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【関連記事まとめ】ロレアル「ラ ロッシュ ポゼ」ウェアラブル紫外線センサー世界同時発売ほか

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<2019. 6.11-6.17 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、ラ ロッシュ ポゼによるウェアラブル紫外線計測センサーの日本を含む世界同時発売が発表された。またコーセーがアクセラレータープログラムの募集を開始し、資生堂が女性研究者サイエンスグラントの受賞者を発表。ロレアル・カナダがデジタル分野の女性起業家を支援するプログラムの最優秀受賞者を発表するなどもあり、国内外のCSR関連ニュースが相次いだ。

■ロレアル・カナダ、デジタル分野の女性起業家を支援するプログラムで最優秀受賞者発表

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出典: Global Cosmetics News

ロレアル・カナダはテクノロジー分野の女性起業家を支援するプログラム「Women in Digital」の最優秀受賞者を発表した。選出されたのは、VRの装着時の目と脳内の動きから脳の機能を分析・評価する技術を開発するカナダ企業Saccade Analyticsの創業者兼CEO。ロレアルではデジタル関連部門の女性従業員数がグローバルで69%に達しており、この分野で女性を活用することを最優先事項としている。プログラムでは、5名のファイナリストは個別サポートと6カ月に及ぶビジネスに関する指導を受け、審査員の前でプレゼンテーションを実施した。(6月7日)

Global Cosmetics News:
L’oreal Canada Announces Winner of First Women in Digital Program

■女性誌SPUR.JPとMAQUIA ONLINEがタクシーサイネージにコンテンツ配信

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出典: MarkeZine

集英社は、同社が運営する女性誌の公式メディアで、モードの「SPUR.JP」とビューティの「MAQUIA ONLINE」のコンテンツを、日本交通グループのJapan Taxiとフリークアウト・ホールディングスの合弁会社IRISが運営する、タクシー車内のデジタル・サイネージ「Tokyo Prime」に提供する。更新は毎週で、動画コンテンツの提供も検討する。Tokyo Primeは音声付動画を10インチデジタル・サイネージで放映しており、全国主要10都市のタクシー約1万台に搭載されている。(6月10日)

MarkeZine:
SPUR.JPとMAQUIA ONLINEがタクシーサイネージTokyo Primeにコンテンツ配信

■コーセー、新しい価値を共創するアクセラレータープログラムの募集開始

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出典: 時事ドットコム

コーセーは、オープンイノベーションプラットフォームeiiconと共同で、2回目となるアクセラレータープログラム「コーセーとの共創における Innovation Program 2019」を実施する。社外から技術やアイディアを募り、新たな事業創造やデジタルマーケティング、研究開発に繋げる目的で、コーセー選抜メンバーとの共創チームで事業展開を検討する。過去には協業化も実現している。今回は、先端技術を活用したモノづくりや、人材・組織などのバリューチェーンやファンクション強化も含めた6つの領域で募集しており、応募締切は7月22日、デモデーは12月13日を予定する。(6月11日)

時事ドットコム:
コーセー、アクセラレータープログラム「コーセーとの共創における Innovation Program 2019」開始 新たな価値を共創するパートナー企業を募集

■ユニリーバ、ジャパニーズビューティにインスパイアされた「Tatcha」買収

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出典: Global Cosmetics News

ユニリーバは、ミレニアル世代にカルトな人気を誇るプレステージスキンケアブランドTatchaの買収に合意した。買収額は公表されていないが、5億ドル(約542億円)との推測が報じられている。Tatchaは、創業者が京都を訪れた際に日本文化や芸妓などにインスパイアされて誕生した米国ブランドで、シルク、緑茶、米ぬかなど自然原料を配合し、パラベン、合成香料、鉱物油、フタル酸エステル、尿素などは不使用。(6月11日)

Global Cosmetics News:
Unilever Strikes Deal To Acwuire Tatcha

■ロレアルのラ ロッシュ ポゼ、ウェアラブル紫外線計測センサーを世界同時発売

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出典: PR Times

日本ロレアルは、敏感肌のためのスキンケアブランド、ラ ロッシュ ポゼから、ウェアラブル紫外線計測センサー「MY SKIN TRACK UV」の発売を発表した。同製品は紫外線A波とB波を測定できるもので、周囲の紫外線量をはじめ、大気汚染、花粉、湿気等の外的要因レベルも専用アプリ上に表示する。ウェアラブル機器は幅12mm x 高さ6mm、ワイヤークリップ付きで服やカバンなどに取り付け可能。太陽光で作動し、NFC(近距離無線通信)でユーザーのスマートフォンから充電するため、バッテリーが不要。2018年11月より米国で先行発売されているが、今回、Apple.comと一部のApple Storeで購入できるようになり、世界同時発売となる。(6月11日)

