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Z世代の環境活動家が、人々が社会課題に目を向けるきっかけとなることを願いローンチしたオーガニックブランドの口紅。世界基準のオーガニック認証を受けた、原料から容器まで環境負荷の削減を徹底した設計に加えて、デザインや機能性にも妥協せず、ユーザーの心地よさにもこだわった。目標を売上ではなく、社会と環境に貢献するアクションの拡大におく化粧品開発という、サステナブルを希求する時代に先駆けたブランドの裏側を創業者の露木しいな氏に聞いた。

高品質な天然由来原料とサステナブルな容器でコスモス認証取得

環境活動家 露木しいな氏が手がける「SHIINA organic」は、同ブランドの第一弾商品として、差し込み式としては日本初のエコサート・コスモスオーガニック認証を取得した口紅（3カラー）を発表。2023年5月1日から6月21日までの期間限定で、CAMPFIRE傘下のクラウドファンディング「GoodMorning」にて販売を開始した。

ブランドコンセプトに「CLEAN×SUSTAINABLE×ORGANIC」をかかげ、構想から4年をかけ、満を持して市場に送り出した口紅は、環境危機の現状を訴え、より良き地球環境を育むためのアクションを呼びかける、Z世代の環境活動家としての露木氏のさまざまなこだわりが詰め込まれた商品設計となっている。

原料として、東京都の離島利島村の生産者が採取から搾油までを行う有機ツバキオイルをはじめ、アルガンオイル、シアバター、米ぬかオイルなど8種の天然オイルを配合。鮮やかな発色と自然なツヤは、自然界に存在する天然由来のミネラルである酸化鉄によって実現した。「口から成分が直接体内に入ってしまう口紅は、食べても問題ない安全な素材を使用すべきだと考えた」と露木氏は話す。

容器は最後まで使い切りやすく持ち運びにも便利なミニサイズで、詰め替え可能なリフィル仕様とし、繰り返しの使用に耐える強度を持ち、リサイクル率が高い純度99.7％のアルミを採用。外箱には、1本の口紅ができるまでの生産・製造過程が見られるドキュメンタリー映像へのアクセス情報（QRコード）を印字して、透明性にも配慮した。

クルエルティフリー＆マイクロプラスチックフリーとし、厳格な基準で知られグローバルで信頼の高いオーガニック認証を取得したのは、「くちびるにはもちろん、人にも動物にも環境にもやさしい、安心して使える口紅」を作りたいという強い思いからだ。同時に「つけ心地や発色、うるおい感、それにスタイリッシュなデザインの面でも妥協したくなかった。オーガニックの化粧品というと、素朴な、あまり垢抜けないイメージのものが多いように感じるが、使うのが楽しい、かっこいい口紅にしたかった」と露木氏は明かす。