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【関連記事まとめ】資生堂がフィリピンに合弁会社設立、国内の都市型オープンラボも始動ほか

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<2018. 11.5-11.12 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、資生堂がフィリピンに合弁会社を設立したほか、米コティがアリババと業務提携を結び中国市場での展開を強化。また、韓国のカカオベンチャーズがインドのECベンチャーへの投資を発表するなど、大手のグローバル展開のニュースが相次いだ。

■化粧品成分を簡単チェック 無料アプリ「COSMEペディア」がリリース

出典: PR Times

アプリ開発を行う株式会社ソフトベンチャーが、化粧品の成分を簡単に調べられる無料アプリ「COSMEペディア」をリリースした。商品のバーコードを読み取るだけで化粧品の成分を調べることができ、オーガニック成分、ケミカル成分、ニュートラル成分が色分けして表示され、割合が一目でわかる。各成分の詳しい説明もあり、一度調べたものは履歴として記録。アプリに成分情報が登録されていない製品についても、メーカー名、商品名、成分などの情報を撮影して送信すると、数日中に成分情報の結果が送られる。妊娠中や授乳中の女性の安全なコスメを探すツールが欲しいという声に応えて開発されたもので、お気に入り成分、気になる成分を登録すれば、当該成分が配合されている商品を読み取った場合は通知され、コスメ選びをサポートする。(11月1日)

PR Times:
子育てママに朗報!~スマホで簡単、化粧品の成分チェックアプリCOSMEペディアをリリース~

■P&Gがベンチャー企業の新製品募集を呼びかける「ベンチャーズ・チャレンジ」開始

出典: Beauty Matter

P&Gベンチャーズは、企業家、投資家、実業家、スタートアップ企業などから新製品を募集する「ベンチャーズ・チャレンジ」をスタートした。P&Gベンチャーズは、P&Gが社内外のアイディアを活かし、スタートアップ企業と連携しながら新しいブランドやテクノロジー、ビジネスモデルを創造することを目的に、資金やノウハウの提供以外に、ベンチャー企業の成長を推進するインキュベーターとしての役割を担う。「ベンチャーズ・チャレンジ」の優勝者には、1万ドルの賞金授与のほか、ラスベガスで開催される「CES 2019」への参加と製品発表の機会などが与えられる。参加受付けは11月25日まで。
(11月4日)

Beauty Matter:
2019 P&G Ventures Innovation Challenge Is Open

■資生堂、フィリピンに合弁会社設立、横浜のオープン型研究施設を本格稼動

出典: WWD 

資生堂は、合弁会社「Shiseido Philippines Corporation(資生堂フィリピン)」の設立を発表した。2019年7月から運用を開始し、人口1億人以上で若年層が多く、東南アジアで3番目の化粧品市場を持つフィリピンでのマーケティング投資を加速、売上拡大を図る。
また、同社は横浜・みなとみらい地区に10月末に竣工したグローバルイノベーションセンターの本格稼動を発表。12月中旬から順次研究活動を開始、2019年4月からは一般来場者も利用可能なオープンコミュニケーションエリアを開放する。「Sパーク」と名付けられた同センターは都市型オープンラボを目指すもの。(11月6日)

資生堂:
資生堂、フィリピンで合弁会社を設立

WWD:
資生堂グローバルイノベーションセンターが本格稼働 2019年4月から一般来場可能に

■オルビスがアプリと連動した肌診断サービスを導入

出典: PR Times 

オルビスは、肌状態の測定結果をアプリで確認できる「パーソナルスキンチェック」をオルビスの店頭に導入した。水分、油分、キメ等の肌状態を店頭で測定し、同社独自の肌偏差値を算出。この結果をもとに、ビューティアドバイザーが顧客一人ひとりの肌状態にあわせた商品の提案をする。さらに診断結果は同社のORBISアプリと連動。結果を後から確認できるほか、過去3年間の測定結果を保存できるため、季節や年齢による肌状態の変化も把握できる。同サービスが導入されたのはルミネ北千住店、有楽町マルイ店などで、2019年には設置店舗が大幅に拡大する予定。(11月6日)

PR Times:
ORBISアプリ連動、自分の肌状態がわかる オルビス『パーソナルスキンチェック』 オルビス・ザ・ショップで2018年11月6日(火)より導入開始

■米コティがアリババと業務提携、中国での販売促進を強化

出典: Global Cosmetics News

コティは、中国マーケット強化のためアリババと業務提携を結んだ。アリババの影響力を活かし、中国大都市圏にあるショッピングモールの自動販売機での商品販売のほか、ヘアサロン・ビューティサロンへの展開も促進。さらにアリババが持つTモール・イノベーション・センターと連携し、中国マーケットに即した新製品開発を進める。(11月6日)

Global Cosmetics News:
‘We’re committed to growth in China’: Coty partners with Alibaba

■ハーバード・ビジネス・レビューが選んだ化粧品業界CEOトップ6

出典: Cosmetics Business

米経済誌ハーバード・ビジネス・レビューが2018年「世界のCEOベスト100」を発表、化粧品業界からランクインしたCEOのトップ6は次のとおり。1位、ベルナール・アルノー氏(LVMH)、2位、ファブリツィオ・フリーダ氏(エスティ ローダー)、3位、ブレイク・ノードストローム氏(ノードストローム)、4位、ジェフリー・ベゾス氏(アマゾン)、5位、サイモン・ウォルフソン氏(ネクスト)、6位、ジルズ・アンドリエ氏(ジボダン)。同ランキングは、在任期間中の時価総額の増加や株主総利回りなどの財務指標のほか、環境や社会へのガバナンスといった面からも評価が行われる。(11月7日)

Cosmetics Business:
Harvard Business Review: The top 6 cosmetics industry CEOs of 2018

■カカオベンチャーズ、インドのECベンチャーへ約1億円を投資

出典: Global Cosmetics News

韓国大手インターネット企業カカオの投資専門子会社カカオベンチャーズが、インドのスタートアップECサイト「Limese」へ10億ウォン(約1億円)の投資を行った。Limeseはインド市場の20~30歳の消費者をターゲットに、Kビューティ製品に特化したECサイトで、スパ、サロン、健康関連ショップへ製品のサプライもしている。現在、Makeprem,、Velyvely、Abybomなどのブランドが取り扱われており、2019年には50ブランドまで増やす意向。カカオは、同サイトの成長とともに、インドにおける韓国コスメの市場開拓に期待している。(11月7日)

Global Cosmetics News:
Kakao Ventures invests KRW1 billion in Indian K-beauty platform Limese

■コティ、動物実験終了を目指しクルエルティフリーと提携

出典: Michael Roubos via Unsplash

コティは、動物実験終了を目指すクルエルティフリー・インターナショナルと提携を結んだことを発表した。パートナーシップの第一歩として、同社のブランド「カバーガール」が、動物実験を行っていない製品であることを示すリーピングバニーの認定を受けた。リーピングバニーは、国際命名法化粧品成分(INCI)製造業者レベルに則って動物実験のチェックを行う認定制度で、継続的なモニタニングも実施される。コティは2020年までにリーピングバニー認定ブランドをさらに増やしたい意向。(11月9日)

美容経済新聞:
コティ、クルエルティフリーと提携、動物実験の終了を目指す

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato)、編集部
Top image: rhondak via Unsplash