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化粧品OEMとして「ユーザー起点」強化へ、サティス製薬の個人向けサービス「WITH BRAND Project」の狙い

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BULK HOMME」「MEDULLA」をはじめ、累計800を超えるD2Cブランドの開発を手掛けてきた株式会社サティス製薬は、2023年4月、最低数量100個で30万円からスキンケアブランドの立ち上げができる個人向けOEMサービス「WITH BRAND Project」を開始した。同社代表取締役 山崎智士氏は、「単なる小ロットのOEMサービスを展開したいのではなく、思いのあるブランド創始者=肌悩みの当事者ととらえて、ダイレクトに商品開発する点に主眼がある」と語る。その真意と目指すところを聞いた。


個人のブランドを世に送り出す「WITH BRAND Project」

WITH BRAND Project」は、サティス製薬が個人向けに立ち上げたスキンケア化粧品の開発・製造サービスだ。最低数量は100個、予算は30万円からで、試作品の開発は無料で対応する。化粧品の成分知識やブランド開発の経験がない場合でも、経験豊富なサティス製薬のスタッフによるサポートのもと、オリジナルのブランドが創れる。問い合わせから納品までにかかる期間は、最短でおよそ4カ月という。

サティス製薬ではWITH BRAND Projectを単なる小ロットOEMではなく、法人向けOEMの“エッセンシャル版”と位置づける。商品開発のシステム化と、過去20年以上培ってきた開発のデータベースを活用した処方開発の短縮化により、効率化を図りつつ、法人向けサービスを踏襲する形で商品開発の一連をバックアップする。

「商品開発においてペイン(顧客が抱える課題)の特定は重要なものであり、通常、法人向けOEMの場合には、テーラーメイド型でペインの特定からゴール設定までを支援する。しかし、個人向けは採算面の問題から、そこまでのリソースを割くのは難しい。そこで今回、ペインを特定するための、約50の項目からなる質問票を開発した。今後は、システム上で、質問に答えてもらうことで、依頼者の抱えるペインを導き、商品開発のゴールを設定できるようにしていく。さらに、ゴール特定後も、適宜、軌道修正を図り、その確度を高めながら、アジャイルに有効性と使用感の処方開発に落とし込んでいく方針でいる」(山崎氏)

もちろん、その過程においては、処方の提案だけではなく、ブランドコンセプトや、容器の選択、ラベルの表記などについても助言しながら、商品の完成、そして、ブランドのローンチに伴走するという。

サービスの基本的な流れ

製造のみならず、物流管理やマーケティングまでを包括的に支援

さらに、“商品が完成して終わり”なのではなく、その後も、ブランドに必要なサプライチェーンの構築や、マーケティング面のサポートに至るまで手厚くしていく考えだ。

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