【関連記事まとめ】ユニリーバが英大手製薬会社のインド栄養補助事業を買収ほか
◆ New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページ|メルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o
<2018. 12.4-12.10 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、ユニリーバがグラクソ・スミスクラインの持つインド栄養補助事業を買収したほか、グーグルの親会社アルファベットがフィンランドでドローン配達を開始、K-Beautyイニスフリーのフィリピン初出店など、海外での新しい市場参入のニュースが続いた。
■大麻使用の化粧品ブランド「Kuida」がペルー市場へ参入
コロンビアの医療用大麻製品メーカーのKhironは、大麻を使用した薬用化粧品ブランド「Kuida」のペルーでの販売許可を取得したことを発表した。Kuidaは同社が手がける初めての一般消費者向けブランドで、2018年9月、コロンビアでローンチ。認可取得済みのコロンビア、メキシコとあわせると、ラテンアメリカで人口約2億人のマーケットに参入することとなる。ペルーは化粧品業界の成長が著しい地域で、しかも大麻が合法化された環境にあるため、同社ではKuidaブランド構築のための強力な基盤になると期待されている。(12月4日)
Global Cosmetics News:
Khiron Life Sciences’ CBD brand Kuida approved for Peruvian market
■ユニリーバ、英製薬大手GSKのインド栄養補助食品事業を買収、南アジアでの収益拡大へ
出典: 日本経済新聞
英蘭ユニリーバは、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)のインドにおける栄養補助食品事業などの買収を発表した。買収総額は33億ユーロ(約4200億円)にのぼる。GSKの子会社GSKコンシューマー・ヘルスケア・インディアを買収し、ユニリーバのインド子会社と合併、新会社を設立する。さらにバングラデシュで上場するGSK子会社や、アジアを中心とする20市場のGSKの健康食品事業も買収対象で、2019年末までに手続きを完了させる予定。世界的な健康志向の高まりを背景に、インドやアジア市場での収益拡大を目指す。(12月4日)
日本経済新聞:
ユニリーバ、GSKの印栄養補助事業を買収 4200億円
■香港AS Watsonと英Revolution Beautyがパートナーシップ締結
香港を拠点としドラッグストアチェーンなどを展開するAS Watson Groupは、ロンドン発のコスメブランドRevolution Beautyとパートナーシップの締結を発表した。これにより、同ブランドの製品は英国とアイルランド国内にあるSuperdrugの800店舗で販売され、同時にRevolution Shop in Shopsは2018年末までに、店舗数を25店から70店に増加する計画。AS Watsonは、今回のパートナーシップを通して、グローバルな新規顧客開拓に取り組む。(12月5日)
Global Cosmetics News:
AS Watson to welcome Revolution Beauty to Superdrug
■アルファベットがドローン配達サービスを2019年フィンランドで開始
出典: Techable
グーグルの親会社アルファベットは2019年春、ドローンによる配達サービス「Wing」をフィンランドで開始する。配達に使われるドローンは翼幅1m、重量5kgで、最大積載量は1.5kg。ドローンは指定先住所まで自動飛行し、目的地に到着すると高度を下げ、商品をピックアップできるよう地面に置く。一般ユーザーのオンラインショッピングの配達や小規模事業者の拠点までの荷物運搬に活用される見込み。同サービスはオーストラリアで18ヶ月間の試験を実施済みで、ドローン配達によって二酸化炭素排出量が従来の1/22まで軽減できるとわかっている。まずはヘルシンキで試験的に展開される予定。(12月5日)
Techable:
Alphabet、ドローン配達サービス「Wing」を2019年にフィンランドで開始
■ジバンシイから男女共通で使えるメイクアップ製品「ミスター」登場
出典: Fashionsnap .com
パルファム ジバンシイは、男女を問わずジェンダーフリーに使えるメイクアップ・シリーズ「ミスター」を2019年2月1日から発売する。「自然体でありながら美しい自分でいたい」という男女共通のニーズにこたえるため、男性も手軽に肌を整えることができるアイテムを展開。既存品のアイブロウマスカラに加え、ベースカラー2種、筆タイプのコンシーラーの計3種をラインナップ。(12月5日)
Fashionsnap.com:
ジバンシイから男女問わず使えるメーキャップシリーズ「ミスター」が登場
■P&G、国連機関などと共同で女性の事業オーナーを支援する国際的プロジェクトを発足
P&Gは、女性のビジネスオーナーと世界のバイヤーとつなぐグローバルネットワーク「WEConnect International」と、女性の平等な権利の確立に取り組む国連機関「UN Women」と共同で、サプライチェーンにおけるダイバーシティを目指した「Women and Supplier Diversity Daring Circle」をローンチ。同プロジェクトは、女性が興す事業の拡大をサポートし、性差によるビジネスの不均衡を減らすもので、同プロジェクトにはP&Gのほか、ロレアルや外資系金融機関のBNPパリバが参画している。(12月6日)
Global Cosmetics News:
P&G partners on launch of Women and Supplier Diversity Daring Circle
■パントン、2019年の色は「コーラルカラー」と発表
出典: Fashionsnap.com
パントンは、2019年のカラー・オブ・ザ・イヤーを「リビングコーラル」と発表した。ゴールドトーンをベースにした、海中のサンゴのようなソフトなピンクの色合いを指す。カラー・オブ・ザ・イヤーは同社が毎年、ファッションや美容、インテリア、社会経済など多彩な分野を調査して選定した、その年のテーマカラーである。2017年は、爽やかなイエローグリーン「グリーナリー」が、2018年は「ウルトラヴァイオレット」が選ばれた。(12月6日)
Fashionsnap.com:
2019年の色はサンゴのような「リビングコーラル」パントンが発表
■韓国イニスフリー、フィリピンに初店舗をオープン
出典: Inside Retail
韓国アモーレパシフィックの化粧品ブランド、イニスフリーがフィリピンで初となる店舗をオープンした。1号店はマニラにある大型ショッピングモール内にあり、イニスフリーのフラッグシップアイテムが全て販売されている。同ブランドは、香港、インド、日本、台湾など海外に655店舗を展開、フィリピンでは韓流に興味を持つ20代、30代女性の間で人気が高い。同社は2019年には、マニラの3つの主要ショッピングモール内にも店舗を開き、オンラインチャンネルもローンチ予定で、東南アジアのマーケットで拡大を目指す。(12月6日)
Inside Retail:
Innisfree Philippines opens first store
Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Adi Goldstein via Unsplash