見出し画像

【関連記事まとめ】ロレアルの皮膚画像解析技術による次世代型望遠鏡が宇宙へ打ち上げほか

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

<2019. 8.26-9.2 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、ロレアルの皮膚画像解析技術を活用して共同開発した次世代型望遠鏡が国際宇宙ステーションに搭載された。また資生堂は、オープンイノベーションプログラム「fibona」の採択企業3社を発表。海外では、米ウォルマートが動物実験を行わずクリーンなコンセプトの新スキンケアラインをローンチした。

■化粧品EC「NOIN」、1年間で累計流通額8億円を突破

画像1

出典: The Bridge

化粧品ECプラットフォーム「NOIN」の化粧品累計流通総額が、2018年9月の開始から2019年8月19日までの約1年間で8億円を突破した。累計流通総額とは、NOINを展開するノインの自社在庫、およびNOIN経由で購入された他社保有在庫の販売総額のこと。NOINはメイクのハウツー動画を通じて化粧品を探すほか、価格比較できるアプリとして、2017年10月にスタート。2018年9月からはECプラットフォームとしてメーカーがユーザーに直接販売することも可能となった。NOINの取扱商品数は6,000点、ダウンロード数は200万件以上。(8月26日)

The Bridge
化粧品EC「NOIN」開始1年で累計流通額8億円を突破ーー夜はメイクよりスキンケア、行動データでマッチング精度高める

■シャネルなどアパレル大手32社「ファッション協定」に署名、日本企業参加ゼロ

画像2

出典: Fashionsnap.com

アパレル大手32社は、地球温暖化の阻止、生物多様性の復元、海洋の保護の3つの分野に積極的に関与する意思表示として「ファッション協定」に署名した。署名した企業は、グッチやバレンシアガを有するケリンググループのほか、シャネル、ジョルジオ アルマーニ、エルメス、ナイキなどで、日本企業の参加はまだない。ファッション協定では、各分野で目標を設定。「地球温暖化の阻止」では2050年までの温室効果ガス排出量ゼロを、「生物多様性の復元」では生態系を復元して種を保護することを、「海洋の保護」では使い捨てプラスチック使用の段階的廃止などの実現を目指す。(8月27日)

Fashionsnap.com:
ケリングやシャネル、アルマーニなど32社が「ファッション協定」に署名、気候・生物多様性・海洋に対するコミットメントを表明

■Snapchat、AR技術プラットフォーム「Lens Studio」をアップデート

画像3

出典: PR Times

米Snaptchatは、ARレンズの開発が行える無料デスクトップアプリ「Lens Studio」を大幅にアップデートした。自分の顔を映像のなかでトラックするほか、リップやチークなどのARメイクを試せる、自分のヘアカラーを変化させられるなど、6つのテンプレートを追加。さらに、世界の名所にリアルタイムで反応するAR技術「ランドマーカー」に、パリの凱旋門やイタリアのピサの斜塔など14ヶ所を追加した。これにより、誰でもARレンズが簡単に作成・共有できるようになる。(8月27日)

PR Times:
スナップチャットがAR技術プラットフォーム「Lens Studio」を大幅にリニューアル

■ZOZOTOWN、AIを活用した「類似アイテム検索機能」提供開始

画像4

出典: MarkeZine

ZOZOが運営するファッション通販サイト「ZOZOTOWN」は、AIを活用して閲覧している商品の類似品を検索できる「類似アイテム検索機能」の提供を開始した。同機能は、技術開発を行うZOZOグループ企業、ZOZOテクノロジーが開発した。各商品画面上にある「画像検索アイコン」をタップすると、閲覧している商品の形や色、質感に似ている商品をAIが検出し、一覧で表示する。数万人を対象にした先行テストでは、同機能によりユーザーのサイト滞在時間が約4倍に伸びた。(8月27日)

MarkeZine:
ZOZOTOWN、AIを活用した「類似アイテム検索機能」提供 先行テストではサイト滞在時間が約4倍に

■レブロン、身売りまたは事業売却で生き残りを図る

画像5

出典: WWD.Japan

レブロンが、上場維持につながる買い手候補を探すため、身売りまたは一部事業の売却に向けて動くと報道された。レブロンは近年業績が悪化しており、「レブロン」ブランドは2018年12月期決算で売上高が前年比8.4%減の9億9,830万ドル、全体では2019年上半期で前年比3.8%減の11億2,340万ドルとなった。最も好調な「エリザベス アーデン」は買い手が見つかる可能性があるものの、同社はすでに27億ドルの長期負債を抱えているとされる。(8月27日)

WWD Japan:
レブロンが身売りか事業売却へ 9月2日以降に本格始動

■米ウォルマート、クルエルティフリーでクリーンな新スキンケア「Earth to Skin」をローンチ

画像6

出典: Global Cosmetics News

米ウォルマートは、中間価格帯の新スキンケアライン「Earth to Skin」をローンチした。新ラインは、パラベン、フタル酸エステル、ミネラルオイル、硫酸塩、グルテン不使用で動物実験を実施していない。「ビタミンC入りスーパーフルーツ」「デトックス・スーパーグリーン」「リジュヴィネート・ティータイム」など、機能目的別の4つのカテゴリーで、洗顔料、トナー、美容液、目元クリーム、フェイスマスクなど約30の商品をラインナップしている。(8月27日)

Global Cosmetics News:
Walmart Launches Clean Beauty Line, Earth To Skin

■ロレアルの皮膚画像解析技術を活用、次世代型望遠鏡が国際宇宙ステーションへ

画像7

出典: WWD.Japan

ロレアルグループが持つ皮膚画像解析技術とデータ処理の技術をもとにした次世代型望遠鏡「Mini-EUSO」が、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた。日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンターと理化学研究所が約3年をかけて共同開発したもので、これまでよりも高品質の画像と高精度の分析ができ、宇宙で起きる現象の観測や、大気中で発生する事象の動的マップの作成、宇宙線や隕石などの検出が可能となった。(8月22日)

WWD Japan:
ロレアルの画像解析技術が国際宇宙ステーションに搭載

■資生堂オープンイノベーションプログラム「fibona」の採択企業が決定

画像8

出典: Tech Crunch

資生堂は、オープンイノベーションプログラム「fibona」の採択企業3社を発表した。採択された企業は、3Dスキャニング技術を持つ「Digital Artisan」、スマートフットウェアを開発する「no new folk studio」、尿を検査して各自に最適な食事やサプリメントを提案する「ユカシカド」。3社は今後、資生堂のどのサービスやデータと連携できるかを検討し、サービスの具現化を進める。同時に資生堂は、fibonaの取り組みのひとつである「スピード感のあるβ版の市場投入」において、クラウドファンディングのMakuakeと協業することを発表した。(8月29日)

Tech Crunch:
資生堂オープンイノベーションプログラム「fibona」の採択企業3社が決定、Makuakeとの連携も


Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Chris Barbalis via Unsplash