【関連記事まとめ】セフォラが韓国に初店舗を2019年下半期にオープン予定ほか
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<2019. 2.26-3.4 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、セフォラが韓国に初めての店舗をオープンすることを発表したほか、ユニリーバのメンズコスメブランドが米国で男性の有給出産育児休暇取得に向け100万ドルを支援、P&Gは動物実験廃止キャンペーンに賛同を表明した。
■セフォラが2019年下半期に韓国に初店舗をオープン決定
LVMHグループ傘下で、世界最大の化粧品小売店セフォラは、韓国に初めての店舗をオープンする。韓国への出店は6年もの期間をかけて検討・準備されたもので、2019年下半期に開店する予定。同店の進出によって、現地の化粧品業界全体が活性化すると期待されている。(2月25日)
Global Cosmetics News:
Sephora to open first South Korean branch
■ユニリーバのダヴ MEN+CARE、男性の有給出産育児休暇取得に100万ドルの支援
出典: Biz Journals
ユニリーバ傘下のダヴ MEN+CAREは、Reddit創業者でセリーナ・ウィリアムズの夫でもあるアレクシス・オハニアンと連携し、米国において男性の有給出産育児休暇を支援すると発表。同ブランドは100万ドルを拠出して出産育児休暇が取れない男性をサポートする基金を設立し、広く一般に理解と協力を求めてきた。ダヴ MEN+CAREが2018年に行った調査によると、米国男性のうち約半数が休暇を取得するべきだと考えているが、75%の男性が職場環境での体制が整っていないと回答している。(2月26日)
Global Cosmetics News:
Dove Men+Care launches paternity leave pledge and US$1 million fund
■P&G、ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルの動物実験廃止キャンペーンに賛同
P&Gは、2023年までに世界の化粧品業界で動物実験を廃止することを目的とした、ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルの#BeCrueltyFreeキャンペーンに賛同を表明した。同社が協力する内容は、動物実験を行わない代替試験法の開発や一般への周知を進める教育・広報活動、化粧品の動物実験を終了する法律制定など。同社は代替試験法の開発にこれまでに4億2,000万ドルを投資し、25以上の研究に参画していることを、あわせて明らかにした。(2月25日)
Global Cosmetics News:
Procter & Gamble joins Humane Society International campaign to end animal testing in all major markets
■メイベリンが国内初のTikTokに特化した広告を公開
出典: PR Times
メイベリンニューヨークは、日本国内向けに初めてのTikTokに特化した広告クリエイティブを制作・公開した。TikTok広告用に書き下ろした楽曲にあわせて、オリジナルの振り付けを57万人のフォロワーを持つ莉子が披露。4万8,700ハートを獲得するなど(2月21日時点)、反響を呼んでいる。また、アプリ分析会社Sensor Towerの最新データによると、TikTokのダウンロード数は10億回を突破。運営元のByteDanceも2019年1月だけで、7,100万人の新規ユーザーを獲得したと発表している。
PR Times:
メイベリン ニューヨーク初のTikTok専用広告クリエイティブが公開。TikTokでも話題の莉子が出演し48,000ハートを超える大反響に
Techable:
「TikTok」、ダウンロード数10億回突破!2018年で最も人気のあるアプリの1つに
■中国向け日本商品特化型越境ECで、資生堂6ブランドの商品販売スタート
出典: PR Times
日本国内オンライン免税サイトや、日本の商品に特化した中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆公主(ワンドウ)」を運営するインアゴーラは、資生堂製品の販売を開始した。対象となったのは、アクアレーベル、インテグレート、マキアージュなどの合計6ブランドの一部商品。インアゴーラは、中国のトレンドに即したデジタルマーケティングやSNSを活用した情報拡散および販売チャネルを用いて、中国市場での商品展開をサポートするとしている。(2月28日)
