見出し画像

【関連記事まとめ】住友商事が化粧品事業の新会社を設立ほか

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

<2019. 9.30-10.7 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、 住友商事グループが化粧品事業の新会社を設立したほか、ネスレがプロアクティブなどのブランドを持つスキンヘルス事業を売却した。また、BASFが天然原料を供給するIsobionicsを買収し、フランスのセフォラで2020年からビットコインでの支払いが可能となることが発表された。

■住友商事が化粧品事業の新会社を設立、化粧品事業をさらに強化

スクリーンショット 2019-10-07 10.31.38

出典: WWD Japan

住友商事グループは、住商ファーマインターナショナルの化粧品事業を分社化して、化粧品事業に特化した新会社「住商コスメティクス」を設立した。住友商事グループは、2007年に米プレスパース社への出資を皮切りに、化粧品素材ディストリビューター事業に本格的に参入。ブラジルのコスモテックの買収、ドイツ協和発酵バイオの欧州化粧品原料事業の譲受、2018年には世界最大のODMであるイタリアのインターコスと提携するなど、グローバルに展開してきた。今回の新会社設立で、化粧品事業をさらに強化、拡大する。(9月30日)

WWD Japan:
住友商事が化粧品事業会社設立 グローバルな化粧品事業を加速

■BASFが天然原料を供給するIsobionicsを買収、ナチュラルな香水作りへ

画像2

出典: Global Cosmetics News

ドイツの総合化学メーカーBASFは、天然香料や香水などの天然原料を供給するオランダのIsobionicsを買収するとともに、発酵などの合成生物学を利用して天然原料を生産するConagenと提携した。近年、消費者のナチュラル志向の高まりから、香水業界では天然成分の需要が高まっているが、製品のクオリティや原料の確保、サステナビリティなどを考慮すると、課題は少なくない。BASFはこれらの市場傾向を踏まえ、バイオテクノロジー分野の強化を図ることを狙いとしている。(10月1日)

Global Cosmetics News:
BASF Moves Into Natural Flavors And Fragrances With Acquisition Of Isibionics

■セフォラ、フランスで2020年からビットコインでの支払いが可能に

画像3

出典: Global Cosmetics News

化粧品小売大手のセフォラが、Global POSシステムの「Easy2Play」支払いプラットフォームと「EasyWallet」アプリと契約を結び、フランスの店舗におけるビットコインでの支払いを可能にすると報じられた。ビットコインの支払いがスタートするのは2020年第1四半期の予定で、ビットコインで支払うと自動的にユーロへ換金される。現在、同システムはビットコインのみ利用可能だが、将来的には暗号通貨全般に拡大するとみられている。(10 月1日)

Global Cosmetics News:
Sephora To Accept Crypto Currency In Store

■美容師、ネイリスト、ヨガインストラクターが利用できる複合型シェアサロンオープン

画像4

出典: PR Times

Qnoirは、美容師やネイリスト、ヨガインストラクターから語学教師まで、さまざまな職種のプロが利用可能な複合型シェアサロン「Qnoir(クノア)」を東京・北青山にオープンした。サロンと付帯設備を共有するシェアオフィスの美容版ともいうべき同複合サロンには、美容室ゾーン、エステゾーン、ネイル・まつエクゾーン、スタジオゾーンが設けられ、専用アプリから必要に応じて設備の予約や利用ができ、決済や集客も可能。多様な業種の人材が集まることで相互の顧客の紹介などを促進し、コミュニティ全体での発展を目指す。(10月1日)

PR Times:
日本初!複合型シェアサロン「Qnoir」が青山にオープン ~シェアオフィスの美容版で働き方改革~

■卵子凍結、不妊相談もできる法人向け福利厚生サービス「Stokk for biz」開始

画像5

出典: PR Times

ステルラは、働く女性のために卵子凍結のほか、不妊治療のサポートも行う、法人向け福利厚生サービス「Stokk for biz」の提供を開始した。働く女性にとって、出産や子育てと仕事の両立は大きな課題となっており、米国ではFacebookやAppleなどが福利厚生として卵子凍結費用の補助を導入している。「Stokk for biz」には、卵子凍結のフルサポートから、産婦人科医や不妊カウンセラーとのオンライン相談窓口の提供、管理職や従業員向けの啓蒙セミナーなどが組み込まれている。(10月2日)

PR Times:
働く女性の産み時をサポートする日本初の月額制卵子凍結サービス「Stokk(ストック)」が法人向け福利厚生プログラムを提供開始!

■美容動画トレーニングSNS「soeasy buddy for beauty」と、高性能ネイルプリンター「INAIL」が業務提携

画像6

出典: PR Times

知識やノウハウの動画共有サービスのsoeasyは、業務用ネイルプリンター「INAIL」を提供するBITと業務提携した。soeasyは、美容サロンでの営業トークやクレーム対応といった接客スキルを動画でトレーニングできるほか、業務連絡などに利用できるSNS機能を備えたサービス「soeasy buddy for beauty」を展開する。BITは、時間や人的コストが必要なネイルの施術工程を自動化する高精度のネイルプリンターを提供しており、導入サロンは400社を超えている。両社は今回の提携で、美容サロンでの生産性向上を推進するとしている。(10月2日)

PR Times:
BeautyTechで美容サロンの生産性向上!美容動画トレーニングSNS「soeasy buddy for beauty」、高性能ネイルプリンター「INAIL」が業務提携

■マイナビ、台湾最大級ガールズメディア「Niusnews」と資本提携

画像7

出典: PR Times

マイナビは、台湾最大級のガールズメディア「niusnews(ニューニュース)」を運営するNiusnews CO.,LTDと資本提携を締結した。「niusnews」は20~34歳の働く女性をメインターゲットに、トレンド、ファッション、コスメなどの情報を配信し、月間利用者数は500万人以上、Facebookファン数は100万人を超える。今回の資本提携で、マイナビ傘下のマイナビグローバルが運営、保有するインバウンドメディアやグローバル人材事業とのシナジーを生み出し、訪日旅行者に対してバラエティに富んだ情報を提供するほか、日本と台湾での事業拡大を図る。(10月3日)

PR Times:
マイナビ、台湾最大級のガールズメディア『niusnews』を運営する台湾企業「Niusnews」と資本提携を締結

■ネスレ、スキンヘルス事業を1兆1,000億円で売却

画像8

出典: Cosmetics Business

ネスレは、プロアクティブ、セタフィル、ベンザックなどの化粧品、医薬品、消費材ブランドが含まれるスキンヘルス事業を、スウェーデンの投資会社EQTとアブダビ投資庁(ADIA)の子会社が主導する共同事業体へ、102億スイスフラン(約1兆1,000億円)で売却した。ネスレスキンヘルスは、世界40カ国以上で展開し5,000人以上の従業員を抱え、スイスのローザンヌに本社を持つ。(10月3日)

Cosmetics Business:
Nestlé sells Skin Health business in billion-pound deal

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Jez Timms via Unsplash