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韓国コスメのトレンド丸わかり!2018年のヒット予想を口コミアプリから分析

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いまK-Beautyとして世界中から熱い視線を浴びている韓国の化粧品ブランドの多くは、韓国女性という世界でも美容に厳しいユーザーたちの口コミをくぐりぬけた強者たちでもある。今回は韓国の美容クチコミサイト「ファヘ」と「Glowpick」のベストコスメに焦点をあて、あわせて2018年の韓国発トレンドをみていく。「シカ(Cica)」「ドクターズ」「メンズ」のほか、メイクトレンドは「透明感」だ。
いまでこそ、K-Beautyとして世界を席巻している韓国製コスメだが、実はその歴史はまだ若く、韓国ブランドが台頭してきたのはほんの十数年前だ。それ以前は外国製コスメが多く使われていた。最初の韓国ブランドは2000年初頭に登場したプチプラブランドのThe Face Shopである。

出典:The Face Shop

それがこの十数年でいまや16,000を超える韓国ブランドが登場し、その数は毎年10%以上ずつ伸びているとも言われている。それにともないクチコミサイトも2013年くらいから相次ぎ誕生した。韓国では、日本の@cosmeのようなクチコミサイト(アプリ)は「ファヘ」と「Glowpick」の2つあり、どちらも毎年ベストコスメを発表している。

ファへはクチコミだけでなく、成分検索もできる

ファヘは、カテゴリ別・肌質・年代別のランキング、口コミ&レビューはもちろん、成分検索もでき、気になったアイテムはそのまま購入できる機能ももつアプリだ。韓国の消費者がコスメを購入する前に必ずチェックするとも言われており、規模的には日本のアットコスメと同じくらいである。

特徴的なのは、成分検索の一環として有害成分(20種類の中から危険性を分析)を簡単にチェックできる機能があること。スキンケアアイテムなど、成分を把握した上で購入したいユーザーにとって信頼の厚いアプリである。

ファへの2017年度のベストコスメが発表されたのは昨年末。スキンケア、ベースメイクなどはもちろん、ベビー&ママや男性といったさまざまなカテゴリがある。

スキンケアに着目してみると、10位以内に3つのドクターズコスメがランクインしていた。2位にビオテルマ(BIODERMA)のSenshibio H2O、6位にエストゥラ(AESTRA)のAtobarrier cream、9位にATOPALMのMLE Creamがその顔ぶれだ。ドクターズコスメブームは、大気汚染などの影響もあり、ニキビやアトピーに悩む女性が増えたのもひとつの要因だが、裏には、同じく大気汚染などで悩む中国市場を見据えているということもある。2007年頃に登場したエストゥラ(AESTRA)もこのブームにのってランキングが急上昇している。

ファへの2017年ベストコスメ総合ランキングはアイブローが1位


1位 シュウ ウエムラ(Shu uemura)- Hard Formula
★ アイブロー部門4年連続ランクイン

理想的なアイブローメイクのために生み出されたアイブローペンシル。「他のアイブローを使ってもまたこの商品に戻ってくる」というクチコミが多く中でも「ハード9」は最も固く、線が細く描きやすく自然な色づきだと人気。

2位 ビオデルマ(BIODERMA) - Sensibio H2O
★ クレンジングウォーター部門3年連続ランクイン                                           
汚れをしっかり落とすと同時に、肌をしっとりと保つふき取り式のクレンジングウォーター。敏感肌にも負担をかけず優しくメイクオフ。フルクトオリゴ糖やキシリトールなど4つの保湿成分、鎮静効果のあるキュウリ果実エキスを配合。

3位  モロッカンオイル(Moroccanoil) - Treatment Original
★ ヘアーエッセンス部門3年連続ランクイン

髪を美しく整えるアルガンオイル(保湿成分)を始めとして、プロテイン(補修成分)や脂肪酸、オメガ3オイル(共に保湿成分)、ビタミン類(美容成分)を配合。幅広い髪質の方に、髪のベースをつくるトリートメントとして、またスタイリング剤や仕上げ剤としても使える。

4位  ポンズ(POND’S) - Clear face spa lip and eye remover
★ リップアイリムーバー部門2年連続ランクイン

2層タイプの目元・口元専用のメイクアップリムーバー。オイルとの2層式タイプなので、ウォータープルーフマスカラにも使える。

5位  シドモール(SIDMOOL) - Jojoba Lip Essence
★ リップケア部門3年連続ランクイン

韓国でネット通販限定発売。ホホバオイル配合のリップエッセンス。ホホバ種子エキス3%と含有量が高く、高保湿が特徴。低刺激のホホバオイルは、保湿機能だけでなく、皮膚から蒸発する水分の保護、その他、角質をなめらかにする効果も。

