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サティス製薬がユーグレナ・グループの一員に。藻類を軸にサステナブルな「化粧品メーカー」としての展望

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株式会社ユーグレナは、2024年2月、サティス製薬と、そのグループ企業である日本ビューテック、ナユタがユーグレナ・グループとなったことを発表した。化粧品ODM機能をもつことになったユーグレナ社の今後の成長戦略について、株式会社ユーグレナ 上席執行役員 ヘルスケアカンパニー CEO 金城煥氏に聞いた。


ユーグレナは「サステナビリティ・ファースト」として微細藻類の活用で成長

主に微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した事業(ヘルスケア事業、バイオ燃料事業、ソーシャルビジネスなど)を展開し、「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をフィロソフィーに掲げる株式会社ユーグレナが、2024年2月、サティス製薬グループのユーグレナ・グループ参画を発表した。これにより原料研究から、製品開発・販売まで一気通貫した化粧品メーカーとしての体制を整えた。

ユーグレナ社は、これまでも、身体の内外からウェルビーイングな状態になるのをサポートする食品と化粧品を展開するヘルスケア事業を主軸に据え、ユーグレナ由来の化粧品原料(ユーグレナエキス、ユーグレナ発酵オイル、ミドリ麹エキスなど)を開発し、これらを配合したスキンケアブランドを立ち上げ、ビューティ事業の強化に取り組んでいる。2021年には、素肌で暮らす心地よさを商品コンセプトとする「あきゅらいず」を運営する株式会社LIGUNAや、ケール青汁や「コラリッチ」などの商品で有名な老舗企業キューサイ株式会社をユーグレナ・グループとした。

これらのM&Aした企業のブランドも含め、ビューティケア部門のブランドは、どういった分野に主軸をおいているのか、で大きく3つのカテゴリーに分類される。

■サステナビリティブランド
2023年1月に、4種のユーグレナ成分を高濃度に配合した「NEcCO」を立ち上げた。

■ウェルエイジングブランド
複数の機能を一つに凝縮したオールインワンクリームブランドの「one」や、グループ企業であるキューサイの「コラリッチ」、LIGUNAの「あきゅらいず」などがある。

■先端技術をもつスタートアップとの連携ブランド
世界初とされる(*1)卵(鶏の有精卵)由来の細胞培養エキス「CELLAMENT®(セラメント)」を開発したインテグリカルチャー株式会社との協業では、セラメントの機能を活かすユーグレナエキス2種とレチノールを組み合わせて独自成分を開発し、それを用いた次世代エイジングケアブランド「CONC」を2022年にローンチした。2023年6月には、シンクランド株式会社のノック注入型マイクロニードル技術を活用した「CONCリンクル インジェクション」も発売している。

*1 世界初:INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients 化粧品原料国際命名法)に新規登録された「ニワトリ卵胚体外膜細胞順化培養液」を配合した化粧品として

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