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美容サロンのスマートデバイスミラーECILAが高める顧客とスタイリスト双方の満足度

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理美容室などで課題となるコミュニケーションにおける「あいまい」な表現に着目し、スタイリストと顧客のイメージの「すれ違い」だけでなく、顧客の持つ「なりたい自分像」なども明確にしてくれるコミュニケーションサポートツールとしてのスマートデバイスミラー「ECILA(エシラ)」が2023年10月2日リリースされた。開発を手がけたタカラベルモント株式会社 ECILA推進室 室長 宮川淳氏に、開発の経緯や今後のビジネス展開について話を聞いた。


美容サロンのスマートデバイスミラーが提供する来店前・後の顧客体験

理美容や医療の業務用設備機器および化粧品などを製造・販売するタカラベルモント株式会社が、2023年10月2日に発売したスマートデバイスミラー「ECILA(エシラ)」は、理容・美容サロンに設置するAI搭載ミラーではあるが、顧客の来店前から退店後までの体験をサポートする設計となっている。

まず、顧客はECILAが導入されている美容サロンに来店する前に、ホームカウンセリングというかたちで、ヘアスタイルの好みや悩みをWebアプリから事前に共有できるようになっている。また、ファッションやライフスタイルなどに関する11の質問に回答することで、人工知能(AI)が好みを分析し、「自分が好きな世界観」を探ってくれる。なりたいイメージにあったおすすめのスタイルがレコメンドされ、そのレコメンドのなかから自分が気になるスタイルを選択し、事前にサロンに知らせておくことが可能となる。

AIが好みを分析し、なりたいイメージに合った “おすすめスタイル”をレコメンド

実際に店舗へ足を運び席につくと、ECILAの前で事前にやりとりしたイメージをさらに掘り下げるところからのスタートとなる。言葉では表現しにくいヘアスタイルのニュアンスやカラーを、ミラー上の類似検索を使って、いくつもの写真を提示しながら、スタイリストと顧客ですり合わせていく作業を行っていくことで、「こんなはずではなかった」といった認識違いが避けられるようになっている。

ECILAを使ってスタイリストと顧客がイメージをすり合わせ

たとえば、顧客が「エアリーな感じでお願いしたい」と口頭で伝えても、スタイリストが思っているエアリー感が異なるとミスコミュニケーションが生じる。言葉では表現しにくい部分を、類似検索の写真や、カラーシミュレーションなどを使って、互いの理解を深め満足感を高める仕組みだ。

店舗では顔診断サービスも行うことができ、そこから顧客に似合う髪型の提案も可能だ。顧客にとっては、この機能を使うことで自分自身では想像がつかなかった新しいスタイルに出会うこともできるわけだ。

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