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【関連記事まとめ】ニッセイ・キャピタルが男性化粧品D2Cブランドへ5億円出資ほか

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<2018. 12.11-12.217 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、ニッセイ・キャピタルが男性化粧品スタートアップ「バルクオム」に出資したほか、シャネルが環境に優しいサスティナブルな技術を開発するスタートアップへ出資を発表。またTikTok中国版のショッピング機能、Instagramのボイスメッセージ機能の追加も発表された。

■ニッセイ・キャピタル、男性化粧品ベンチャー「バルクオム」に5億円出資

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出典: PR Times

メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」を展開するスタートアップ、バルクオムは、ニッセイ・キャピタルから総額5億円の出資を受けたことを発表した。同ブランドは「男性にも本質的なスキンケアを」とのテーマのもと2013年ローンチ。男性用スキンケア、ボディケア、ヘアケア製品を揃え、シリーズ累計200万本以上を出荷し、国内の取扱店舗は750店舗を突破、台湾、中国、韓国でも展開している。(12月10日)

PR Times:
化粧品ベンチャーのバルクオム 5億円の資金調達ニッセイ・キャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資を実施

■TikTok中国版で動画視聴中の購買機能が正式に開始

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出典: IT Home

若い世代を中心に爆発的な人気を博している動画アプリTikTokの本家中国版で、動画からワンタップで特定のオンラインショッピングページへ移行可能なショッピングカート機能が追加された。同購買機能は5月に追加されていたが、100万人以上のフォロワーを有する公式認証されたクリエイターのみと厳しい利用条件が設定されていた。これをフォロワー数8,000人以上で10以上の投稿を行っているユーザーにと条件を緩和。2018年の独身の日(11月11日)に、同機能を通して10万点の商品が購入され、売上は2億元(約2900万ドル)に達した。各国のTikTokでも、購買機能の追加への期待が高まっている。(12月11日)

NBD:
TikTok's Chinese version opens shopping cart feature

■ウォルマートが楽天とタッグ、日本で初のオンラインストアを開店

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出典: Impress Watch

アメリカ小売大手のウォルマートは、楽天市場内に日本で初となるECサイト「ウォルマート楽天市場店」をオープンした。これは、2018年1月に発表された、ウォルマートと楽天の戦略的提携の一環。発注はウォルマートがアメリカで行い、商品を日本まで空輸する。取り扱い製品は、ファッション、アウトドアグッズ、玩具など約1,200種に及ぶ。最終価格には送料や税金が含まれる見込み。(12月11日)

TechCrunch Japan:
Walmartが楽天とパートナーして日本に初のeコマースストアを開店

■脱毛専用のサロン&クリニック検索ツール「ケトルン」リリース

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出典: PR Times

WEBマーケティングやシステム開発を行うネクストレベルは、日本初となる、脱毛サロン&クリニックに特化した検索ツール「ケトルン」を開発、リリースした。大手サロンから個人サロンまで8,000以上の店舗から、自宅や職場、学校から近い店を簡単に検索可能。脱毛できる部位のほか、キャンペーンや学割の有無、痛みの少ないサービスや月額払いができるかなど、条件からの検索もでき、手軽に自分にあった脱毛サロンを見つけることができる。(12月11日)

PR Times:
日本初!脱毛専用のサロン・クリニック検索ツール

■Instagram、録音したボイスメッセージ送付機能を追加

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出典: Instagram

Instagramは、モバイル版Instagramアプリに録音音声メッセージを送付する機能を追加した。ダイレクトメッセージの画面で、入力枠に追加されたマイクの形のアイコンを長押ししながらスマホのマイクにむかって話すと、それが録音されメッセージとして投稿できる。(12月11日)

IT Media:
Instagram、ダイレクトメッセージに録音音声メッセージ送付機能

■アムウェイ、インドでハーブ使用のスキンケアラインを展開

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出典: Global Cosmetics News

アムウェイは、ハーブを使用したスキンケアライン「Attitude Be Bright Herbals」を2018年8月よりインドで販売を始め、グローバル市場参入を視野に、アーユルヴェーダ発祥の地であるインド市場で、ハーブを使用したコスメの可能性について検証している。昼用クリーム、夜用クリーム、フェイスウォッシュに使用されている原料は、アロエベラ、インディアンツボクサ、サンダルウッド、サジーなど。現在までの売上は5千万ルピー(約7800万円)に達し、3年間で4億5千万ルピー(約7億円)達成を目標にしている。(12月12日)

Global Cosmetics News:
If we succeed in India, we’ll go global with our herbal range: Amway tests the waters for Ayurveda

■シャネル、環境に配慮したサスティナブルな原料と技術を開発するスタートアップに出資

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出典: Global Cosmetics News

シャネルがフィンランドのスタートアップ、Suplacへ出資した。金額は明らかにされていない。Suplacは、マイクロプラスチックの代替え品となるサスティナブルな原料を用いて、生分解性のパッケージを開発。プラスチック製品の撤廃を目指しており、ラグジュアリーブランドのシャネルが環境にやさしい製品作りを支援することとなる。Suplacは2019年の早い段階でシリーズAの投資ラウンドに進む予定。(12月12日)

Global Cosmetics News:
Green is the new luxury: Chanel invests in Sulapac

■P&G、有色人種向けビューティ製品のスタートアップを買収

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出典: Cosmetics Business

P&Gは、黒人をはじめとした有色人種のための製品を展開するWalker & Companyを買収したことを発表した。Walker & Companyは2013年創業のスタートアップで、男性向けグルーミングラインと女性向けプレミアム・ヘアケアブランドを有する。今回の買収は、P&Gの多文化に対応するビジネス拡大に向けた施策の一環で、Walker & CompanyはP&Gのサポートを受けブランドのさらなる向上を目指す。買収額は明らかにされていない。(12月12日)

Cosmetics Business:
P&G snaps up people of colour beauty start up Walker & Company

■@cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「コンビニコスメ」

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リニューアルを行いつつ、発売以来約15年のロングセラーであり、@cosmeのベスコスアワードも受賞している「メディア クリームファンデーション」のミニサイズがコンビニ限定でこの秋より販売されている。もともと、1.000円ちょっとで買えるプチプラコスメとはいえ、「安いから失敗してもいい」などと生活者に思ってもらえる時代は終わった。現代は「これなら使い切れる」とモノをムダにしない安心感がなければ購入はしてくれない。その意味で、ミニサイズの存在はますます重要になるのではないか。そしてもう一つ注目なのは、コスメ購入チャネルとしての「コンビニ」の面白さだ。猛暑だった今年の8月頃、「インテグレート 水ジェリークラッシュファンデーション」がどこでも品薄状態で、「8軒目でようやくラスイチの②番をゲット」というクチコミもみられたほどだったのだが、実はローソンでも発売しており比較的入手しやすかったのである。コスメ・ショッピングの穴場としてのコンビニの価値はあなどれない。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: freestocks via Unsplash