PR Times:
ラ ロッシュ ポゼ、ブランド初バッテリーフリーのウェアラブル紫外線計測センサー、「MY SKIN TRACK UV」を世界同時発売。

■資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」受賞者10名を決定

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出典: PR Times

資生堂は「第12回女性研究者サイエンスグラント」の受賞者10名を選出した。この研究助成金制度は、科学技術発展への貢献が期待できるとともに、次世代の指導的役割を担う女性研究者を支援する目的で2007年に設立された。化粧品関連領域にとどまらない幅広い分野を対象とし、女性のライフイベント(出産や育児)のサポートにも適用できる。昨年までの受賞者109名のうち40%以上が、その後昇進、昇格している。7月5日に授賞式が開かれ、受賞者には各100万円の研究助成金が贈呈される。(6月11日)

PR Times:
第12回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」受賞者10名決定 ~未来のリーダーとなる女性研究者を支援し、次世代への裾野を広げる~

■コンデナスト・インターナショナル、プロ向け求人プラットフォーム開設

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出典: PR Times

「Vogue」や「GQ」「WIRED」などを有するコンデナスト・インターナショナルは、ファッション業界のトップブランドとプロフェッショナルをマッチングする求人プラットフォーム「Vogue Business Talent」を立ち上げた。ロンドンのコンデナスト・インターナショナルを拠点に、ロンドン、ニューヨーク、パリ、ミラノ、香港の厳選した求人情報を提供する。本プロジェクトは、世界31カ国のインサイトを活用し、2019年1月に立ち上げたビジネスメディア「Vogue Business」の一環。(6月12日)


PR Times:
コンデナスト・インターナショナルが「VOGUE BUSINESS TALENT」を立ち上げ

■韓国発Kビューティのドラッグストア「オリーブヤング」、150カ国対象のグローバルECサイトを開設

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出典: Global Cosmetics News

Kビューティの小売大手、オリーブヤングは、韓国のH&B(ビューティ&ヘルス)ストアとして初めて、グローバルオンラインショッピングサイトを開設した。世界150カ国からショッピングが可能で、50ドル(約5,400円)以上の購入で配送料が無料となる。サイトはまず英語表記で開設され、その後、中国語、日本語、スペイン語に順次対応する予定。米国ではミレニアル世代を中心にKビューティの人気が高まっており、セフォラをはじめ、専用コーナーを設けているコスメショップも多い。(6月12日)

Global Cosmetics News:
K-Beauty Retailer Olive Young Launches Global Shopping Site


■ 弓気田みずほの“新ブランド”診断

◯ブランド名 / 企業名
 ジュリークローズ コレクション / ジュリーク

◯発表会日時 / 会場
 2019年5月18日 / 東京ガーデンテラス紀尾井町

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画像出典:WWD.Japan

◯診断レポート

ジュリークから、新ライン「ジュリークローズ コレクション」が、2019年8月1日発売されると発表された。豪アデレードのジュリーク自社農場で無農薬有機農法により栽培し、品種改良を重ねて開発された新品種のバラ「ジュリークローズ」は、美しい大輪の花を咲かせるだけでなく、化粧品原料としても優れている。なかでも、表皮に存在するタイトジャンクションの機能を改善する働きがあり、バリア機能の高い角質層を生み出すとされる。ジュリークローズ コレクションは、このジュリークローズ・エキスに、高い抗酸化・抗炎症効果をもつ4種の植物エキスを配合したスキンケアシリーズで、今後ブランドの中核として位置づけられることになる。ジュリークがポーラ・オルビスグループの傘下に入って8年、オーガニック原料の持つ力をサイエンスによって解明していく手法が完成してきた感がする。日本のオーガニックコスメ市場は既に一般層まで浸透したといえるが、逆に高価格・高機能なブランドが育っていないのが現状だ。経営体制を見直し、より日本のニーズに沿った製品開発が可能になったなかで、オーガニックコスメのパイオニアが、日本市場で改めてどうポジションを高めていくのかに注目したい。(美容コーディネーター/ビューティビジネスコンサルタント 弓気田みずほ

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Yuriy Trubitsyn via Unsplash


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