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【関連記事まとめ】花王が環境負荷の少ないフィルム包装容器普及などESG戦略を発表ほか

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<2019. 4.30-5.6 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、花王がフィルム包装容器を年間3億個普及させるなどのESG戦略を発表したほか、ヘンケルがリサイクルプラスチック100%のボトルを導入することを明らかにした。またココカラファインがAIを活用した社内Q&Aシステムを導入。ロレアルは東南アジア大手ECのLazadaと提携した。

■ココカラファイン、AIを活用した社内Q&Aシステムを導入

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出典: MarkeZine

ドラッグストアのココカラファインは、AIを活用した社内Q&Aシステム「ココカラボット」を導入した。同社が取り扱う商品は医薬品、化粧品、日用品など多岐にわたり膨大な商品知識が必要であるのをうけ、社内で発生する多種多様な質問に対して迅速に対応することが目的。ココカラボットは、同社がこれまでに整備したマニュアルとQ&Aを機械学習して、頻度の高い質問についてはチャット型、それ以外はマニュアルからの検索サーチ型で、スタッフからの質問に適切に回答する。将来は顧客からの質問に対する活用も検討予定。(4月26日)

MarkeZine:
ココカラファイン、AIを活用した社内Q&Aシステムの稼働開始 顧客からの質問への応用も検討

■ユニリーバ・ベンチャーズ、オーストラリアのスキンケアブランドに出資

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出典: Global Cosmetics News

ユニリーバのベンチャーキャピタルであるユニリーバ・ベンチャーズは、オーストラリアのスキンケア企業、Dr Roebuck’sへ出資した。Dr Roebuck’sはオーストラリアのライフスタイルをルーツに、クリーンビューティをテーマとするブランドで、ヨーロッパと東南アジアのセフォラで4月より販売が開始されている。今回の資金調達で、グローバル展開をさらに推進する予定。(4月26日)

Global Cosmetics News:
Unilever Ventures Invests in Australlian Skin Care Companyy Dr Roebuck's

■スタンプ付き投稿でお金がもらえる「広告スタンプ」、リクポがリリース

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出典: PR Times

「いいね!」を現金に変えることができるSNS「Poplle(ポップル)」を開発したリクポは、セブン&アイ・ホールディングスと連携して、投稿にスタンプをつけるとお金がもらえる世界初の機能「広告スタンプ」をリリースした。従来、ユーザーに商品を紹介してもらうためには、企業はインフルエンサーに依頼する必要があるが、広告スタンプではユーザーが自発的にスタンプを使って、広告と一体化した投稿を行うことが可能。自分が「いいね!」をしても、他の人からいいね!をされても1円をもらうことができる仕組みで、2019年2月のローンチから2週間で1万ユーザーを突破。4月中旬には投稿数30万回以上を記録している。(4月26日)

PR Times:
いいね!でお金がもらえるSNS「Poplle(ポップル)」が、セブン&アイ・ホールディングスと連携。スタンプをつけて投稿するだけでお金がもらえる世界初の機能「広告スタンプ」をリリース

■エイボン、女性起業家支援コンテストに協賛、優勝者にビジネス支援プログラムを提供

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出典: Blush Digital

エイボンは、女性起業家の支援、教育などを目的にグローバルで実施される「Women Startup Competition Europe」のメインスポンサーになることを発表した。同社はビューティのサブカテゴリーで、コンテストの参加者の審査を行う。また大会の優勝者には、同社のイノベーション・インキュベーター・プログラムのもとで、メンターとして個々の必要に応じた様々な支援をするほか、製品やブランドの商品化やコラボレーションといったビジネスサポートも視野に入れている。(4月26日)

Global Cosmetics News:
AVON ANNOUNCED AS PRINCIPLE SPONSOR OF WOMEN STARTUP COMPETITION EUROPE

■ヘンケル、リサイクルプラスチック100%のボトルを7月に導入

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出典: Global Cosmetics News

ヘンケルは、リサイクルプラスチック100%のボトルを7月からドイツでシャンプーとシャワージェル製品に導入する。同社は2017年よりPlastic Bankと共同でプラスチック削減プロジェクトに取り組んでおり、今回採用するリサイクルプラスチックのうち、50%は海や河川などから回収したプラスチックを使用している。同社が2019年に回収処理するプラスチックは約200トンになる見通し。ヘンケルは、2025年までに全商品のボトルをリユース、リサイクルまたは生分解可能なものに転換し、ヨーロッパでの消費材の容器におけるリサイクルプラスチックの使用を35%まで引き上げることを目標としている。(4月30日)

Global Cosmetics News:
Henkel to Launch Social Plastic Pacakaging for Beauty, Laundry & Home Care Divisions

■Instagram、インフルエンサーが直売できる機能を一部で導入

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出典: Tech Crunch

Instagramは、クリエイターやインフルエンサーが商品にタグ付けすることで、投稿やストーリーを見た人に直接販売できる機能について発表した。同様の機能はこれまで企業やブランドのアカウントのみに限定されていたが、一部のインフルエンサーを対象に試験的に導入する。これにより、インフルエンサーは身につけている商品がどのようなものなのか、どこで売っているのかなど長々と詳しい説明をしなくてもよくなり、フォロワーとのコミュニケーションがスムーズになるとされる。この新機能はまた、Instagramがオンラインショッピングに注力しようとする流れをさらに進める狙いとみられる。(5月1日)

Tech Crunch:
Instagramはクリエイターやインフルエンサーによる直売を可能に

■花王のESG戦略、2030年までにフィルム包装容器を年3億個普及へ

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出典: WWD 

2030年までに持続可能な暮らしを達成することを目標に、花王はESG(環境、社会、ガバナンス)戦略の推進を発表した。そのなかで、環境負荷を軽減できるフィルム包装容器を年間3億個普及させるほか、リサイクル不可能な廃棄物量のゼロ化、花王のガイドラインをクリアする新製品や改良品の比率の100%化など、3つの柱と19のアクションを掲げている。同社ではESG部門を2018年に立ち上げ、プラスチック使用量を前年より9万3,100トン削減した。(5月1日)

WWD:
花王が2030年にフィルム包装容器を年間3億個普及へ ESG戦略を推進

■ロレアル、東南アジア大手ECのLazadaと提携、翌日配送を可能に

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出典: Global Cosmetics News

ロレアルは東南アジアの大手EC「Lazada」と提携した。これにより6月から、Lazadaが有する商品倉庫や物流ネットワークを利用して、東南アジアの主要都市でロレアル製品の翌日配送が可能となる。さらにアプリでのライブストリーミングのほか、Lazada限定商品なども企画する予定。Lazadaはアリババ・グループ傘下で、高い技術インフラと東南アジアでの大きなロジスティックネットワーク、および顧客エンゲージメントを持っている。(5月2日)

Global Cosmetics News:
L’oreal Joins Forces With Lazada To Offer Next-Day Delivery Service In Southeast Asia

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Rachael Gorjestani via Unsplash