コロナ禍で急成長、友人とバーチャルショッピングなど欧米Z世代向けサービス4選
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世界が隔離と分断を余儀なくされたCOVID-19のパンデミック下で、オンラインで友人と過ごす時間が増えたデジタルネイティブであるZ世代の間では、チャットやビデオ通話だけにとどまらず、オンライン上で一緒にショッピングをしたり、映画やライブを見ながらのコミュニケーションといった新しいカルチャーが生まれている。コロナ禍で急成長する、Z世代の消費行動を変えた「繋がり」や「共有」を促す4つのサービスを紹介する。
イスラエルにHQがあり、元ロレアル イスラエルのブランドマネージャー、エリサ・カーン(Elysa Kahn)氏が2020年5月に立ち上げた「Squadded Shopping Party」は、友人と一緒にECでバーチャルショッピングが楽しめるサービスだ。立ち上げの理由について、カーン氏は「友人からアドバイスをもらいながら買い物をするのは、私にとってとても重要なこと。そして同時に今までのオンラインショッピングに欠けていた要素でもある」とVOGUE Businessに語っている。
EC上で友人と一緒に買い物できる
「Squadded Shopping Party」
ブラウザに拡張機能を追加するだけで使用することができるSquadded Shopping Partyは、ASOS、boohoo、Missguided、NA-KD、PrettyLittleThingといった、15~25歳のZ世代をメイン顧客にもつ大手ECプラットフォームと連携しており、欲しい物リストを共有したり、気になるアイテムについてアドバイスを求めたり、ブランドコミュニティに参加できたりと、オンライン上でまるで友人と一緒にショッピングしているかのような体験が可能だ。
リサーチ会社のニールセンが2019年に行った調査によると、近しい友人のアドバイスは、ショッピング中の購買行動に大きな影響を与えるようだ。消費者の54%が「もともと買おうと思っていたものではない予想外の買い物を経験」しており、80%が「友達のアドバイスやSNS上のグループによって購買意欲が掻き立てられて購入に至ったケースがある」と回答している。
カーン氏の描くバーチャル・ショッピングモール構想は、このロックダウン下でまさにZ世代が求めているものであり、友人だけでなく、オンラインショップ上にいるすべてのユーザーと繋がりあえるプラットフォームであることを考えると、同サービスが持つポテンシャルは大きいといえる。
Squadded Shopping Partyは、2020年5月時点では無料でサービスを提供しているが、今後はアフィリエイトでの収入や企業への月額利用料3,000ユーロ(約36万円)を設けて収益化していく予定だという。
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