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【関連記事まとめ】ロレアル、P&Gなど大手各社が最新ビューティテックを発表ほか

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<2019. 1.08-1.14 BeautyTech関連記事まとめ>
※ニュートロジーナの企業がユニリーバとなっていたのは正しくはジョンソン・エンド・ジョンソンでした。お詫びして訂正します(2019/10.16)。

今週は、ニュートロジーナのパーソナライズド3Dプリンティング・シートマスク、ロレアルのウェアラブルpHレベル診断機器、コティのスマートミラー、P&Gのシミの検知&対策マシンなど、ラスベガスで行われた世界最大級のテクノロジーショーCES2019にあわせて、化粧品大手各社から最新ビューティテックの発表が相次いだ。

■ニュートロジーナからパーソナライズド3Dプリンティング・シートマスク誕生

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出典: Global Cosmetics News

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、パーソナライズに特化した最新の3Dプリンティング・シートマスク「ニュートロジーナ・マスクiD」をCESで発表した。まず、スマホに取り付け可能な3Dカメラで、鼻の高さや目の間隔など顔の形状を計測。さらに内蔵された「ニュートロジーナ・スキン360」システムで解析した肌状態データを取り込み、各パーツに必要とされる最適な美容成分を割りだして、それをもとに、3Dプリント技術で個々の顔にフィットし、かつ有効成分がカスタマイズされたシートマスクを成形する。同製品は2019年第3四半期から米国で発売予定で、購入申込みを受付中。(1月6日)

Blush Digital:
Neutrogena Introduces Neutrogena MaskiD, a Personalized 3D Printed Sheet Mask

■ロレアル、肌のpHレベルを計測できるウェアラブル機器を発表

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出典: Global Cosmetics News

ロレアルは、肌のpHレベルを計測できるウェアラブル機器「マイ・スキン・トラックpH」をCESで発表した。同機器は、毛穴の発汗量の変化から肌コンディションの鍵となるpHレベルを計測する。シート状の小さなセンサーを腕の内側に貼ると5~15分で計測が終了、センサーの色を専用アプリで読み取るとpHレベルが表示され、理想のpHレベルに近づけるのに最適な製品が、ロレアルのラ ロッシュ ポゼのスキンケアラインから選ばれてアプリ上で提案される。同機器はプロトタイプの段階だが、将来のスキンケア提案での活用が期待され、「CES2019イノベーションアワード」ウェアラブル・テクノロジー部門賞を受賞した。ロレアルは2018年には紫外線量を計測できるウェアラブル機器「マイ・スキン・トラックUV」を発表している。(1月7日)

Blush Digital:
La-Roche Posay Unveils My Skin Track pH, the First Wearable Sensor That Measures Skin’s pH Levels

■コティから、髪色をバーチャルお試しできるサロン向けスマートミラー登場

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出典: Global Cosmetics News

コティは、AR技術を活用し、さまざまな髪色をバーチャルに試すことができる「ウエラ・プロフェッショナル・スマートミラー」をCareOS社とともに開発、CESで発表した。このスマートミラーはプロのスタイリストやサロン向けの製品で、実際にヘアカラーリングをするまえに、顧客との密なコンサルティングや具体的な提案を可能にする。360度の動画取り込みによって、あらゆる角度から染まり具合などカラーリングの仕上がりを確認できるほか、顔認証技術を利用して顧客の過去の髪型データの参照や、トレンド情報などの閲覧ができる。また、モバイルアプリを通じて、ヘアスタイリストと顧客はいつでもスタイリングや製品アドバイス、次回の予約などのコミュニケーションがとれる。(1月7日)

Coty Press Release:
Coty unveils Wella Professionals AR enabled smart mirror for hair salon at CES 2019

