ヤーマン「HAKEI」、AI美顔器として化粧品成分×電気波形でパーソナライズされる浸透体験
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ヤーマン株式会社(以下、ヤーマン)は、2万点以上の化粧品のデータベースをもとに、各化粧品の成分に応じて「浸透」に適した電気波形を即座に生成・出力できるAI美顔器「HAKEI(ハケイ)」をリリースした。美顔器が搭載するソフトウェアもアップデートが可能だ。HAKEIの開発経緯や技術・機能の詳細、今後の事業展開について話を聞いた。
HAKEIは美顔器のあり方を一変させる設計思想
1978年に精密電子機器メーカーとして設立されたヤーマンは、現在、美容健康機器の研究開発・製造・輸出入・販売、また、化粧品および半導体検査装置など先端電子機器の輸入販売を手掛けている。2015年9月には中国への進出を果たし、国内最大級のECモール「Tmall(天猫)」が運営する看板イベント「独身の日(ダブルイレブン)」では、美顔器部門で7年連続No.1を獲得するなど、同領域で有名ブランドとして急成長を遂げてきた。
ヤーマン株式会社 ブランド戦略本部 コーポレートブランディング事業部 近藤あさひ氏は「進出当時、安価な洗顔器があった程度で、中国には美顔器市場はほぼ存在しなかった。中国における市場の拡大はヤーマンの成長とそのまま重なる。私たちは中国に新しいブルーオーシャン市場を作ったと自負している」と、この8年あまりの事業拡大の軌跡について振り返る。
そんなヤーマンが2023年6月に新たに日本でリリースした商品が、AI美顔器「HAKEI」(6万6,000円税込)だ。同製品はクラウド上にある2万点以上のスキンケア化粧品データベースと連動し、独自のアルゴリズムによって「浸透」に適した波形を即座に生成・出力できる機能を有した商品だ。近藤氏は開発の経緯について次のように説明する。
「ヤーマンの表情筋研究所では、電気エネルギーそのものと、それが肌に及ぼす効果・効能の検証という2つの側面からメカニズムの解明を行い、美容機器の礎となる新たな美容技術を創出するための研究開発を行っている。研究所の研究成果から、電気波形の組み合わせによって、化粧品成分ごとに浸透率に大きな差があることがわかった」(近藤氏)
研究成果を製品化につなげるべく、ヤーマンでは成分データと電気波形の関係を規定したアルゴリズムを新たに開発。そして、市販化粧品のデータベースとつなげて解析・抽出することで、各スキンケア成分に適した浸透が可能な電気波形を出し分ける美顔器HAKEIが誕生した。同社によれば、こういった美顔器は日本では過去に例がないという。
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