【関連記事まとめ】ロレアル傘下のModiFaceバーチャルメイク機能をアマゾンが導入ほか
◆ New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページ|メルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o
<2019. 6.4-6.10 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、アマゾンがロレアル傘下のModiFaceのAI技術を活用したバーチャルメイク機能を導入した。また、SK-IIがAI肌測定やロボットアドバイザーを配置したポップアップストアをオープン、人の感情を読み取る技術の英Realeyesが日本進出するなど、日本国内でのテック関連の新しい動きが相次いだ。
■his&からユーザーと一緒に作り上げたメンズコスメ「NUDO」誕生
出典: PR Times
NELが運営するミレニアル世代向けビューティメディア「his&」は、メンズコスメ「NUDO」の販売を開始した。NUDOはチャットツールSlackを用いて10~30代のオフィシャルメンバー約70名の肌悩みや要望など、リアルな声を反映させながら、実際にトライアルした感想や反応にもとづき磨き上げて開発された。ユーザーとの距離感にこだわり、公式SNSやDMのコメントを通してユーザーと友人感覚でつながるブランドを目指す。男女問わず使用できるオールインワンクリーム、メークアップベース、クレンジングミルクをラインナップし、コスメは初めての男性も使いやすいミニサイズのスターターセットも用意している。(6月4日)
PR Times:
メンズコスメ史上初!ユーザーとつくりあげた理想のコスメブランド「NUDO(ヌード)」誕生
■パルコとキャンプファイヤー、実証実験特化型のショールームストアを今秋渋谷パルコに開設
出典: Fashionsnap.com
パルコは、クラウドファンディング大手のキャンプファイヤーと共同運営する店舗「ブースタースタジオ バイ キャンプファイヤー」を今秋、渋谷パルコに出店する。日本初の実証実験特化型のショールームストアとなる同店では、両社が共同運営するクラウドファンディングサービス「ブースター」から生まれたテクノロジーやデジタル製品などを紹介する。またABEJAが開発したAI店舗解析サービスを導入し、来店客の属性や店内での行動パターンなどを出展者に提供。プロトタイプやテストマーケティング段階の製品へのフィードバックを新商品の開発や流通戦略の策定に活かせる。(5月29日)
Fashionsnap.com:
キャンプファイヤー×パルコ、クラウドファンディングとAIを活用した日本初のショールームストアを渋谷に出店
■ロレアル、傘下のModiFaceのバーチャルメイク機能をアマゾンに提供
出典: PR Times
ロレアルは、傘下のModiFaceのAIとAR技術を活用したバーチャルメイク機能を、アマゾンのモバイルサイトとショッピングアプリに向けて提供を開始した。これにより、アマゾンのユーザーは、スマホのカメラを利用したライブ動画や自撮り写真、モデル画像を用いて、さまざまな色のメイクアップアイテムをバーチャルに試すことができる。日本においては、ロレアル パリやメイベリンニューヨークなどのリップ製品をはじめ、資生堂、カネボウ、コーセー、花王の計18ブランド、890 点以上のリップカテゴリーから導入を開始し、今後は対象カテゴリーやブランドを拡大する予定。(6月5日)
PR Times:
ロレアルグループ傘下のモディフェイス(ModiFace)、AIを活用したバーチャルメイク機能を初めてAmazonへ提供
■マリクレールとデートアプリのBumble、女性の活躍を称える賞をオーストラリアで創設
エスティローダーの協賛を受け、マリクレール・オーストラリアと女性主導の出会いマッチングアプリのBumbleは共同で、働く女性を表彰する賞「Glass Ceiling awards」を創設することを発表した。社会における“ガラスの天井”を打ち破る優秀な女性と、男女平等を推進する企業を表彰し、働く女性がより活躍できるよう支援と職場環境の向上を目指す。(6月5日)
Global Cosmetics News:
Marie Claire Australia Teams Up With Estee Lauder Companies To Launch Bumble Glass Ceiling Awards
■SK-II、AI肌測定など最新テクノロジー満載の体験型ポップアップストアをオープン
出典: PR Times
SK-IIは、AIなどの最新テクノロジーを活用した体験型ポップアップストア「SK-II Future X Smart Store」を原宿にオープンした。鏡の前に座るだけでAIが肌状態や肌年齢を測定する「マジックスキャン」のほか、鏡の前に立った人の目線をトラッキングして製品情報を紹介する「マジックミラー」を備えたテスターエリア、肌の悩みを選択するとおすすめの商品を提示する「ロボット美容アドバイザー」などを設置。自分のペースで楽しめるスキンケア・ショッピング体験を提供する。開店期間は8月12日まで。(6月6日)
PR Times:
SK-IIの体験型スキンケア・ストア「SK-II Future X Smart Store」オープン
■キールズ、ARゲームアプリを活用した新商品プロモーションを実施
キールズは、ARゲームアプリを導入した新商品プロモーションを香港のポップアップストアで実施した。スマホをポップアップストア横の広場に向けると、新商品にちなんだ巨大な3Dのキンセンカの花が、ユーザーとタップした場所の距離を自動で計測し、大きさを変えて出現。ユーザーはスクリーンをタップして花を攻撃できる。ポップアップストア終了後も、6月30日まで一般店舗にはARコーナーが設けられ、キールズをタグ付けてInstagramに投稿するとプレゼントやサンプルがもらえるキャンペーンも実施。これまでに8,000人のユーザー登録があった。(6月6日)
Global Cosmetics News:
Kiehls Incorporates Giant Flower Gaming Experience Into Hong Kong Pop Up Store
■BASF、英国のヘルスケア・テクノロジー企業と提携、パーソナルケア市場に参入
化学薬品メーカーのBASFは、英国のヘルスケア・テクノロジー企業siHealthと株式投資を含めたアライアンスパートナー契約を結んだ。これにより、BASFはサテライトやオプトロニクス技術などsiHealthが持つモバイルヘルス・ソリューションを独占的に販売し、さらに両社が持つ専門性やノウハウを活用して、パーソナライズ・テクノロジーを応用したパーソナルケア製品市場に参入する。今後、第1弾の製品として、UVプロテクションを発表するとしている。(6月6日)
Global Cosmetics News:
Basf Partners With SihealthI To Launch Personalized Technology Into Personal Care Market
■映像から感情を読み取る技術の「Realeyes」が日本進出、NTTが導入か
出典: The Bridge
人間の表情から感情を読み取るAIシステム「Realeyes」を開発するRealeyesは、シリーズBラウンドで1,240万ドルの資金を調達し、日本市場に進出する。Realeyesはウェブカメラなどの映像から人の視線をトラッキングし、顔の部位や動きのパターンなどのデータを収集して、人の感情を評価・分析する。同社はロンドンを拠点にニューヨークやハンガリーにオフィスを置き、AT&T、Hershey’s、コカコーラなどの大手企業を顧客に抱える。日本ではNTTグループが動画広告の展開に同製品を導入する見込みと報じられている。(6月6日)
The Bridge:
映像からユーザーの感情を読み取る技術を開発する英Realeyes、NTTドコモVやGBらから1,240万米ドルを調達——日本市場に進出へ
Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Gaetano Cessati via Unsplash