【関連記事まとめ】資生堂がワトソンズと戦略的業務提携ほか
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<2019. 5.28-6.3 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、資生堂が世界最大のドラッグストアチェーン、ワトソンズと業務提携を結んだ。また、ワコールが接客AIを活用した次世代スマート店舗をオープン。セフォラ・スペインは、ユーザーのファッションにもとづきコスメを提案するスマートミラーを導入した。
■微小電流テクノロジーで美容液を浸透、韓国発フェイスマスクが日本上陸
出典: WWD Japan
韓国発のスキンケアブランド「FRANZ」は、独自開発の微小電流テクノロジーを活用したフェイスマスク「フランツ デュアルフェイスマスク」を日本で発売開始した。伝達効率を活性化させる電解質の「エリクサー」を顔に塗布し、美容液を含んだ「エンリッチマスク」をのせ、イオン導入技術が取り入れられた「エンパワーマスク」を重ねると、美容液の電気分解が始まりイオン化した美容成分が肌に浸透する。同シリーズは男性用を含めた3種類がラインナップ。韓国のほか米国、ヨーロッパなどですでに販売されている。(5月26日)
WWD Japan:
微小電流テクノロジーを使った韓国発のフェイスマスクが日本初上陸
■資生堂、世界最大手ドラッグストアチェーン、ワトソンズと戦略的業務提携
出典: WWD Japan
資生堂は、世界最大のドラッグストアチェーン、ワトソンズグループと戦略的業務提携を締結した。ワトソンズは香港を拠点に世界25の国と地域に約1万5,000店舗を展開し、店舗とECサイトの総客数は年間52億人。1987年より資生堂グループの商品を取り扱い、現在は10ブランド以上を展開し、商品の共同開発も行っている。資生堂は日本製品の需要が高いアジア圏でのさらなる市場拡大を狙う。(5月30日)また、資生堂ジャパンは、同社のWebサービス「ワタシプラス」で感性メタデータの活用を開始した。ソケッツが持つ感性メタデータ開発・感性AI技術を用いて、資生堂の商品や販売サービスに対するユーザーの印象や主観的な感情を分類し、ブランドごとに感性メタデータを付与。感性的な情報をプラスすることで、ユーザーの嗜好や感情にあった商品情報の提案が可能になる。(5月29日)
WWD Japan:
資生堂と世界最大のドラッグストアチェーンが業務提携 アジア圏への市場拡大を狙う
週刊粧業:
資生堂ジャパン、感性メタデータの活用を開始
■ロクシタン、デジタル自販機を活用したキャンペーンを実施
ロクシタンはニュージーランドで、母の日キャンペーンの一環として、デジタル化された自動販売機を導入した。オークランドにあるショッピングセンターに自動販売機を設置。買い物客はFacebook MessengerのチャットボットでQRコードを受け取り、それを自動販売機が読み取ることでサンプルの受け取りが可能。テクノロジーを活用したショッピング体験の提供により、キャンペーンは大きな成功をおさめた。(5月28日)
Global Cosmetics News:
L’occitane Debuts Digital Vending Machine For New Zealand
■90歳の女性インフルエンサーが自身のコスメラインを立ち上げ
Instagramに約400万人のフォロワーを持つ、90歳の米国女性インフルエンサー、バディ・ウィンクル(Baddie Winkle)が、英国のコスメブランドINC.redible Cosmeticsとコラボしオリジナルのコスメラインを発表した。バディは派手なファッションとメイクで知られるSNS界の人気スターで、2016年にはUrban Decayのキャンペーンにも登場している。今回のコラボコレクション「INC.redible Baddie」は、バスト用のアンチエイジングマスク、リップグロス、ハイライターの3種類が揃い、米国セフォラやオンラインnailsinc.comで購入可能。売上の5%はLGBTQの支援団体へ寄付される。(5月29日)
Cosmetics Business:
Instagram's favourite grandma Baddie Winkle rolls out make-up range at 90
■ワコール、接客AIと3Dボディスキャナー設置のスマートショップを開店
出典: PR Times
ワコールは、ボディの計測から商品の検索、試着、購入までセルフサービスで行える次世代インナーウェアショップ「ワコール3D smart & try」を東京・原宿にオープンした。3台ある3Dボディスキャナーはわずか5秒で体の周径や体積を計測可能。その体型データに加え、ユーザーの悩みや好みのデザインを接客AIが聞き出し下着を提案する。また、希望すれば人間のビューティアドバイザーによるカウンセリングも受けられる。(5月29日)
