韓国コルマーがデジタルツインのスマートファクトリーを新設、ハラール対応や環境配慮も
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韓国ODM最大手の韓国コルマーが、パンデミック後の世界的な化粧品需要の増加に備えるため、最新テクノロジーを取り入れたスマートファクトリーを韓国内に新設する。不良品率を抑えるとともに、多様化する顧客ニーズに迅速に応えていくことが新拠点に与えられたテーマだ。関連報道から新工場の詳細と同社の今後の戦略について紹介する。
アフターコロナの需要拡大に備え生産能力を80%向上へ
2023年1月、韓国コルマーは、ソウル市から約120キロメートルに位置するニュータウン、世宗特別自治市に、AIをはじめ、最新技術を導入したスマートファクトリーを新設すると発表した。パンデミックの収束で世界的なマスク着用義務緩和により予測される、国内外市場の化粧品需要拡大に積極的に対応していくためだ。
韓国コルマーは新工場を建設するにあたり、すでに約5万8,895平方メートル(1万7,816坪)規模の敷地を確保したとする。今回のスマートファクトリーは、主要工場である世宗工場の近隣に増設する形で進められる。着工開始は2023年の第1四半期中で竣工は2024年予定だ。
新工場の設立で生産能力は大幅に高まる。新工場単体では年間2億2,000万個の化粧品生産が可能となる見通しで、韓国内全体の拠点をあわせると、基礎化粧品およびメイクアップ製品の生産能力は年間8億700万個に増加する。とくにメイクアップ製品に関しては、新工場が稼働すれば「生産能力は従来比で約80%向上する」というのが同社の説明だ。
新工場のテーマのひとつとして掲げられているのは、テクノロジーによる生産性の極大化だ。プレスリリースや報道では、新工場の生産プロセスにAIを導入する意向が公表されている。具体的には、ビッグデータ分析を通じて不良品率が最も低い最適な生産プロセスを発見し、品目別に標準化していく技術を取り入れるという。
また、在庫位置や不良品をリアルタイムでモニタリングし、生産現場と連動した形で管理可能な倉庫管理システム(Warehouse Management System)も導入する。同社関係者は国内メディアに対して次のようにコメントを寄せている。
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