【関連記事まとめ】シャネル、ARブティックの開店を準備ほか
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<2018.2.27-3.5 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、国内ではメイクの口コミアプリLIPSの資金調達、人工知能店舗スタッフの導入やパーソナルAIによる美容相談サービスなどが話題に。海外では、Instagramに新しいコミュニティアカウントを開設、AR技術を活用した新形態のブティックも準備するシャネルの攻めの姿勢が目立っていた。
■コンデナスト、インフルエンサー・プラットフォームで広告主に攻勢
出典:GLOSSY
『ヴォーグ』や『GQ』を発行するマルチメディアカンパニーのコンデナストは、インフルエンサー3,500人超が参加し、総数約3億人のフォロワーをもつ、インフルエンサー・ネットワーク・プラットフォームを確立。ニーズにあった魅力的なインフルエンサーへの広告主からのアクセスを容易にし、ミレニアルやジェネレーションZに対してより効果的な訴求を可能にするとしている。(2018年2月26 日)
GLOSSY:Conde Nast looks to woo advertisers with new influencer network platform
■ウォルマート、自社オンライン・コスメブランド立ち上げ予定
ウォルマートは、Glossierを好むような比較的富裕なミレニアルとジェネレーションXをターゲットとした、オンライン専門のプライベート・コスメブランド「Co Squared」を立ち上げる。プライマー、コンシーラー、カラーコレクター、セッティングスプレーなどが発売される予定。これは、オンライン商品の幅を充実させる、ウォルマートの包括的な戦略の一環とみられる。(2018年2月26 日)
GLOBAL COSMETICS NEWS:Walmart to launch premium online cosmetics brand Co Squared?
■ 日本初パーソナルカラーに特化した会員制コスメメディア
出典: 美容経済新聞
NewsTVは、日本初となるパーソナルカラーに特化した会員制コスメメディア「COLOR ME」を正式ローンチした。ポイントメイクの色選びに悩む女性に向け、ユーザーのカラータイプに合うコスメの色番情報をアイテムごとに提案、オリジナルコンテンツ、カラー診断ができるサロン情報なども提供する。2017年12月にベータ版を公開後、わずか1ヶ月で累計50万PV、会員登録数5,000名を突破するなど、急成長を遂げている。(2018年2月26日)
美容経済新聞:パーソナルカラーに特化した会員制コスメメディア公開
■ SBY Shibuya109店にAIスタッフ「ゆう」が登場
出典: FASHION NETWORK
渋谷の情報発信基地がコンセプトのSBYが旗艦店の Shibuya109店に人工知能スタッフ「ゆう」を導入。タッチパネル機能や音声認識技術を搭載し、自然な会話が可能なデジタルサイネージ版のコンシェルジェで、SBYや渋谷に関する問い合わせに音声やテキストで応える。日本語のほかに英語、中国語、韓国語の3カ国語を勉強中で、今後は外国人観光客向けのインバウンド対応も行う予定。(2018年2月26日)
FASHION NETWORK :「SBY」Shibuya109店で初の人工知能スタッフ"ゆう"を導入
■ 5万DL突破のコスメ口コミアプリ「LIPS」が5.5億円調達
出典:TechCrunch
コスメのコミニュティアプリ「LIPS」を運営するAppBrewが、グノシー、グリー、ANRIほかを引受先とした第三者割当増資により5億5000万円を調達。LIPSはコスメ商品の口コミの閲覧に加え、他のユーザーのフォローやコメントができるSNSに近い使用感が特徴で、リリースから約1年で55万ダウンロードを記録している。今回調達した資金は、アプリの開発、人材採用、マーケティング費用などにあてる予定。タイアップ広告とサンプリングサービスの販売も開始しており、販路を拡大していく方針。(2018年2月28日)
TechCrunch:5万DLを突破したコスメの口コミアプリ「LIPS」が5.5億円調達、すでにタイアップ広告などにも着手
■ パーソナルAIがひとりひとりに合った美容相談&商品アドバイス
出典:美容経済新聞
協和は、ユーザーがLINEチャットを通じて、自分の感性を学習したパーソナルAIを育成するチャットボット「SENSY BOT」利用した美容相談サービスの提供を開始した。美容・健康食品分野での対話エンジンを搭載し、ユーザーと会話しながら、美容の悩み相談のほか、ユーザーに合わせた商品提案やアドバイスをする。第一弾は協和の顧客限定で、今後、一般向けにも公開される予定。(2018年2月28日)
美容経済新聞:AIを活用して美容相談が可能に
■ シャネル、Instagramにユーザーの投稿を掲載するコミュニティアカウント開設
米シャネルは、Instagramにシャネルファンのためのコミュニティアカウントを開設した。インフルエンサーのみならず、ユーザー誰もが参加でき、シャネルの製品やセルフィー、メイクのチュートリアルなど、シャネルの企業理念である“エレガントで楽しい”画像や動画を、@welovecocoのタグをつけて投稿すると、この公式アカウントにリポスト、掲載されて、世界中に拡散するのも夢ではない。(2018年2月28日)
GLOBAL COSMETICS NEWS:Chanel launches Instagram account for user-generated content
Instagram:CHANEL U.S. Beauty Community @welovecoco
■ シャネル、AR技術活用の新ブティック開業へ
image:Shutterstock.com
シャネルは、AR技術活用のため、ファッション関連のECサイト、英ファーフェッチと戦略的パートナーシップを締結。化粧品など一部を除き、主力商品のオンライン販売を行わないシャネルは、今後も実店舗販売を重視する方針だが、ブティックでの顧客体験をさらに充実させることを目指しており、ファーフェッチが開発したARによるオペレーションシステムを取り入れた新形態の店舗を2018年中にフランス国内にオープンする予定。
(2018年2月28日)
FORBES JAPAN:AR技術活用のシャネル新ブティック、年内にフランスで開業へ
Evning Standard: chanel and Farfetch team up to boost the fashion house's tech offering
■ 注目!今週のハッシュタグ・ワード 「#ハブラー」
サプリメントをはじめ、ナチュラル・オーガニック系の化粧品や雑貨を販売する米国のECサイト「iHerb」。1996年から日本への配送をおこなっているが、アマゾンや楽天感覚でショッピングに愛用する美容マニアが近頃とみに増えている。愛をこめて、みずからを「ハブラー」と名乗り、なかにはTwitterで数万人のフォロワーをもつ人気ハブラーも。使用したアイテムの良し悪しを正直に書くそのスタイルは「リアルな口コミ」として重宝されていると感じる。そのハブラーたちが推すアイテムはまたたくまに大ヒットや品薄になることもしばしばだ。iHerbなどのサイトを通じて個人輸入が簡単にできる時代、日本未入荷のアイテム、まだみんなが知らないコスメを試したい、そして、誰よりも先にSNSで取り上げたい、iHerbは、そんなコスメオタクごころを刺激する宝の山となっているようだ。(ビューティウォッチャー 服部めぐみ)
ハブラー:@__merrow__ 氏
Twitterアカウント:https://twitter.com/__merrow__
ブログ:Kirei mania(きれいまにあ)
Text: 林美由紀(Miyuki Hayashi)、編集部
Top Image: Alex Holyoake via Unsplash