にあわせて、注目のビューティテック企業や新製品・新サービスの紹介、美容業界の今後のトレンドを予感させるみどころなどをシリーズでレポートする。

直前でのバーチャル移行や、リアルで熱気を帯びたスタートアップブース

CESを主催する全米民生技術協会(CTA)は、安全な運営を目指し、来場者に対してワクチンの接種とマスクの常時着用を義務付けた。会場内には、マスク着用やソーシャルディスタンスを促す看板に加え、握手、フィストバンプ、手を振るなど、希望する挨拶の方法を示すシールの配布ボックスも設置された。

マスクやシールの配布ボックス

また、新型コロナ簡易テストキットを会場で配布したほか、米国外からの来場者に対しては会場内でPCR検査を提供。ラスベガスのホテルは、マスクを外しての喫煙・飲酒が可能なカジノを併設していることが多く、来場者には不安要素が少なくないためだ。

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