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【関連記事まとめ】ピンタレストが新ショッピング機能を追加ほか

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<2018. 10.16-10.22 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、ピンタレスト・ジャパンのショッピング機能追加でサイトのクリック率が向上したニュースのほか、AI搭載の小売店舗向けビューティミラー開発の話題が届いた。また、博報堂がブランドイメージ検証サービスを、電通と電通デジタルが独自のCRM施策サービスを開発するなど、AIを活用した新しいマーケティングツールが生まれた。

■BASFが生分解可能な乳白剤とマイクロビーズの代替原料を発表

出典:Cosmetics Business

世界をリードする化学会社BASFが、ドイツのベルリンで開催されたSEPAWA総会で、生分解性の化粧品原料2種類を発表した。Euperlan OP Whiteは冷間処理が可能な生分解性乳白剤で、スチレン・アクリレートポリマーをベースに、天然由来のジステアリン酸グリコールが90%の構造。1~3%の添加で、化粧品を半透明から白色まで調整可能。また、マイクロビーズに代わる生分解性原料として、ジステアリン酸グリコール製の球状ワックスビーズからできた角質除去剤Cegesoft Peelも紹介された。粒の大きさは、安定的に液体製品で使用する理想のサイズの直径350~550μmで洗顔料などへの応用が期待される。(10月16日)

Cosmetics Business:
BASF launches new biodegradable cosmetic ingredients

■HiMirror、化粧品小売店頭向けのAI搭載スマートミラーを開発中

出典:Cosmetics Business

美容テック企業HiMirrorが、化粧品カウンターやサロン、スパの店頭向けに、AI搭載のインタラクティブなビューティミラーHiMirror Enterprise LiteとProの2019年1月のローンチを目指し準備を進めている。新型ビューティミラーはシワやシミ、くすみ、毛穴、キメといった顧客の肌コンディションデータの分析をもとに、美容の専門家が各自にあったスキンケア法や製品をアドバイスするのを可能にする。顧客はお勧めの製品の使用後の肌の変化などをトラックダウンでき、ロイヤルティの獲得にもつながるほか、消費者のニーズや好みを把握するマーケティングツールとして機能する。(10月16日)

Cosmetics Business:
HiMirror prepares to launch new interactive mirrors with AI for retailers

■ロート製薬、世界初ミノキシジルが発毛関連因子産生を高めることを発見

Image: Matej Kastelic via Shutterstock

ロート製薬が、再生医療研究で着目される「幹細胞研究」を発毛研究に応用し、発毛に重要な脂肪層の「脂肪由来間葉系幹細胞」に注目した研究を実施。その結果、世界で初めて、発毛・育毛効果が知られる成分ミノキシジルが脂肪由来間葉系幹細胞に働きかけ、毛の伸長に重要なFGF7、血管誘導に重要なVEGFAなどの発毛関連因子の遺伝子発現を亢進することを発見した。
(10月16日)

ロート製薬:
ロート製薬の再生医療研究を「発毛」の研究へ応用。脂肪由来間葉系幹細胞の発毛研究における新知見

■ピンタレストが新ショッピング機能を追加、サイトへのクリック率が40%増加

出典:Pinterest

ピンタレスト・ジャパンが、2つの新しいショッピング機能「プロダクトピン」と「ショッピングのおすすめセクション」を導入した。プロダクトピンは、ピン上で価格や在庫状況などの製品情報をリアルタイムに把握できるのに加え、ショッピングサイトに直接飛ぶリンクも記載されており、ユーザーは数クリックで購入が完了する。「ショッピングのおすすめセクション」は、様々なブランドや価格帯の類似アイテムの閲覧ができる。これらのショッピング機能を数ヶ月テストしたところ、連携するEコマースサイトへのクリック率が40%増加した。(10月16日)

MarkeZine:
ピンタレスト、新たにショッピング機能を追加 製品価格や在庫状況をリアルタイムで把握可能に

■マイクロソフトとEagle Genomicsが提携、ゲノム分野の解析躍進へ

出典:Global Cosmetics News

マイクロバイオーム(微生物叢)データのプラットフォーム、Eagle GenomicsがMicrosoft Genomicsと提携した。Eagle Genomicsは、マイクロバイオームへの影響を調べることで消費財の適合性などの評価を行う企業で、ユニリーバやGSKなどのグローバル企業が多数利用している。一方、Microsoft GenomicsはAIやクラウドの技術を駆使しゲノム解析を行うサービスで、今回の2社のパートナーシップにより、バイオテクノロジーや医薬、食品、化粧品などの分野における新製品開発の躍進が期待される。(10月17日)

Global Cosmetics News:
Microsoft Genomics brokers first microbiome genomics partnership with Eagle Genomics

■博報堂、SNS画像をもとにブランドイメージをAIが分析検証するサービスを開発

出典:MarkeZine 

博報堂が、SNSの画像をAIが解析し、生活者が抱くブランドイメージを検証するサービスを開発した。企業や団体、商品、サービスに関連するSNSの画像をAIが分析し、事前にインプットした12種のパーソナリティ(ブランドの性格)と44種のシーン(ブランドが写り込んだ画像の背景)に分類。各指標のスコアからクラスターマップを作成して、ブランドイメージの定量的な把握やブランディング管理に役立てることができる。同社では、これまで長時間かかっていたブランドイメージ解析の作業効率を大幅に向上し、ブランディングの現状理解と課題抽出など戦略的な提案につなげていくとしている。(10月17日)

MarkeZine:
博報堂、AIを活用した分析サービスを開発 画像をもとに生活者が抱くブランドイメージを検証

■電通と電通デジタル、感情×行動データを分析したCRM施策サービスを開始

出典:MarkeZine

電通と電通デジタルはEmotion Techと連携し、企業やブランドに対する愛着・信頼の度合いを指標化したNPSデータと、顧客の感情と行動データを融合させた、独自のCRM施策サービスを開始した。同サービスではまずNPS調査を実施し、その回答データをAIや統計を用いて複数のプロセスに分解・分析、定量評価して可視化することで、顧客企業のマーケティングの課題を抽出。顧客ロイヤルティ向上への改善案を検討するとともに、CRMツールによって実行に移す。(10月18日)

MarkeZine:
感情×行動データで最適なCRM施策を!電通・電通デジタルがEmotion Techと新サービスを開始

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: JESHOOTS.COM via Unsplash