【関連記事まとめ】中国ワトソンズがWeChat上にクラウド店舗をオープンほか
◆ New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページ|メルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o
<2020. 1.20-1.27 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、中国ワトソンズがWeChat上にクラウド店舗をオープンすることがわかったほか、花王が香料314種の嗅覚特性がわかるデータベースを構築し、におい強度予測技術を開発した。またパーソナライズヘアケア「メデュラ」が約6億円の資金を調達して、初の常設店舗の設置も発表した。
■花王、香料314種の嗅覚特性データベース構築、におい強度予測技術を開発
出典: 週刊粧業
花王感覚科学研究所は、さまざまな製品に多用される香料314種の嗅覚特性(においの感じ方)のデータベースを構築した。調香師と訓練を積んだ研究員18名が、さまざまな濃度の香料サンプルのにおい強度を評価し、これまで調香師の経験に依存していた濃度とにおいの強さの関係から生じる香料の特徴を、より詳細に把握できるようになった。また、このデータベースをもとに、空気中の香料の濃度からにおいの強さを予測する技術を開発した。今後は香料使用の効率化や香りのパフォーマンスを高めることなどに応用していく。(1月20日)
週刊粧業:
花王、314種の香料の嗅覚特性データベースを構築
■中国ワトソンズ、WeChat上にクラウド店舗をオープン予定
世界最大級のドラッグストアチェーンのワトソンズは中国で、テンセントが所有するWeChat Workと提携しプラットフォームを立ち上げ、2020年第一四半期にWeChat内でクラウド上の初店舗をオープンする。買い物客は、WeChatで店舗スタッフを友達登録することができ、友達となったスタッフはパーソナル・ビューティコンサルタントとして美容に関するアドバイスや製品探しをサポートする。コンタクトや商品の購入は時間や場所を問わずいつでも可能。同社では、この新店舗で6,500万人のロイヤルカスタマーに一層パーソナライズした提案と24時間ショッピング体験を実現し、3,800ある実店舗での販売促進も目指す。(1月20日)
Global Cosmetics News:
Watsons China Launches Wechat Work And Cloud Stores
■エスティ ローダー、LGBTI差別解消の国連グローバルスタンダードに参加表明
エスティ ローダーは、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイ、トランス、インターセックス)差別解消に取り組む企業の行動基準を示した、国連のグローバルスタンダードへの参加を表明した。同社のLGBTQA社員によるグループで、社内外でLGBT支援など様々な活動を行う「wELCome」の働きかけで、今回の提携が推進された。国連の同グローバルスタンダードの参加企業は、世界266社以上。(1月20日)
Global Cosmetics News:
The Estee Lauder Companies Announces Support For Un LGBTI Standards For Business
■オプト、AIが広告運用実績を分析・考察するツール開発
出典: PR Times
オプトは、運用型広告の実績をAIが分析し、自動で考察までできるツール「Literalporter(リテラルポーター)」を開発した。広告運用実績の数値変動をAIが自動抽出して分析し、媒体データとあわせて行う自動考察は、トップコンサルタントのナレッジをもとにした数千通りからの作成が瞬時に可能。これにより、広告レビュー作成にかかっていた工数を大幅に削減し、広告主はより最適かつ戦略的な提案活動に注力できるとしている。(1月21日)
MarkeZine:
オプト、AIを活用した「広告レビューの考察自動生成ツール」を開発
■髪から栄養バランスがわかる「いこらぼ」で、生活アドバイスの実証実験開始
出典: PR Times
イデアシステムは、美容室でカットした髪から体内のミネラル状態を調べるサービス「いこらぼ」で、栄養データをもとに食生活のアドバイス等を受けられるサービスの医学的実証実験を開始した。いこらぼでは、カルシウム、亜鉛、マグネシウムなど必須ミネラル12元素と、水銀やアルミニウムなどの有害ミネラル5元素の体内含有量を髪から調べることが可能。同社ではこの毛髪栄養検査結果にもとづき、病気との関連性を導くことや、AIによる食生活や生活習慣改善のアドバイスの提供を目指しており、今回医療機関と提携してサービス向上を進めている。(1月21日)
PR Times:
髪からわかるカラダの栄養バランスチェック「いこらぼ(※1)」が医学的実証実験開始
■女性のウェルネスのためのクリニカルサプリ「sai+」誕生
出典: PR Times
Linc’wellは、女性ホルモンに着目しパーソナライズしたサプリメントをサブスクリプション型で提供する新クリニカルブランド「Sai+」を発表した。Sai+は、ホルモンなどの内分泌代謝を専門とする医師と共同で開発。サプリメントは、医師監修のオンライン問診にもとづき、15種類の成分から各自にパーソナライズした処方で、毎月定期購入で届く。第一弾商品の先行予約販売はクラウドファンディングMakuakeで受け付けている。(1月22日)
PR Times:
次世代クリニックと共同開発!日本初女性のウェルネスのためのクリニカルブランド【sai+】誕生。Makuakeにて1/22より先行発売を開始。
■バーチャルヒューマン開発のSoul Machines、シンガポール政府系から4,000万ドル調達
出典: The Bridge
ニュージーランドを拠点にAIの研究を行うSoul Machinesは、シンガポール政府系投資会社TemasekがリードするシリーズBラウンドで、4,000万ドルの資金を調達した。同社はAIや脳計算モデル、経験学習などを組み合わせて、まるで実在する人物のように感情表現ができ、ユーザーと面と向かって話せるほどの個性と性格を持つバーチャルヒューマンを作り出す企業。今回の調達資金は、研究開発の事業基盤拡大に活用される。(1月22日)
The Bridge:
まるで生きてるみたいなバーチャルヒューマン開発「Soul Machines」、シンガポール政府系が出資
■パーソナライズヘアケア「メデュラ」、約6億円の資金調達、初の常設店舗もオープン予定
出典: WWD JAPAN
パーソナライズヘアケアブランド「メデュラ」を展開するスパーティは、約6億円の資金を調達した。これに伴い、有楽町マルイの期間限定ポップアップショップを、同ブランド初の常設店舗として3月1日から再オープンする。さらにアーティストとのコラボ企画も開始する。メデュラはD2Cブランドとしてデジタルを中心に展開してきたが、デジタル・ネイティブ・ストア戦略を掲げる丸井グループとともに、オンラインとオフラインを融合した体験型店舗を推進するとしている。また現在、メデュラを導入する美容室は全国150店舗で、2020年中に1,000店舗突破を目指す。(1月23日)
WWD JAPAN:
パーソナライズヘアケア「メデュラ」が約6億円の資金調達 アーティストの伊藤千晃とのコラボアイテムも発売
Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Samantha Gades via Unsplash