0802_まとめ_top

【関連記事まとめ】中国越境EC、動画共有サイトbilibiliとライブコマース開始ほか

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

<2018. 7.24-7.30 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、中国越境ECのbolomeが中国動画大手サイトbilibiliと提携しライブコマース・プラットフォームを開始したという話題や、英ファーフェッチが中国EC戦略サービス企業を買収するなど、中国市場開拓を強化する大きなニュースがあった。

■ 世界初の全自動衣服製造機Sewboが誕生

画像1

出典:Sewbo 

米国シアトルに本拠を置くSewbo社は、人の手を借りることなく全自動でTシャツを製造する、世界初の全自動衣服製造機Sewboを開発した。柔軟で繊細な生地を扱うため、アパレル業界では製造の全自動化が難しかったが、熱可逆性のプラスチックを原料に、一時的に生地を硬化させ、ロボットにも扱いやすい固体にすることで、縫製や成形を容易にできるようにした。使用されるプラスチックは水溶性で、成形後に熱湯に浸すと元のやわらかい生地に戻る。(2018年7月22日)

TECHABLE:ファッション産業を変える? Tシャツを全自動で作るロボット「Sewbo」が画期的

■ファーフェッチが中国EC市場戦略サービス企業を買収、中国市場強化

画像2

出典:Farfetch

英国大手ECファーフェッチは、バリーやディーゼルなどの大手ブランドに、中国でのSNSおよびEC戦略サービスや顧客管理サービスなどを提供する企業、キュリオシティチャイナを買収した。今回の買収でファーフェッチは、自社が提供するECサイトの構築・デザイン・運営、カスタマーサービス、在庫の一元管理などのソリューションを、中国市場開拓を目指すブランドに向けて強化する。ファーフェッチに出店しているブランドは、WeChatのアカウント運営など複数のサービス利用が可能となる。(2018年7月23日)

WWD JAPAN:
ファーフェッチが中国市場強化 中国EC市場戦略サービス企業を買収

■中国向け越境ECが大手動画共有サイトbilibiliと提携し、ライブコマース・プラットフォーム提供

画像3

Image credit: bolome(波羅蜜)
出典:THE BRIDGE

中国から日本製品の購入が可能な中国向け越境 EC bolome は、中国の大手動画共有サイトbilibiliと提携し、動画クリエイター向けに、自身のチャンネル内にショップを構築することができるライブコマース・プラットフォームの提供を開始した。動画クリエーターはbilibili上でおすすめ商品の動画配信を行い、ユーザーは動画視聴から商品購入までを bilibili 上で完結できる。また、クリエイター向けに日本と韓国の12,000点以上の商品のドロップシッピングサービスの提供も行う。(2018年7月25日)

THE BRIDGE:中国向け越境ECのbolome(波羅蜜)、大手動画共有サイト「bilibili(嗶哩嗶哩)」と提携——〝UP主〟向け動画コマースプラットフォームを提供

■エイボン、チュートリアル動画やオンラインカタログで、ミレニアル向けマーケティング

画像4

出典: GLOBAL COSMETICS NEWS

エイボンはマーケティングツール変革の一環として、ドラァグクイーンを起用した動画広告やインスタントメッセンジャーアプリWhatsAppからユーザーに送信するオンラインカタログなどをスタートした。また、今まで2年かけていた製品開発を約4ヶ月に短縮し、リップタトゥーやK-beautyにインスパイアされたコスメなど、ミレニアル世代をターゲットにした商品を投入していく方針。(2018年7月25日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:AVON DRAGS ITSELF INTO THE 21ST CENTURY WITH YOUTUBE TUTORIALS AND WHATSAPPABLE CATALOGU

■米P&G、ミレニアルに人気のスキンケアブランドFABを買収

画像5

出典: Shutterstock

米国P&Gがインディ系スキンケアブランドFirst Aid Beauty(FAB)を2億5,000万ドル(約277億5,600万円)で買収すると、複数のメディアが報じた。FABは、安全な成分を使用した敏感肌用を中心にしたスキンケア製品を開発。ミレニアル世代の消費者から支持を得ており、同社公式ECのほか、セフォラ、ULTAなどの化粧品小売専門チェーン店で取り扱われている。この買収により、FABはグローバル市場へのビジネス展開の可能性が拡大する見込み。(2018年7月26日)

美容経済新聞:米P&G、インディ系スキンケアブランドFAB買収?

