
コーセー、新発想のメイクシミュレーター「COLOR MACHINE」はなぜ人気なのか
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページ|メルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o
コーセーブランドを横断的に体験できるコンセプトストア「Maison KOSÉ銀座」では、2022年8月に路面フロアの全面リニューアルを行った。それに伴い、プロジェクションマッピングで顔にメイクを投影する新ビューティアトラクション「COLOR MACHINE」を設置。リニューアルの意図と「COLOR MACHINE」開発の背景、コーセーによる顧客体験設計の展望について、株式会社コーセー マーケティング戦略部グループマネージャー 杉﨑洋氏に話を聞くとともに、実際にCOLOR MACHINEを体験しレポートする。
パンデミック後の体験価値の向上を予測しフロアを全面リニューアル
コーセーとして初めての直営コンセプトストアとしてオープンした「Maison KOSÉ銀座」は、「Find Your Own Beauty」をテーマとし、コーセー傘下のブランドを横断的に体験できる場として2019年12月から運営を続けてきた。
Maison KOSÉ銀座では、コーセーが中長期ビジョン「VISION 2026」のなかで掲げる2つの価値追求のうち、「デジタルを活用したパーソナルな顧客体験の追求」を具現化し、コロナ下でも魅力的な顧客体験を生み出すために、デジタルツールを生かした店舗づくりを進めてきた。
オープン以来、コーセーの各ブランドにフォーカスしたプロモーションを次々と展開することで、顧客を飽きさせず、多くのリピーターを獲得。バラエティに富んだ商品に触れることができる店舗として、10代から50代、60代まで幅広い層に支持されているとする。
その一方で、実店舗への客足が戻ってきているなか、顧客にとっての体験の価値が高まっていくと予想し、どのような美容体験を提供すべきかを考え、商品(モノ)だけではなく、参加型のアトラクションを充実させていくことを目指したと杉﨑氏は明かす。そこで実施したのが、Maison KOSÉ銀座1階フロアの全面リニューアルだ。

プロフィール/2002年入社。営業職、ブランド企画職を経て、現在はマーケティング戦略部に所属し、マーケティング領域を担当しながら、子会社であるコーセープロビジョン(株)の代表を務める。2019年にコーセーのブランドを横断したMaison KOSÉオンラインを立ち上げ、同名のストアを銀座と表参道に展開し、独自性の高い美容サービスを提供
今回新設されたアトラクションは2つある。3D高速追従プロジェクションマッピング技術を活用したメイクシミュレーター「COLOR MACHINE(カラーマシーン)」と、販売が終了した製品テスターや不要になったメイクアップ化粧品をアップサイクルした絵具を用いたアート体験ブース「GREEN ATELIER(グリーンアトリエ)」である。従来から設置されていた、1本約15秒でネイルアートが完成するネイルプリンターコーナー「NAIL DRESSER(ネイルドレッサー)」や、専門の撮影機材が準備されたセルフ写真スタジオ「KOSÉ SELF PHOTO STUDIO(コーセーセルフフォトスタジオ)」も移設し、1階にビューティアトラクションを集約した。
この続きをみるには

