2019年以降、ニューエイジ・ビューティが一大トレンドに。WGSNの分析
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昨年11 月に香港で行われたコスモプロフアジア。展示会期間中に行われる「コスモトーク」は、美容業界の最新トレンドを知る絶好の機会だ。そのなかから今回は世界のファッション・美容動向を調査分析するシンクタンクWGSNのシニアビューティエディター、テレサ・イー(Theresa Yee)氏によるプレゼンテーション「美容とウェルネスのニューエイジ(The New Age of Beauty and Wellness)を紹介したい。
WGSNについては、2017年12月に未来の消費者動向を予測したセッションの記事を2回に分けて紹介した。今回は、より美容に特化したプレゼンテーションだ。講演タイトルにもある「ニューエイジ」という言葉には、意識の変革や霊的な世界という意味合いがある。なぜニューエイジなのか。その答えをイー氏が解説する。
WGSNシニアビューティーエディター
テレサ・イー(Theresa Yee)氏
「ブランドやリテールは、消費者が求めるものを作り注目を集めるために、常にそのニーズを予測しなければならない。そして、その予測に成功すれば、今度は次のトレンドとマーケットに自らが影響を与えるようになり、トレンドサイクルを形成することになる。消費者の注目が一箇所に留まる期間はどんどん短くなっているので、現在のウェルネスマーケットや消費者の考え方を理解して、これらがどのように将来に影響していくかという、先読みの力がますます大切になってくる」とイー氏は話す。
そしてウェルネス業界の経済成長のスピードは、グローバル経済全体よりも速い、とするイー氏がピックアップした世界各地で芽吹きはじめているトレンドは、美容とウェルネスが完全に合体した次の世界を示唆しており、いずれも目を開かされる新鮮な内容だった。
ウェルネスがライフスタイル全般に組み込まれる
「今日のウェルネスは、もはや単なるトレンドではなくてライフスタイルそのもの。家、オフィス、旅先、リテールのすべてにウェルネスが組み込まれており、消費者の意識はさらに高まっている」とイー氏。世界各地で、食からフィットネス、ビューティーが1つの空間にまとめられた、いわば「ウェルネス・デスティネーション」が登場しているという。
「たとえば、ニューヨークのClean Marketには、赤外線サウナ、全身の凍結療法、点滴静脈注射、機能性食品とトニックバー、サプリ売り場が揃っている。ロンドンにも、スーパーフードカフェ、オリジナルのナチュラル化粧品ショップ、プライベートの赤外線ポッドなどが揃うGlow Bar や、ヘルスフードバーやレストランに加えてヨガやジム設備が充実したAnatome などの、ウェルネスハブが見つかる」
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