PR Times:
インアゴーラ、資生堂ジャパンの人気6ブランドを2019年3月1日(金)より中国向け越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」で販売開始
■エイボン、コンテンツ制作の自社スタジオを開設、オンライン施策を強化
エイボンは、オンラインでの売上拡大を目的に、世界各地に拠点を持つデジタルエージェンシー&制作プロダクションのMediaMonksと提携した、新しいContent Studioの開設を発表した。同スタジオはコンテンツ制作のハブとなり、動画やGif、ミニゲームを含め、年間1万2,000以上のコンテンツを常時制作する。コンテンツは多言語で利用可能で、世界各国の現地マーケットに合わせて、Eコマースやデジタルツールなどに使用される。同スタジオは3月より稼働し、まず、ブラジル、英国、メキシコ、ロシアでコンテンツを展開する。(2月28日)
Global Cosmetics News:
Avon to focus on online sales with new Content Studio
■商品評価メディア「LDK」など発行する晋遊舎、商品テスト専用ラボを社内に設置
出典: PR Times
実際の使用実験に基づく商品評価を掲載するメディアの発行・配信を行う晋遊舎は、化粧品や家電などの商品テストを実施する専用施設「LAB.360」を社内に開設した。これは、創刊10周年記念事業として2018年より始まった、検証の精度をさらに上げる「LAB.360プロジェクト」の一環で、同ラボでは、検証機関から招聘した研究員2名や編集部員、モニターらが、肌計測システムによる肌診断や分光側色計を用いた化粧品の性能検査などの商品テストを行う。同社は、広告を入れず、テストによる商品評価を売りにした雑誌「LDK 」「LDK the Beaut」、ウェブ「the360.life」などを発行、配信している。(2月28日)
PR Times:
広告を入れないテスト雑誌作りで話題の晋遊舎が検証専用テストラボ「LAB.360」をオープン!
■カスタマイズサプリ「FUJIMI」、クラウドファンディング目標額達成、3月より発売
出典: PR Times
トリコが提供する、肌診断から処方するカスタマイズサプリ「FUJIMI(フジミ)」が、クラウドファンディングで目標支援総額200万円を達成し、プロジェクトが成立した。FUJIMIは、スマホでの肌診断をもとに、個々の肌の悩みに対応するサプリメントを処方し、サブスクリプション型で届けるサービス。保存料、グルテン、香料など不使用で安全性にも配慮する。FUJIMIの発売開始は3月5日から。(2月28日)
PR Times:
トリコ株式会社、日本初のカスタマイズサプリ「FUJIMI」がクラウドファンディング目標額達成!発売日は3月5日に決定!
■@cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「未来の自分に投資」
かつてない猛暑や度重なる災害など、近年は気象や環境の変化を実感することが多い。それは人々の購買行動にも影響を与えているようだ。たとえば、2018年の夏の苛烈なまでの暑さは化粧品の選び方を変えた。「ベスト 日焼け止め第1位」に選ばれた、セザンヌ「皮脂テカリ防止下地」のような“崩れにくい”ベースメイクが支持されたほか、仕上げに「フィックスミスト」を使用したり、頭皮のベタつきやニオイを防ぐため「ドライシャンプー」を使うなど、プラスワンの消費もみられた。「ドライシャンプー」は災害時にも注目を集めたアイテムだが、オーラルケアやヘアケアを含め、全般的に予防意識の高まりを感じさせる。ベストコスメアワードの商品ラインナップをみても、日傘や日焼け止め、デオドラント、制汗剤をはじめ、大気汚染や花粉など外的要因から肌を保護する機能をうたった商品が高く評価されている。大きなニュースや社会的な出来事は生活者に価値観の変化をもたらす。異常気象や災害をきっかけに、環境に対して「予防」する意識が強くなっていると考えられる。そうなると次にくるのは、予防をさらに一歩進めて、今のうちに未来の自分に投資しておくという発想に応える製品ではないだろうか。「きょうの毛穴と、未来の肌に」をキャッチコピーにしたエリクシール「エリクシール ルフレ バランシングおしろいミルク」のようなアイテムが次々に出てくることが予想される。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)
Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Tim Gouw via Unsplash