6位  エストゥラ(AESTRA) - Atobarrier Cream
★ 総合ランキング6位ランクイン

水分を与え、肌の水分バランスを整えるローションタイプのクリーム。バリア機能を高め、外部刺激から肌を守る機能もある。

7位  エスティ ローダー(ESTEE LAUDER) - Double Wear Stay in Place Makeup
★ 2015年、2017年ベストコスメ ファンデーション部門ランクイン

肌をサラリと滑る感触でなめらかにのび、つけたところにピタッとフィット。セミマットな美しい仕上がりで、崩れにくく長時間きれいな肌を保つファンデーション。

8位 ナーズ(NARS) - BLUSH
★ ブラッシュ部門3年連続ランクイン

透明感のあるナチュラルな仕上がりのチーク。スタイリッシュな色調で豊富なカラーバリエーション。

9位  アトパーム(ATOPALM) - MLE Cream
★ ベストコスメ 初ランクイン

キメを整え、健やかなお肌に保つ保湿クリーム。肌なじみの良いテクスチャーで角質層に浸透し、乾燥を防いでうるおいを与える。赤ちゃんにも使える処方。6位のAESTRAと同じく、ドクターズコスメブームの影響でランキング急上昇。

10位  ラボシリーズ(LAB SERIES) - RESCUE WATER LOTION
★ 男性スキン・トナー部門で3年連続ランクイン

水分を補給し、肌の持続的なうるおいをサポートする化粧水。さっぱりとした使用感で、つけた瞬間になじみ、角層のすみずみまでうるおいを届けるのが特徴。今年初めて男性用化粧品が、総合ランキングTOP10にランクインした。

世界中のコスメマニアがチェックするGLOWPICK

続いて、ファへの次に認知度が高く、最近では韓国人のみならず世界中のコスメマニアが、韓国で発売されている優秀コスメのチェックのために使用していると言われるGLOWPICKを紹介する。クチコミと化粧品の検索機能がメインのアプリで、機能的に日本の@cosmeにもっとも近いと言われている。こちらも2017年のベストコスメが昨年末に発表となった。

GLOWPICKのベストコスメは、6つの大カテゴリにわけられ各カテゴリで1位の商品のみをピックアップして発表された。

ナチュラル系、安心して使えるスキンケアアイテムが人気

スキンケア部門 1位
シドモール(SIDMOOL) - Wild Cold Press Jojoba Oil
★スキンケア部門2年連続ランクイン

エコサートの認証をとっているオーガニックホホバオイル。

クレンジング部門 1位
ザ セム(the SAEM) - Healing Tea Garden Tea Tree Cleansing Water
クレンジング部門2年連続ランクイン
ティーツリー配合のクレンジングウォーターでダブル洗顔不要。人工着色料、人工香料、パラベン、動物原料、鉱油、タルクなどは不使用。

ベースメイクアップ部門 1位
エチュードハウス(ETUDE HOUSE) - Glow on base oil volume
★メイクアップベース部門2年連続ランクイン
キラキラとした光沢感を肌に与えることを目的とした下地クリーム。

カラーメイクアップ部門 1位
トゥークールフォースクール(too cool for school) - Art Class by Rodin
★メイクアップシェーディング部門3年連続ランクイン
ナチュラルな陰影とくっきりとした輪郭、立体感を表現できるアーティスティックなシェーディングパウダー。SNS上でも #国民シェーディング とハッシュタグがつけられ、年々愛され続けている。

マスク部門 1位
ラッシュ(LASH) - BB SEAWEED
★マスク部門初登場

フレッシュな海藻、アーモンドパウダー、ローズオイル、アロエベラを原材料とするフレッシュフェイスマスク。肌をイキイキとさせるローズマリーオイル、汚れや余分な皮脂を吸着するカオリン、スクラブの働きを持つキビ粉配合。肌がやわらかくなり、潤うとの評判。

ヘア/ボディ部門 1位
モロッカンオイル(Moroccanoil) - Treatment Original
★ヘアーエッセンス部門4年連続ランクイン

髪を美しく整える保湿成分のアルガンオイルを始めとして、補修成分のプロテインや脂肪酸、オメガ3オイル、ビタミン類を配合。幅広い髪質に対応し、トリートメントとしても、またスタイリング剤や仕上げ剤としても使用可。

2018年も引き続き注目すべき「シカ(Cica)」「ドクターズ」「メンズ」の各スキンケア

GLOWPICKのベストコスメは、2017年から「トラブルクリーム」のカテゴリが新設され、注目を集めている。その中で上昇してきたキーワードが「Cica(シカ)クリーム」だ。1位のアイオペ(IOPE)‐Derma Repair Cica Cream、2位のエチュード(ETUDE HOUSE)-SOON JUNG 5-Panthensoside Cica Balm、3位のアベンヌ(Avene) Cicalfate S.O.S Creamと、上位3つの製品名には「Cica」というキーワードが入っている。

