ロレアル中国が採用する動画生成AIスタートアップ「MOGIC」、生成と配信の自動化へ
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中国においても「ChatGPT」をはじめとする生成AIが話題になっているが、中国の美容業界ではとくに、動画生成AIへの関心が高まっている。なかでも注目されているのがスタートアップ「MOGIC(奥創光年)」で、中国市場でのプレゼンスのさらなる強化を図るロレアルも採用を発表した。
中国でイノベーションをはじめ5つの分野で攻勢を強めるロレアルグループ
ロレアル中国は2023年4月21日、「2023年発展戦略年度コミュニケーションミーティング」を開催した。2022年にロレアルグループは中国進出25周年を迎えており、同ミーティングを今後の25年間の出発点と位置づけ、2023年の主な方向性として、5つの分野を重視する姿勢を示した。その5つとは「革新(イノベーション)」「多様性と包括(ダイバーシティ&インクルージョン)」「多極化(マルチポラリティ)」「グローバルな視点をもったローカル化(グローカリゼーション)」そして「持続可能性(サステナビリティ)」だ。
こうした複数の領域での戦略と計画に焦点を当てることは、今後、新たな成長曲線を描くためのロレアル中国の意図を反映しているものとみられる。2022年は中国の景気減速にともない、化粧品市場も振るわなかったが、「ELLE China」によると、ロレアル中国は前年比5.5%の成長を維持している。
ロレアル中国のインキュベーションプログラムで大賞を受賞したMOGIC
ロレアル中国はなかでもイノベーションの追求に強いこだわりを示しており、それを加速させるためのプログラムを毎年開催している。「ロレアルBIG BANGビューティ テクノロジー クリエイション キャンプ(欧莱雅BIG BANG美粧科技創造営)」(以下、BIG BANG)だ。前述のコミュニケーションミーティングでは、その4回目の始動が発表された。
中国メディアによると、ロレアル北アジア・中国の新規事業開拓とM&A投資・提携の責任者である朴智鮮氏は、「中国独自のイノベーションエコシステムにより、今後の25年間も、限界を超え、想像も超える素晴らしい可能性がみえる」との期待を述べた。
今回のBIG BANGのテーマは「生成AI」と「持続可能な発展」で、これまでと同様に、フランス貿易投資庁と上海市奉賢区の「オリエンタルビューティバレー(東方美谷)」との共同で進められる。フランス政府が積極的に関与しており、2023年4月にはマクロン大統領が訪中して対中重視の姿勢を示した。
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