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セカイエが提案するバーチャルヒューマン活用、レンタルからリアルタイム接客まで

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アジア向けインフルエンサーPRを軸とする、アジアクロスボーダーマーケティング・販売支援事業を展開する株式会社セカイエが、香港のAIスタートアップPantheon Lab Limited(パンテオンラボ)と共同で、バーチャルヒューマンを活用したサービスの提供を開始した。大きな特徴は、顔の部分だけを静止画・動画ともに自然にバーチャル生成できる点で、ライブコマースのようなリアルタイムかつインタラクティブな場面にも今後対応していくとする。美容業界でも活用が期待されるその全体像を紹介する。

顔の輪郭から内側をバーチャルヒューマンとして生成し、リアルタイム活用も

セカイエは、中国や東南アジア市場向けの越境デジタルプロモーションサービスを提供する企業だ。現地インフルエンサーを活用したデジタルマーケティングや、越境ライブコマースサービスを行なっている。

中国をはじめ、バーチャルヒューマンの利活用が進む海外市場の実情に触れてきたセカイエでは、自社においてもデジタル技術を活用したサービス拡大を模索。リアル型バーチャルヒューマンを活用したマーケティングサービスの提供を開始することにしたと、株式会社セカイエ 代表取締役 鈴木太一郎氏は説明する。

株式会社セカイエ 代表取締役 鈴木太一郎氏
プロフィール/埼玉県出身。米国のバークリー音楽大学卒業後、USENにてオンライン音楽配信事業に従事。その後、ヒューレット・パッカードなど外資系企業数社での勤務を経て、2013年起業(香港にてマーケティング支援会社を設立)。並行して、家業である介護サービス会社の取締役に就任。2015年、セカイエを創業。2019年より、アジア向けデジタルプロモーション・広告を軸とする海外向けマーケティング支援事業を展開。2022年、国内・海外向けにバーチャルヒューマンをマーケティングに活用するサービスを開始する

「私たちは、アジア系の外国人インフルエンサーを使ったマーケティングサービスと並行して、バーチャルインフルエンサーを活用したサービスを提供したいと常々考えていた。バーチャルヒューマンには、アニメ風のデフォルメ型、人間に近いリアル型の2つがある。今後、市場の拡大が予想される後者にフォーカスし、Pantheon Labとの協業を開始することになった」(鈴木氏)

香港に拠点を構える、2019年創業のAIスタートアップ Pantheon Labは、ディープラーニング技術を活用したプロダクトを開発・提供している企業だ。顔全体や目、鼻、唇などパーツのデータをもとに新たな顔を生成する「顔合成」、実在の人物の顔と作成した顔を入れ替える「フェイスシフト」、唇、口、顎の動きを発話と自然に一致させる「リップシンクロナイゼーション」などの要素技術を保有しており、バーチャルヒューマンの顔部分をゼロから簡単に作成できるSaaSプラットフォームをソリューションとして提供している。

出典:Pantheon Lab公式サイト

2022年11月には、アリババ香港アントレプレナーズファンド(AHKEF)からシードラウンドの資金調達にも成功するなど、Pantheon Labはバーチャルヒューマン×AI分野における新進気鋭のプレイヤーとして注目を集めている。

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