■英製薬大手と遺伝子検査の23andMeが提携、DNAデータを利用し創薬

画像6

出典: Forbes JAPAN

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は、遺伝子検査サービスの米スタートアップ23andMeにおよそ3億ドル(約332億円)を出資し、4年の契約で提携することを発表した。23andMeはユーザー約500万人の唾液から、各自のDNAデータを収集して分析し、ユーザーは自身の遺伝的傾向や祖先に関する情報を得ることができる。この提携によりGSKは、特定の病気の原因遺伝子を活用した新薬の開発や、膨大なDNAデータを基にした臨床試験が可能となる見込み。(2018年7月26日)

Forbes JAPAN:
遺伝子検査の23andMeと英製薬大手が提携、DNAデータを創薬に活用

■ トミーヒルフィガーがアプリと連動してポイントがたまるスマート衣服公開

画像7

出典:TechCrunch Japan

トミーヒルフィガーは、スマートチップが埋め込まれたTommy Jeans Xploreシリーズを発表した。Tシャツ、スウェットシャツ、フーディー、ジーンズ、ジャケット、キャップなどの商品ラインで、iOSアプリとBluetooth経由で利用する。トミーヒルフィガーの服を着て歩き回り、マップにあるTommyブランドアイコンを見つけるとポイントが貯まる方式で、ポイントはギフトカードやサイン入り商品などと交換ができる。このプログラムの目的は、熱烈なトミーファンのためのマイクロコミュニティを作ることにあるとされる。(2018年7月26日)

TechCrunch Japan:トミーヒルフィガー、着るとポイントが貯まるスマート衣服を発表

■ 2016年度ナチュラルコスメ市場は2,084億円、前年度比8.6%増

画像8

出典:流通ニュース

TPCマーケティングリサーチによると、2016年度の日本のオーガニック・ナチュラルコスメ市場は、前年度比8.6%増の2,084億円となり、この10年で伸長率が最も高かった。売り上げの内訳は、スキンケア、ヘアケア、ボディケアの順。「ボタニスト」を展開するI-neが大きな成長を遂げ、ユニリーバ・ジャパンやコーセーコスメポートの新規参入、既存店の改装やスタッフの教育に注力したロクシタンジャポン、メイクアップを拡充したサボンジャパンやアクロが市場の伸長に貢献した。チャネル別では、カウンセリングが46.1%、セルフ24.6%、通販が21.4%で全体の90%以上を占める。2017年度は、前年度比5.8%増の2205億円となる予想。(2018年7月27日)

流通ニュース:ナチュラルコスメ市場/2016年度は2084億円、ボタニカル系ブランド増

■注目!今週のハッシュタグ・ワード「#学校メイク」

画像9

中高生のあいだで活発にツイートされているのが、学校にしていけるメイクアイテムを紹介しているハッシュタグ #学校メイク #スクールメイク 。Z世代が実際に愛用しているコスメがわかるのはもちろん、メイク悩みの投稿もたくさんあり、彼らの本音や流行が明らかなところが興味深い。「メイクをしていったら友達からほめられた」など、この世代ならではの“人からどう見られているか”に関わるコメントが多いのも特徴。当然、教師にわかってしまうあからさまなメイクはNGで、「学校はメイク禁止ですがバレたことないです(笑)」「メイクがバレるのは自己責任でお願いします」といったコメントがあり、色々と工夫しながらメイクを楽しんでいる様子がうかがわれる。今後、「#学校メイク」世代からどんな流行やメイク手法が生み出されてくるのかも楽しみだ。(ビューティー ウォッチャー 服部めぐみ

Text: 林 美由紀(Miyuki Hahashi), 編集部
Top image: Scott Web via Unsplash