LIPSのメンズ美容コミュニティ、63名の熱量高いメンバーで男性の情報収集のハブを目指す

2023年9月20日 07:00

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株式会社AppBrewが運営する美容プラットフォーム「LIPS（リップス）」が2023年7月に日本のメンズ美容を盛り上げるプロジェクト「LIPS HOMME（リップスオム）」を立ち上げた。選考を経た63名のメンバーが加入し、プラットフォーム上で活動を始めている。LIPS HOMME発足の狙いと日本のメンズ美容市場の現在地について、株式会社AppBrew 取締役CTO 堀江慧氏、執行役員鈴木光氏、UIUXデザイナー山中瑠衣氏、またLIPS HOMMEのメンバーで美容家のShoma氏に話を聞いた。

男性の美容インフルエンサーが集まる「LIPS HOMME」とは

美容好き男性が集まるLIPS HOMMEは、LIPSがコンセプトに掲げる「なりたい自分を、もっと自由に。」を体現するプロジェクトとして始動した。取締役CTOの堀江氏は「年代や性別を問わず、誰もに価値提供できるサービスを目指すなかで、男性美容が市場的にも大きなトレンドになった。その一方で、美容業界はまだ女性の存在感が大きく、男性はマイノリティ的な立場となっていた」と話す。美容好きな男性にはまとまったコミュニティがなく、SNS上などでもマイノリティであると感じるとの声があったという。そこでLIPSが提供したのが、発信、交流、情報収集の3つを行う場としてのLIPS HOMMEだった。

このプロジェクトを進行したAppBrewのチームメンバーにも美容男子が集まる。堀江氏は「自分自身も仕事としてだけではなく、単純に楽しくて美容をしている。“こうありたい”と思う姿や自己探求とセットで、自分作りとしてメイクを楽しんでいる」と話す。また執行役員の鈴木氏も「商談などで人に会って肌きれいと言われると嬉しいし、もっと美容を頑張ろうという気持ちになれる。美容を通じてコミュニケーションできることも魅力だ」とメンズ美容の面白さを語る。

**株式会社AppBrew 取締役CTO 堀江慧氏**
プロフィール／東京大学総合文化研究科修了（修士）。専門は大規模データ処理と人工知能による意思決定理論。2019年にAppBrewに入社し、LIPSの検索やレコメンド、レーティングやランキングなどのアルゴリズムの企画・開発を担当。主な著作に「Block-Parallel IDA* for GPUs」（2017）、翻訳書「みんなのデータ構造」（2018）

**株式会社AppBrew 執行役員鈴木光氏**
プロフィール／同志社大学経済学部経済学科卒業後、大手通信企業に入社。2015年に社員数20名程度のRetty株式会社に転職し0→1フェーズの事業立ち上げを複数経験。その後、2017年12月にAppBrewに入社。ビジネスサイド1人目の社員として、セールス組織の立ち上げから、商品開発、PR広報に携わる

また、プロジェクトを通じて男性にもLIPSのサービスを周知していくことも狙いのひとつだ。堀江氏は「これまで男性はLIPS内でもマイノリティで、LIPS自体を使いにくい状態にあった。男性も参入しやすい文化作りをしたいと考えたことが発足の背景にある。また機能面でも情報収集と発信がしやすい場を作る」とする。

そもそも男性利用者が少ないことで、発信側はコンテンツが見られにくく、探す側もコンテンツを見つけにくいという課題があった。そこで性別による絞り込み検索機能を実装したり、トップにLIPS HOMMEメンバーの一覧を表示し、男性向け商品やクチコミをまとめて閲覧できるメンズタブを設置したりした。メンズタブは女性ユーザーにも見られるよう設定し、LIPSの各種SNSでも発信するなどして、女性ユーザーにも男性コミュニティの存在を知らせている。