■LINEとエムスリー、オンライン医療事業の新会社「LINEヘルスケア」設立

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出典: CNET

LINEとエムスリーは、オンライン医療事業を目的とした「LINEヘルスケア株式会社」を共同で設立した。資本金は1.7億円、出資比率はLINEが51%、エムスリーが49%。エムスリーは医療従事者専門サイト「m3.com」を運営し、日本の臨床医の約9割にあたる27万人の医師会員と、日本の薬剤師の半数にあたる16万人の薬剤師会員に医学関連情報を提供しているのに加え、一般生活者向けの医療総合メディア「QLife」、医師相談サービス「AskDoctors」も運営している。新会社は、エムスリーの医療分野におけるノウハウを活用し、LINEを通じた遠隔健康医療相談などのサービスを2019年中に展開する予定。また法整備の状況をみながら、薬剤師会員の基盤を活用した処方薬宅配サービスも検討する。(1月8日)

LINE Press Release:
LINEとエムスリー、オンライン医療事業を目的とした共同出資の新会社「LINEヘルスケア株式会社」を設立

■2019年1月より中国で電子商務法が施行、越境EC市場への影響必至

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出典: WWD

中国で電子商務法(中華人民共和国電子商務法)が2019年1月1日より施行された。同法は、インターネットで商品を販売する際、中国国内での登録と納税が必要となり、越境ECを行う場合は輸出入監督管理などの関連法を守る義務を負う。個人で代理購入を行っている業者も対象となり、中国の越境EC市場に大きな影響を及ぼす可能性があるとみられている。だが、専門家は、長期的にみれば並行輸入や関税回避を阻止して、より公平で健全な市場の育成を促すとしている。(1月9日)

WWD:
“爆買い”に打撃? 中国で電子商務法が施行

■音声メディア「Voicy」が日本経済新聞社と業務提携、新サービス開発へ

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出典: Tech Crunch

音声メディア「Voicy」を運営するVoicyは、日本経済新聞社との業務提携を発表した。Voicyは2016年にリリース、インフルエンサーなどがパーソナリティとなり音声を吹き込む「声のブログ」としてコンテンツを提供している。今回の日本経済新聞社との提携により、新たなメディアサービスの開発が検討される見込み。従来のテキストや画像を中心とした情報摂取に音声フォーマットが加わることで、新時代のコンテンツ消費文化の誕生が期待されている。(1月9日)

Tech Crunch:
声のブログ「Voicy」が日経新聞社と業務提携、新しいメディアとサービスを共同開発

■セフォラ、オンラインショッピングでビットコインがもらえるアプリ「Lolli」の提携店舗に

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出典: Global Cosmetics News

セフォラが、オンラインショッピングでビットコインが稼げるアプリ「Lolli」と提携したことが明らかになった。Lolliは、オンラインショッピングをすると購入代金の一部をビットコインとして還元するアプリ。同アプリのユーザーの30%は女性で、美容関連の提携店舗にはすでにアルタビューティがあるが、セフォラもここに加わった。(1月9日)

Global Cosmetics News:
Sephora signs up to bitcoin reward app Lolli

■P&G、シミを検出してコンシーラーをピンポイントで塗る最新美容機器を披露

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出典: Global Cosmetics News

「P&Gベンチャー」から、最新の美容機器「Opté Precision Skincare System」がCESで披露された。同製品に搭載された「Precision Wand」は、人の目より3倍の精度で色素沈着を感知できるブルーLEDスキャンライトでシミを検出し、1秒間に200枚撮影可能なカメラで、2万4,000枚の画像を撮影し、精密な色解析アルゴリズムによってに肌分析を行う。さらに、髪より細いサーマルインクジェットノズル120本が内蔵されており、ミネラル導入、美白、保湿を目的とした美容成分を配合したコンシーラーを必要な箇所にピンポイントで塗ることができる。目に見えないシミの検出からケアまでこの機器1台で対応できる点が画期的だ。(1月10日)

PR Newswire:
P&G Ventures to showcase the Opté™ Precision Skincare System at CES 2019

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Ferdinand Stöhr via Unsplash