【関連記事まとめ】ライオンがクラウドファンディング開始ほか
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<2018. 9.18-9.24 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、ライオンがクラウドファンディングを活用した新規事業を発表したほか、資生堂がレチノールの首のしわ改善効果を発見、ファーストリテイリングがグーグルとの協業を発表するなど、日本の大手企業の試みやニュースが目立った。
■メイシーズがFacebookと連携、Eコマース&小規模ブランドを実店舗に取り込み
出典: Blush Digital
米国の百貨店メイシーズがホリデーショッピングのシーズン中、9店舗でFacebookとパートナーシップを結ぶ。これは、よりバラエティのあるブランドを紹介する目的で始まった、メイシーズの店内ポップアップコンセプトストア「ザ・マーケット@メイシーズ」のブランド数を増やすためで、小規模ブランドやEコマースで展開するブランドなど、約150を取り込む。また、VRとARを使用した家具のショッピングができる店舗を11月上旬までに69店に増やす予定。(9月18日)
Blush Digital:
Macy’s partnering with Facebook to bring e-commerce brands to stores
■ライオンが新美容機器の事業化を目指しクラウドファンディングを開始
出典: 週刊粧業
ライオンは、新美容機器「VISOURIRE(ヴィスリール)」の開発、事業化を目指すプロジェクトを、国内最大のクラウドファンディングサービス「Makuake」で開始した。同社の既存事業には美容機器に最適な販路がなく、需要についても不確実であることから、クラウドファンディングを活用し、2019年の商品化を目指す。支援者の属性や意見収集、話題喚起も可能で、商品発売前から顧客を獲得できることから、クラウドファンディングは新領域の事業開発における有効な施策となるとしている。(9月18日)
週刊粧業:
ライオン、新美容機器の事業化でクラウドファンディングを活用
■ファーストリテイリングがグーグルと協業
出典: WWD
ファーストリテイリングが、グーグルクラウドのASL(Advanced Solutions Lab)チームと、日本企業として初となるパートナーシップを結んだ。機械学習や画像認識技術を活用し、商品のトレンドや需要の予測を行うほか、消費者の声や行動情報に基づくビッグデータを活用し、ニーズに即したサプライチェーンを構築する。同社の柳井正・会長兼社長は、商品や販売機能を集約させたサプライチェーンを実現し、「情報製造小売業」を目指す「有明プロジェクト」を2017年に打ち出している。今回のグーグルとの協業は、この一環の取り組み。(9月19日)
WWD:
ファーストリテイリングがグーグルと協業 “情報製造小売業”の実現へ
■ARビューティアプリ「パーフェクト365」が仮想通貨Kinに対応
出典: Brush Digital
1億人以上のユーザーを有するARビューティアプリ「パーフェクト365」が、仮想通貨Kin(キン)の対応を始めた。同アプリのユーザー調査で、仮想通貨を所有している人はわずか12%だったが、42%が仮想通貨に興味を持っていると回答している。Kinを開発するKik社は、「パーフェクト365」とKinのコラボレーションにより、男性利用者が中心の仮想通貨界に女性ユーザーを取り込むことを狙っている。現在、「パーフェクト365」のアプリ内で、Kinを稼いだり使用したりすることが可能。(9月19日)
Brush Digital:
Perfect365, an AR beauty app, adopts Kin to bring more women into cryptocurrency
■テキスト広告からグーグルショッピング広告へEC事業者の注目がシフト
出典: Digiday
テキスト広告からグーグルショッピング広告へとEC事業者の注目が移ってきている。グーグルショッピング広告は商品名、値段、ブランド、画像まですべてウェブサイト上に掲載され、しかも低コストで顧客を商品ページへ直接誘導可能。より高い広告効果が期待できる。インテリジェントプラットフォームAdthenaによる26万人以上のリテーラーへの調査によると、2018年第1四半期に英国で最も多く消費された広告に、グーグルショッピング広告が入っている。(9月19日)
Digiday:
Google ショッピング 広告 、EC事業者たちの期待高まる:テキスト広告よりも割安
■オリジンズが話題の大麻コスメの新商品を発表
エスティ ローダーの傘下、オリジンズが、セフォラと共同で開発したヘンプ(大麻)を用いた新製品「Hello, Calm mask」を発表した。同マスクは、毒性のない産業用大麻の実から抽出したヘンプシードオイルを使用している。エスティ ローダーによると、大麻草から抽出するCBDオイルに対し、ヘンプシードオイルはニキビや湿疹、肌の赤みを抑える抗炎症性に優れているという。同マスクはセフォラのオンラインストアで先行販売が始まり、10月5日からセフォラの店頭に並ぶ。
(9月20日)
Global Cosmetics News:
Estee Lauder Companies enters cannabis skincare market with Origins mask
■資生堂がレチノールの首のしわ改善効果を発見
出典: 週刊粧業
資生堂は、レチノールに首のしわを改善する効果があることを見出した。日本人女性84名(41歳~69歳、平均56歳)を対象に有効性試験を実施。レチノール配合クリームを1日2回、12週間にわたり塗布したグループでは、8週後に優位なしわの減少がみられ、12週後にはさらにしわの減少を確認した。レチノール塗布を中止してから2週間後(試験開始から14週間後)についても、しわを減少させたままであることも確認した。また、レチノール配合クリームを連用すると、4週間後から真皮を構成する成分の密度が高まることもわかった。(9月20日)
週刊粧業:
資生堂、レチノールに首のしわを改善させる効果を発見
■EUでオンラインメディアのコンテンツを保護する著作権法改正案が可決
出典: Digiday
欧州議会は著作権法の改正案を可決した。主な修正内容としては、オンラインのコンテンツ配信に関して、パブリッシャーや音楽・映像クリエイターなどメディア制作者に対し、オフラインと同等の著作権保護を与える点である。これにより、テック企業は自社のプラットフォームで著作権侵害が発生した場合、より大きな責任を負うことになる。これを受け、FacebookやYouTubeなどの大手プラットフォームが大きな影響を受ける可能性が高い。この改正案については、賛成派、反対派の双方から物議を呼んでおり、今後は欧州議会、欧州委員会、欧州連合理事会の三者による最終交渉が行われる予定。(9月21日)
Digiday:
EU「著作権法改正」、ネット文化の終わりのはじまりか?:知っておくべきことまとめ
Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Jessica Ruscello via Unsplash