美容企業のデータ活用をもっと手軽に、身近に。ビューティーデータプラットフォーム「AOS IDX」
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データは蓄積したがどう使えばいいのか。そもそも使える状態なのか。とくに自社で技術開発チームを持たない美容企業にとって、データを適切に保存・管理・分析しながら、ビジネスに活用していくまでの技術的・コスト的ハードルは決して低くない。こういった背景をもとにAOSデータ株式会社は「ビューティーデータプラットフォームAOS IDX」として、美容企業、ブランドのデータ利活用を支援するソリューションをリリースした。その全容を紹介する。
データ活用の、最初の一歩を踏み出すためのソリューション
とくに技術開発チームを自社で持たない美容企業にとって、「データ活用」のどこから手をつけるべきか迷うケースは多い。どんなデータを蓄積すれば売上につながるのか、顧客体験に貢献できるのか、あるいはそもそもデータを使える形で蓄積できているのかなど解決すべき課題が多く、トライアルをしたくても、データが足りない、あるいはコストがかかりすぎるという問題に直面することが多い。それを「ビューティーデータプラットフォームAOS IDX」というSaaSとしてソリューション提供するのがAOSデータ株式会社だ。
もともと、リーガルや医療分野で、中小企業でも使いやすいデータ利活用のためのプラットフォーム「AOS IDX」を提供しており、その技術を美容業界にも広げたものとなる。今回、同社が美容分野にも進出する理由として、AOSデータ株式会社 CTO 志田大輔氏は、日本の特に中堅や中小の美容企業は、R&Dや製品、ターゲットなどにおいて独自の強みを持ちながら、その強みを生かしていくためのデータの使い方に苦慮している企業が多いという同社の市場分析からだと説明する。
リーガルテック分野で培われたセキュリティ技術
AOSデータは、デジタルデータの専門会社として、データの一元管理からデータのAI活用のためのプラットフォームを展開し、ストレージ(=保存)、バックアップ、移行、復旧など、有効活用を総合的に支援してきた。主力製品はクラウドバックアップサービス「AOSBOX」で、その導入実績は2023年1月時点で企業ユーザー7,000社以上、一般ユーザー90万人以上となっており、データをAIに学習させるうえで欠かせないアノテーションサービス(大量のデータに正確なタグ付けを行う作業)も提供している。
AOSBOXのセキュリティ技術をベースに、同社が展開する AOS IDX は、さまざまな業界の特性を考慮しつつ、企業のデータ収集に始まり、安全な管理、共有、加工、運用、活用を実現するために開発されたSaaSデータプラットフォームだ。志田氏は、サービス開発の経緯について次のように話す。
「当社はもともとフォレンジック(犯罪捜査における分析・鑑識)など、リーガルテック領域が専門だ。捜査機関や弁護士事務所、大手企業から支援の依頼を受け、機密データを安全に保管・共有する仮想データルーム(VDR)技術や、ビッグデータ解析技術を培ってきた。今回、美容業界向けにもリリースしたAOS IDXはその源泉技術や知見を応用し、各産業に適したデータプラットフォームとして活用していく意図で開発を進めてきている」(志田氏)
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