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【関連記事まとめ】花王が「未来洗浄研究会」設立ほか

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<2018. 11.12-11.19 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、花王がFuture Earth、東大IR3Sと共同で「未来洗浄研究会」を設立したほか、国外では、アルタ・ビューティがAI、AR企業を買収、セフォラとグーグルは共同で音声コマンド動画サービスを開始した。また、仏ファッション誌の仮想通貨発行など、マーケティング分野で新しい動きも出ている。

■花王、Future Earth、東大IR3Sと共に「未来洗浄研究会」を設立

出典: 週刊粧業

花王は12月、国連機関等の主導により発足した持続可能な地球社会の実現を目指す国際共同研究プラットフォーム「Future Earth」と、東京大学 国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構「IR3S」と共同で、「未来洗浄研究会」を設立する。未来洗浄研究会では、人間の快適な暮らしに必要不可欠で、かつ環境問題と密接につながる洗浄(洗濯)についてフォーカス。花王、Future Earth、東京大学IR3Sを中心に、「世界中の人々がサステイナブルに清潔に快適に暮らせる社会」をめざし、未来の洗浄について議論や提案をしていく。2018年12月の「エコプロ2018」にて、設立記念のフォーラムも実施する。(11月12日)

週刊粧業:
花王、Future Earth、IR3Sと共同で「未来洗浄研究会」設立

■米Dirty Beautyが化粧品のSTEM教育プログラムを実施

出典: AJC

NY発のナチュラルスキンケアブランドDirty Beautyが、7歳~18歳の女子生徒を対象に、化粧品に科学的にアプローチする「STEMビューティキャンプ」を開催した。同プログラムでは、電気工学の学位を持つDirty Beauty創業者の指導のもと、化粧品の原料測定、原料のオンスからグラムへの変換、周期表から元素の特定、リップスクラブなどの化粧品作りを実施。STEM(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野における女性研究者の割合は依然として低く、身近な化粧品をきっかけに、若い女性層に科学技術への興味を広め、将来の女性科学者の輩出を促すことが狙い。(11月12日)

AJC:
STEM beauty camp teaches the beauty of science

■VTuberによる店頭ライブ販売を可能にするソリューションが登場

出典: Marke Zine

ビジュアルマーチャンダイジングなど売場支援事業を展開するアドパックは、バーチャルプロショッパーコミュニケーションズと協業し、「バーチャルプロショッパー・ソリューション」を2019年1月より提供開始する。これは、トーク力と販売スキルを有するVTuberをバーチャルショッパーとして採用、売り場でライブ配信を行いながら対面販売を実現するソリューション。バーチャルプロショッパーコミュニケーションズでは、「バーチャルプロショッパーりあ」を運営しており、販売スキルの高い人材の派遣、育成、アバター化の支援と、販売現場に最適化されたVTuber生成システムの提供を行う。(11月12日)

Marke Zine:
VTuberによるライブ販売?!「バーチャルプロショッパー・ソリューション」登場

■サティス製薬がスパーティーへ資本参加、「メデュラ」再スタートへ

出典: WWD Japan

サティス製薬が、パーソナライズヘアケア「メデュラ」を展開するスパーティーへ資本参加することが発表された。メデュラは100以上の組み合わせからユーザー1人ひとりにあわせて成分をブレンドしたシャンプーとトリートメントを2ヶ月ごとに届ける定期便サービスで、2018年5月から提供していた。だが、製造販売元だったピュアハートキングスが必要な許可を取得せず製造を行っていたことが判明し、サービスの継続が困難な状況にあった。そこで、多くの化粧品のOEM製造を行っているサティス製薬が資本提携し、原料加工から製品化までの一貫生産体制を実施する運びになった。「メデュラ」の販売再開は12月の見込み。(11月13日)

WWD Japan:
パーソナライズヘアケア「メデュラ」が再スタート 製造販売元の不正発覚を受けてサティス製薬と新たに資本業務提携

■アルタ・ビューティ、AI&ARのスタートアップ買収でオンラインショッピングを強化

出典: Blush Digital

米国大手化粧品ショップのアルタ・ビューティが、AIとAR(拡張現実)技術のスタートアップ、QM ScientificとGlamStの2社を買収した。同社はすでに、デジタルワークフローのIterate、オンライン予約ツールのSpruceに出資を行っており、さらにパーソナライズ化したオンラインサービスの提供に注力する。一方、実店舗の拡大計画については、2019年の新店舗数は80店、2020年は75店、2021年は70店舗とペースダウンし、Eコマースの促進へと舵をきる。(11月13日)

