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【関連記事まとめ】アマゾン、アトリビューションツールを試験運用ほか

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<2018. 9.11-9.17 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、アマゾンと他社との広告比較ができるアトリビューションツールの話題のほか、仏プランタンの高級ECサイト立ち上げで国外顧客の購買を促進する試みや、セフォラが上海にアジア初のコンセプトストアをオープンするなど、国境を超えた美容業界のアプローチも目立った。ボーダーレスの販売促進・マーケティングがさらに加速していきそうだ。

■アマゾンが他社との広告効果を比較できるアトリビューションツールを試験運用

出典:DIGIDAY

アマゾンでは、アマゾンと競合他社の広告でどちらが効果があるかを比較できるアトリビューションテストの試験運用を開始した。Google、Facebookの広告が台頭し、インターネット広告の競争が激化する中、アマゾンの商品ページからのコンバージョンがいかに良いか示し、広告主の獲得を図ることが目的だ。(9月11日)

DIGIDAY:
Amazon 、独自の アトリビューションツール を試験運用:GoogleとFacebookに対抗姿勢

■コンデナストが同社初のビューティスタジオをNYにオープン

出典:GLOSSY

「VOGUE」、「GQ」などを出版するコンデナスト・パブリケーションズが、同社初のビューティスタジオをオープンした。場所は米ニューヨークの中心地、ワン・ワールドトレードセンター内で、広さは2,600平方フィート(242平方メートル)。同社のエディターとビューティブランドをつなぎビューティ関連のコンテンツ制作を行い、さまざまなプラットフォームへの発信を、より効率的に行うことを可能にする。(9月11日)

GLOSSY:
Conde Nast is launching a new content studio dedicated to beauty

■ 仏プランタンが2020年までにラグジュアリーECサイトをオープン

出典:WWD Japan

フランスの百貨店プランタンが2020年前半までに、ECサイト「プランタン・ドットコム」を立ち上げることが明らかになった。プランタンは2013年に、TF1グループからECサイト「プラース ドゥ タンダンス」を買収、コンテンポラリーブランドを販売しているが、新しいECサイトではラグジュアリーブランドと連携し、高級志向のニーズにも応える。現在のECサイトは顧客の半数がフランス国外だが、今後はさらに国外の売上拡大を目指している。(9月12日)

WWD Japan:
プランタンがラグジュアリーECサイトを立ち上げ「ネッタポルテ」や「ファーフェッチ」に対抗

■ スパイスボックスがInstagramのリンク付きストーリーズ広告の提供を開始

出典:MarkeZine

通常のタイムライン投稿とは別に、24時間限定で短い動画や写真をシェアできるInstagramの機能「ストーリーズ」への広告出稿に注目が高まっている。1万人以上のフォロワーを持つアカウントは、ストーリーズの投稿にリンクを付けることができるのを利用し、株式会社スパイスボックスでは、フォロワー数の多いインフルエンサー・ネットワークを保有するルーラと提携して、リンク付きストーリーズ広告「INSTORIES」(インストーリーズ)の提供を開始した。これにより、認知獲得からウェブサイトへの誘導を促し、行動喚起や購買促進の施策も行うことが容易になる。(9月12日)

MarkeZine:
Instagramストーリーズへの“リンク付き投稿”が可能に スパイスボックスが新広告をリリース

■多言語対応 訪日外国人ショッピングアプリPaykeが10億円の資金調達

出典:TechCrunch.jp

バーコードをスキャンすると、商品に関する情報を好きな言語で確認できるアプリ「Payke(ペイク)」。訪日外国人が日本で買い物をする際、原材料や商品の使い方をチェックできるため、インバウンド観光客への購買促進をサポートすると期待され、2015年にリリースされている。このアプリを提供するPaykeが、Eight Roads Ventures Japan、SBIインベストメント、沖縄振興開発金融公庫などから総額10億円を調達した。現在同アプリは英語、繁体字、簡体字、韓国語など7ヶ国語対応で、総ダウンロード数は約70万。(9月12日)

TechCrunch.jp:
訪日外国人向けショッピング支援アプリ「Payke」運営が10億円を調達

■セフォラが上海にアジア初のコンセプトストアをオープン、WeChatでアプローチ

出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

アメリカの大手コスメショップ「セフォラ」が、アジアで初めてとなるコンセプトストアを上海にオープン。ブランドアンバサダーに、中国の人気歌手ZTAO(ファン・ズータオ)を任命したことが発表された。同時に、中国で最大の人気を誇るSNSアプリ、WeChatを利用し、開店を記念したミニ番組を公開してPRに務めている。(9月12日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:
Sephora Appeals to Chinese Shoppers with WeChat Program, Z Tao as Brand Ambassador and Concept Store

■仏ロレアルがアプリなしでも利用できるメイクのAR体験サービスを発表

出典:GLOBAL COSMETIC INDUSTORY 

仏ロレアルが、傘下のAR開発企業ModiFaceと共同で、ウェブ上でバーチャルなメイク体験ができる、ARを活用したサービスを開始した。ロレアルのウェブサイトの商品ページで、「try it on(試してみる)」のボタンをクリックすると、PCカメラを使ったライブ画像か、アップロードした自分のセルフィー画像で、アイシャドウ、アイライナー、リップ、ヘアカラーなど300以上の商品の使用イメージを試すことが可能。アプリのダウンロードは必要なく、PC、モバイルともに利用できる。(9月13日)

GLOBAL COSMETIC INDUSTORY :
L’Oreal Paris, ModiFace Launch AR Try-On Tool – No App Required

■韓国の研究者が自宅で使えるウェアラブル薄毛対策機器を開発中

出典:COSMETICS BUSINESS

韓国の研究者グループが、薄毛ケアに有効なウェアラブル機器を開発中だ。切手よりも小さなチップに、900個のマイクロLEDが埋め込まれた極薄のダイオードを製作。このマイクロLEDを1日15分、20日にわたり毛を剃ったマウスに使用したところ、何もしなかったマウスに比べて毛の成長に顕著な違いがみられることがわかった。これを利用して、薄毛に悩む消費者に向けた、クリニックに行かなくとも自宅で使える育毛機器の誕生に期待が高まっている。(9月13日)

COSMETICS BUSINESS:
Korean scientists create wearable device to tackle hair loss

■@cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「持っているだけで…なコスメ」

持っているだけで、テンションが上がる、あるいは、ポジティブな気分になれる、そんなコスメがある。やはり重要なのはビジュアルで、視界に入ったときの満足感はもちろん、バスルームや洗面台、ミラーのそばにおいておくだけで、(つまり片付けなくてもよくて)さまになり、それなりにインテリアになってくれる優れものが求められている。Instagram人気でビジュアルの重要性が一気に高まったというのもあるだろう。写りこんだときに自分の雰囲気を崩さないオシャレ感も大事になる。というわけで、中身もさることながら、コスメにおけるパッケージ・デザインにはこれまで以上に注意が払われるようになりそうだ。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Tim Mossholder via Unsplash