Cicaとはギリシア語で傷という意味で、傷治療の薬として使われるMadecassic acid成分を含んだものをこう呼ぶようになった。以前は、肌トラブルがある部分に薬用として使用されることが多かったが、最近は、肌トラブル予防として顔全体のクリームとして使う人も増えてきた。美容マニアの間では、もともと「肌再生クリーム」と呼ばれていたが、韓国のこのブームで「#シカクリーム」と名付けられ、SNS上で話題になっている。

注目キーワードの2つめは、「ドクターズコスメ」だ。数年前から、再注目されているドクターズコスメは、クリニックや医薬品メーカー以外からも次々と発売されている。1993年に設立されたメイクアップ専門ブランドで、プチプラながらクオリティの高さで人気のある「CLIO(クリオ)」も別ブランドの「DERMATORY(ダーマトリィー)」を作り、ドクターズコスメ界へ進出。

出典:DERMATORY

韓国のスキンケアでは、中国同様に、環境汚染や黄砂などからどう肌を守るかということにも注目が集まっている。ドクターズコスメが伸びている理由はそこにあり、いま現在は肌トラブルがなくても、きちんと保護しておくというのが常識になってきている。

これらのドクターズコスメの中で話題の成分が、ツボクサ由来の「マデカットソシド」だ。この分野は海外進出にも積極的で、主な輸出先が、その9割を占める中国。中国市場で、どのブランドが生き残るのかなどに注目していきたい。

世界のメンズコスメ市場の約半数を韓国が占める

キーワードの3つめは、「メンズコスメ」。世界の男性化粧品市場の売り上げの半分は韓国だと言われ、GlowPickにも、男性用のメイクアップカテゴリが新設されるほど関心が高い。カテゴリ内のクチコミ投稿者をみると、積極的に肌のケアをする20代30代の男性が多い。

最近では、K-POPなどの男性アイドルが、SNS上でベースメイクや、アイラインの描き方などのメイク法を投稿するハウツー動画も増えており、「화섹남(ファセクナム)=化粧するセクシーな男性」という言葉まで登場した。ロッテ百貨店の調査(2017年)では、メイクアップ化粧品の購入者のなかで、男性の割合が2〜3年前の4%から昨年は11%へと増加したことを発表。

スキンケアでも、ファへが発表した2017年のベストコスメの総合カテゴリの10位に初めて男性用のスキンケアがランクインした。ファへでの男性スキンケアのレビューをみてみると、女性が恋人や夫に代わりコメントを書いていると見受けられるものが約半数ある。そのくらい、パートナーにも積極的に肌ケアをすすめる韓国女性たちの姿が浮かび上がる。

徴兵制のある韓国では、スキンケアに興味がない男性でも軍隊の共同生活で同僚にすすめられて化粧品を試し、退役してもそのまま同じ化粧品を使い続けている人たちも多い。ファンづくりの観点で考えると、軍隊生活のマーケットに注目するのも今後面白そうである。下記の画像は、男性用BBクリームが話題のブランド、DTRTだ。

出典:DTRT

2018年、スキンケアは「マスク」メイクは「透明感」がトレンド

昨年、シカクリームやドクターズコスメが台頭した流れを受けて、2018年は「NOケミ族」というワードに代表される、化学成分を警戒する女性たちが増加しそうだ。昨年、生理用ナプキンやウェットティッシュから有害な化学成分が検出されたという報道があったこともあり、化学成分に対する警戒心が強くなっている。オーガニックコスメは韓国では定着しないとよく言われるが、化粧品以外の分野からオーガニックへのニーズが高まり、今後はオーガニックコスメへの注目も集まりそうだ。

スキンケアについては、素肌の透明感をキープするため、根強い人気のフェイスマスクがより進化・多様化しそうだ。たとえば、顔だけでなく首・顎・耳までをパックする「リプティング・マスクパック」(下記動画参照)。

顎のラインを圧迫し、きれいなVラインを作ってくれる「Vラインマスク」も根強い人気だ(下記動画参照)。

また、忙しい女性たちに人気上昇中なのが、つけたまま眠れるクリームタイプの「スリーピングマスク」。各社からさまざまなスリーピングマスクが登場している。

出典:「COSRX」 オーバーナイトマスク

出典:「Laneige」WATER SLEEPING MASK

出典:「Laneige」Lip Sleeping Mask

さらには、いままではエステや皮膚科に出向かなければ使用できなかった「LEDマスク」「ガルバニック」がホームケアでも可能になり、人気を呼んでいる。

出典:「LG Pra.L」(LG電子から発売)

メイクアップにおいては、「透明メイク」が席巻しそうだ。ナチュラルから一歩進んだ、化粧をしていない自分の肌のようなクリーンで透明感のあるメイクのことを透明メイクと表現している。自分の肌を最大限自然できれいに見せるために、控え目なシェーディングも引き続き、大きなトレンドとなっていくだろう。

Text: 尹美晶(Mijoung Yoon)服部めぐみ(Megumi Hattori)

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