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BeautyTech関連記事まとめ12.5-12.11

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今週は、コスメブランドのパーソナライゼーションに対応したサービスのローンチが2つ。米スタートアップ、Proseは顧客の髪に合わせたカスタムシャンプーを開発、英のマスカラブランドEyekoは、オンラインで注文できるカスタマイズドマスカラを発売した。そのほか、アレクサでの美容情報配信や店頭でのVR体験など。また、パントーンが2018年の色を発表。より人々の心の動きを現した色が選ばれた。

■ジェネレーションZ世代のメイクバッグの中身平均総額は5万円以上? 

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出典:COSMETICS BUSINESS

イギリスのジェネレーションZ世代の女子がメイクプロダクトにかける費用は約5万3000円で、彼女たちの母親(35歳以上)の平均額約2万4000円の2倍以上という。母親世代が最もお金をかけるプロダクトが、リップスティック(50ユーロ)、ファンデーション(45ユーロ)、保湿化粧品(40ユーロ)なのに対し、ジェネレーションZ世代の女子が最もお金をかけるのがマスカラ(180ユーロ)、ファンデーション(155ユーロ)、アイシャドウパレット(105ユーロ)だそうだ。10代女子のメイクへの関心は、ソーシャルメディアからの影響が大きい。こうしたSNSによる市場の変化は日本でもみられ、ポーラ研究所の調査では、日本の10代女子は化粧品購入時にSNSを参考情報源として最も活用しているという。今後はSNSを中心とした消費行動も積極的になっていくと予測される。(2017年12月4日)

Cosmetics Business: This is how much teenagers spend on make-up a year – and it trumps their mothers

パントーンが発表、2018年の色はウルトラヴァイオレット                         

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出典:panton.com

パントーンは2018年の色をウルトラヴァイオレットと発表。紫は宇宙や夜空、テクノロジーや文化的表現、スピリチュアルを意味するとされており、近年ではカウンターカルチャーや伝統や慣習にとらわれない自由を表現する色として使われている。ちなみに、今年の色は”Greenery”(フレッシュなグリーン)だった。(2017年12月7日)

Inventive and imaginative, Ultra Violet lights the way to what is yet to come.

スタートアップとサロンが提携して、究極のカスタムシャンプー開発中 

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出典: TechClunch

米スタートアップ、Proseが“ミクロパーソナライゼーション”とも呼ばれるカスタムシャンプーの開発のため、5.9億円を調達。同社のカスタムシャンプーは、個人の髪質を考慮するだけでなく、ユーザーが住む地域の気候やそこで公害がないかも考慮、さらに、ヴィーガン向けや遺伝子組み換え作物を摂取しない人向けかもカスタマイズできる。顧客の髪に関するデータの収集・分析はマシンラーニングによって行なう。こうして細かなニーズに応え、提携するへアサロンのスタイリストが顧客にカスタムシャンプーを提供する。(2017年12月7日)

TechClunch: Prose raises $5.2 million for custom shampoo

■ 英コスメブランドWunder2がアレクサで音声による美容情報を提供

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出典:L’Atelier

Wunder2はアマゾンで人気の英コスメブランド。同ブランドはアレクサの“Beauty Tips”で日々の美容に関するティップスを提供する。この分野での競合はまだ Eucerin SkincareとHearstの My Beauty Chatのみ。コスメブランドにとってアレクサはまだ未開の地だ。今後はBeauty Tipsのアップデートを通してECサービスも始まる。PR企業の Walker Sandsの調査では、今年、消費者全体の19%が音声デバイスから商品を購入しており、来年はさらにその割合は増える見込みだとしている。また、市場予測リサーチを行う L’Atelier BNP Paribasによると、北米の2015-2016 の美容商品の売上は4%の伸びで、同じ期間のAmazonでの美容商品の売上は47%の成長だった。消費者は店舗で美容・コスメ商品を試さずとも、オンライン購入することに対してあまり壁を感じていないことが分かる。今後、消費者の美容商品の購入がECサイトから音声デバイス経由へと拡大していくことが予測される。(2017年12月8日)

L’Atelier:  NEW TECH GIVING THE BEAUTY SECTOR A NEW LOOK
Glossy:  Wunder2 is the first cosmetics brand to debut an Amazon Alexa skill

■ NYX 店舗でインフルエンサーを活用したVR体験 

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出典:Cosmetics Business

NYXはサムソンと提携し、12月18日から店舗でインフルエンサーを活用したVR体験を提供を始める。ユーザーは店舗で気になるメイク商品を選ぶと、VRでインフルエンサーがその商品を使ったメイクをチュートリアルしてくれる。また、VRでのチュートリアル体験をしてもらったユーザーには、その商品の購入を促すため、割引価格で商品を提供するという。デジタルネイティブのユーザーにとってシームレスな体験であるためには、インフルエンサーとの繋がりが重要だと、NYX Professional Makeupのデジタル部門バイスプレジデントのMehdi Mehdi氏。(2017年12月11日)

Cosmetics Business: NYX unveils new virtual reality experience

オンラインで注文できる世界初のカスタマイズドマスカラ

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出典:Eyeko LONDON

1999年にロンドンでスタートしたアイメイクアップブランド、EyekoからオンラインでカスタマイズできるBESPOKE MASCARSAが誕生。オンラインで自分のまつ毛の形状や理想のまつ毛を入れると、マスカラフォーミュラからブラシまで100通り以上もの組み合わせから最適なマスカラが選ばれ、ロンドン市内であれば午後3時までの注文でその日のうちに届く。数々のヒット商品をつくってきた同ブランドだけに期待は高い。(2017年12月11日)

Cosmetics Business: Bespoke beauty: The ‘world’s first’ online customised mascara service is here

■ @cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「ちらほら白髪」

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ここ1~2年ほど、20代後半から30代にかけての女性たちのあいだに「白髪」「ちらほら白髪」「数本の白髪」という文字の入った投稿が増えている。若白髪は見つけたとたん、「やばい!老けた」という感覚を大きく動かす。ただ、友人にも相談しにくいので、匿名でなんでも言えるアットコスメに投稿する。そしてホームケア用の白髪染めを使う際には、失敗したくないからやはり口コミの投稿を参考にする。ちょっとした若い世代向け白髪コミュニティだ。また、この背景には白髪染め各社の戦略も奏功している。モデルの小泉里子さんを起用するなど「30代の白髪」をヘアカラー気分でケアできるイメージを打ち出しているからだ。匿名性とあいまって、ちらほら白髪の活発な情報交換が行われている。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

text: 中島未知代(Michiyo Nakashima)、編集部