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生活をより快適にするニッチなイノベーションから食分野のサステナビリティまで【CES2023(4)】

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世界中から最先端のテクノロジーが集結するCES、今回も宇宙やバーチャルワールド関連などスケールの大きな製品から生活レベルの日用品まで、多様なイノベーションが発表された。CES2023レポートの最終回では、普段の生活のちょっとした不快や不便を解決し、サステナビリティにも貢献するビューティ&ウエルネスガジェットや、フード分野のイノベーションを紹介していく。

熱ダメージを減らすアジア発のヘアスタイリング・ソリューション

●韓国 MANGOSLAB 
ヘアアイロン Aesty Cordless Hair Straightener

出典:CES公式サイト

Home Appliances部門で革新賞を受賞したのは、韓国サムスンからスピンオフしたスタートアップMANGOSLABのコードレス・ヘアアイロン「Aesty Cordless Hair Straightener」だ。

アイロンベースにあえて固定せずに細かい角度がつけられるよう設計した2つのプレートからの高速加熱と、1秒間に150回以上作動する高度な熱制御アルゴリズムにより、正確な温度を維持することで、過剰な熱を与えずにヘアスタイリングをすることを可能にしている。さらに、ヒンジ(蝶番)を内部に配置し、髪の巻き込みや引っかかりを防ぐ機能性とデザイン性を兼ね備え、ハイブリッドモード機能により、使用中にコードをプラグに差し込むと、内蔵バッテリーをバイパスし直接電源を使用できる。米国では公式サイトとアマゾンですでに販売されている。

●香港 Laifen 
ヘアドライヤー Laifen Swift

出典:Laifen公式サイト

香港の急成長スタートアップLaifenの速乾ドライヤー「Laifen Swift」は、独自開発した11万RPM(回転毎分)の高速小型モーターを搭載、速乾ドライヤーカテゴリーのなかでは低価格帯の150ドル前後のプライスで、2022年8月までに100万台以上を販売したとされる。ブーススタッフによると「世界で最も売れている速乾ドライヤーで、毎日2万台製造している」という。また、1秒間に100回のスマートエアノズル温度制御やマイナスイオン機能を備え、髪のダメージを軽減、音も59デシベルという静音タイプながら、22メートル毎秒というエアスピードですばやく髪を乾かすことができる。「1日10分のモーター使用であれば16年間使い続けられる」とのことで、耐久性が高く、ゴミの削減にもつながるとしている。

Laifenのブーススタッフ

日常の小さな不快や不便を取り除く新発想ガジェット

●台湾 ible Technology
多機能ワイヤレスフォン Airvida E1/イヤーパッド Airvida T1

Wearable Technologies部門で革新賞を受賞した台湾のスタートアップible Technologyは、世界初をうたうノイズキャンセレーション機能と空気清浄機能を併せ持つ2つのイヤホンを出品した。首にかけるタイプのワイヤレスイヤホン「Airvida E1」とイヤーバッド型の「Airvida T1」だ。

どちらも通常のイヤホン同様のサイズ感で、耳に装着することで、E1であれば、0.6秒ごとに立方センチメートルあたり300万のマイナスイオンを顔まわりに作り出し、コロナウイルスを97.4%、インフルエンザA型ウイルスや花粉、アレルゲン、PM2.5の99.9%、バクテリアの95.3%を除去できるとする。専用アプリを通して、リアルタイムで周囲の空気汚染の度合いや変化を告知したり、マイナスイオンの強度(低・中・高)を提案する。

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