Blush Digital:
Ulta Beauty acquires QM Scientific, GlamSt

■仏ファッション誌「ロフィシャル」が独自の仮想通貨発行へ

出典: WWD Japan

仏ファッション雑誌「ロフィシャル」が、独自の仮想通貨「テイスト・トークン」を発行する。同通貨は、ロフィシャルと広告主、読者の3者間で利用、取り引きが可能で、まず1億ドル(約114億円)相当の通貨が約50万人に配分される。読者は質問に答えるなどして自身のデータを同誌に提供することで通貨を受け取り、広告主は消費者の好みや習慣などのデータが取得できる。さらにセレブなどのインフルエンサーが同通貨を使って商品を購入した場合は、広告と明示しなくとも合法的にSNSで商品について言及できる。同誌ではこの通貨を広告パッケージとして販売、すでにディオール、シャネルなどが購入し、香水やジュエリーなどの販売を行う予定だ。(11月14日)

WWD Japan:
仏ファッション誌「ロフィシャル」が独自の仮想通貨発行へ 100億円相当を約50万人に配分

■セフォラがグーグルと共同で、音声コマンド対応の動画サービスを開始

出典: Cosmetics Business

セフォラはグーグルと共同で、音声コマンドで起動や再生が可能なメイクアップのチュートリアル動画の提供を「Google Home Hub」で開始した。セフォラはYouTubeでメイクアップ関連動画を公開しており、110万人のチャンネル登録者数を有するが、この新サービスにより、動画の再生や一時停止、早送り、早戻しなどの操作がすべて音声認識で行えるため、ユーザーはハンズフリーで実際にメイクしながら視聴ができる。Google Home Hubは、現在セフォラの一部旗艦店で体験トライアルを実施しているほか、セフォラのオンラインショップなどから購入可能。(11月15日)

Cosmetics Business:
Sephora partners with Google to bring at-home make-up tutorials

■グーグルマイビジネスに新規顧客獲得をサポートする機能が追加

出典: Tech Crunch Japan

Facebookに対抗して、グーグルマイビジネスのアプリに、新規顧客の獲得をサポートする機能がアップデートされた。グーグルマップにフォローボタンが追加されたことを受けた措置で、ビジネスのオーナーは同アプリの「カスタマー」タブから、顧客や見込み顧客に関する情報を閲覧・管理ができる。レビューを読むだけでなく、フォロワーのリストなどを見ることができ、さらにアプリ内からのメッセージ返信が可能となった。また、投稿ボタンが新設され、プロフィールや新製品、セール、イベントなどの情報更新も簡単に行えるようになった。(11月16日)

Tech Crunch Japan:
Googleマイビジネス・アプリがリニューアル――Facebookページのライバルを目指す

■ @cosmeメンバーのユーザー動向、今回のキーワードは「ミニマムになる化粧ポーチの中身」

「断捨離」「ミニマリスト」というワードが一般的になってきたように、無駄なものは持ちたくないという生活者心理が年々高まりをみせている。それに伴い、持ち運び用の化粧ポーチの中身も変化してきている。2018年3月に実施した、@cosmeメンバーに持ち運び用化粧ポーチに入れている化粧品やグッズの数を聞いた調査では、3〜6個が56%を占めるボリュームゾーンで、さらに約5割の人がアイテム数は以前に比べて「減った/減らした」と回答。その理由は、20代では「小さなバッグが流行しているので」「2wayなど多機能化粧品に変えたから」という人が目立ち、これに対して、結婚・出産などライフスタイルの変化が大きい30代は「子供が生まれ荷物が増えたので自分の荷物を減らした」「少ないアイテムで済むナチュラルメイクにした」のを理由にあげる人が多かった。また、40代以上は「不安だからと持ち歩いていたが、結局使わない」と、本当に必要なものだけに整理したとの声があったのも特徴的だった。ここで垣間見られるのは、ミニマムライフ志向に加え、「頑張りすぎないナチュラルさ」を目指す意識である。いつも完璧に化粧をした状態でなくてもよいと、肩の力を抜いた日々の姿勢に共感する人々が増えたといえるのではないだろうか。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: rawpixel via Unsplash


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