PR Times:
次世代インナーウェアショップ「ワコール3D smart & try」東急プラザ表参道原宿に2019年5月30日(木)オープン
■アトピーの画像共有型アプリ「アトピヨ」が6,000ダウンロード突破
出典: PR Times
アトピーを持つ人同士が症状や悩みを共有できるアプリ「アトピヨ」が、2018年7月のリリースから10カ月で、ダウンロード数6,000を突破した。アトピヨは、アトピー特有の皮膚症状の画像を匿名で記録、共有が可能なアプリで、身体の部位ごとに時系列表示する。画像から同じような症状を探すほか、仲間への悩み相談や励まし合いに加え、画像の公開と非公開を選択できる機能があり、自分用に治療の過程をプライベート記録することもできる。(5月29日)
PR Times:
日本初の“アトピー見える化アプリ”が6,000ダウンロード突破!元アトピーのパパが開発した無料iPhoneアプリ「アトピヨ」
■セフォラ・スペイン、顧客のファッションから商品提案するAIスマートミラーを導入
出典: Glossy
セフォラ・スペインは、マドリッドの旗艦店に3月下旬よりAIを活用したスマートミラーを導入した。ミラーは買い物客が着ている洋服やアクセサリーなど、各自のファッションスタイルと性別、年齢をもとに、メイクやスキンケア、香水などの商品をレコメンドする。季節や気候、時間帯やトレンドなどもあわせた提案が可能。同店ではこれまでに4,500人以上の買い物客がスマートミラーを利用しており、平均利用時間は42秒、クリック数は18回。セフォラでは2019年下半期にバルセロナの旗艦店にスマートミラーを導入する予定で、スペインにある56店全店とヨーロッパ各店への拡大も検討している。(5月30日)
Glossy:
Sephora Spain is investing AI mirrors to mimic Amazon’s recommendation engine
■ギャッツビー、「VR動画×デオドラント剤」の体験型キャンペーンを開始
出典: PRTimes
ギャツビーは、デオドラント剤のクール感とホラーのゾワッとする感覚が融合する体験型キャンペーン「ギャツビーお化け屋敷5D ―戦慄爽快― 史上最恐、ニオイケア体験。」をスタートした。2人1組で体験するコンテンツで、1人がホラー動画をVRで視聴している間、もう1人が協力者用動画の指示にあわせてギャツビーのデオドラントスプレーを噴射する。VRゴーグルとギャツビー商品などがセットになった体験キットを100名にプレゼントする予定。またVRゴーグルや対象商品を持っていればキットがなくても体験できる。(5月30日)
Marke Zine:
ギャツビー、VRを視聴しながらデオドラント剤を使う、“爽快ホラー”体験キャンペーンを開始
■ 弓気田みずほの“新ブランド”診断
◯ブランド名 / 企業名
LUNASOL(ルナソル)/ カネボウ化粧品
◯発表会日時 / 会場
2019年5月28日 / FrancFranc Forest(青山)
◯診断レポート
昨年20周年を迎えたルナソルが2019年秋よりコンセプトを一新。「EGOISTIC-CHIC(エゴイスティック・シック)」を掲げて、よりモードなメイクを発信する。新色は「ILLUMINATING COLOR GLOW(イルミネーティング・カラーグロウ)」をテーマに、鉱石やオーロラ、蝶の羽など自然の持つ発光にインスパイアされた色のコレクションで、これまで「浄化メイク」を提唱してきたルナソルが、ロングセラーのアイシャドウパレット「BEIGE BEIGE」に代表される、コンサバティブなイメージを大胆に変化させることになる。ルナソルが誕生以来、幅広い層の支持を受けてきた理由は、旬の質感や色を取り入れつつも、日常使いから逸脱しない絶妙なバランスにある。新コレクションも見ための鮮やかさに対して、質感や発色のコントロールがしやすく、処方での進化が感じられる。ルナソルに限らず、日本発の百貨店メイクブランドは、「CHICCA」、「ADDICTION」がそれぞれ、ブランド設立時からのクリエイターが年内で契約終了を発表するなど、大きな変革期を迎えている。“SNS映え”するインパクトのある色揃えに加え、対面販売により、使いこなし方も含めて魅力を伝えていくことがさらに重要なポイントになってゆくだろう。(美容コーディネーター/ビューティビジネスコンサルタント 弓気田みずほ)
Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Paweł Czerwiński via Unsplash