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BeautyTech関連記事まとめ1.16-1.22

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今週は資生堂による女子高校生とともに商品開発をするプロジェクト「POSME」の始動が発表され、海外ニュースにも取り上げられた。台湾の2017年の化粧品輸出額が過去最高の報道は、K-Beautyに続くT-Beautyの台頭を予感させる。そのほか、眉毛のためのバーチャルメイクアプリ「Blow Try-On」の登場、IBMとトミー・ヒルフィガーはAI技術を取り入れ、企画から販売までの製造過程の短縮を試みている。

■ イギリスで最も検索された美容系小売ブランドは……(1月16日)

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出典:COSMETICS BUSINESS

デジタルマーケティングの専門家によって作成された「Beauty Retailers Digital Insight Report」によると、英国で一番検索された美容系小売ブランドは大手ドラッグストア・チェーンのBootsで、1ヶ月で409万回の検索数。2位のSuperDrugは150万回、3位のThe Body Shopは80万回だった。これらは、SEO(検索エンジン最適化)や、他サイトからの参照、消費者への広告の到達率など9つの指標から算出したもの。この結果からいえるのは、よく練られたキーワード戦略の重要性で、一般的で競合性の高いキーワードのみならず、特定の商品に目を向けさせるためには、より限定的で競合性の低いキーワード(opportunity keyword)をいかに有効に使うかが鍵となる。また、BootsやThe Body Shopはデジタルコンテンツが良質なのも特徴で、検索数を上げてGoogleで上位に表示されることを求めるなら、こうした企業のサイトを研究し参考にするべきだと述べている。(2018年1月16日)

COSMETICS BUSINESS:Boots revealed as UK’s most searched-for beauty retailer

■ 資生堂、女子高校生と共創するオープンイノベーション型プロジェクト「POSME」を始動(1月16日)

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出典:資生堂

資生堂は今月から、新たなカルチャーの発信源として注目される女子高校生と、さまざまな業種や企業がパートナーになり、ともに商品やサービスの開発に取り組むオープンイノベーション型プロジェクト「POSME(ポスメ)」をスタート。公募で集めた女子高校生でチームを結成、彼女らのアイデアを、企業が品質を担保しながら実現化し、「POSME」ブランドのもとで展開していく。第1弾商品は、目もとや頬、唇などに、自由に使えるマルチユースのカラーアイテム雑貨「Play Color Chip(プレイカラーチップ)」。今後は、スイーツや文具、ファッション小物の分野にも拡げていく予定。1月26日(金)には、女子高校生メンバーが交流する場としてのワークショップスペースにショップを兼ね備えた「POSME LAB SHIBUYA(ポスメ ラボ シブヤ)」を渋谷にオープンさせる。(2018年1月16日)

日本経済新聞:資生堂、女子高校生と共創するオープンイノベーション型プロジェクト「POSME」を開始

■ ロレアルの上海研究所、中国人の肌を復元して研究。地域に合った製品を投入可能に(1月17日)

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

Bloombergのレポートによると、ロレアルは中国人の肌質を理解し地域にあった商品を開発するため、中国人ドナーから提供された皮膚細胞を復元し、研究に役立てている。ロレアルチャイナのヴァイスプレジデント、Sanford Browne氏は、中国の消費者は、自分たちのためにデザインされた製品を強く望んでいるとして、白色人種とは異なる老化の仕方、紫外線への反応などに対応するスキンケアやコスメを提供することが、中国国内の美容系トップセールスカンパニーの位置を不動のものにすると考えている。海外企業の多くはこれまで、結局のところ中国人は自国の製品よりヨーロッパのブランドを選ぶだろうと安易に考えていたが、昨今では中国国内メーカーの台頭がいちじるしい。ロレアルはこの現状を認識し、大きな可能性を秘めた巨大な中国市場を制するため、中国人特有の肌質と消費者の要望にマッチした地域密着型の商品ラインナップを投入する戦略に切り替えたようだ。(2017年1月17日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:L’Oréal replicates Chinese skin in Shanghai-lab to better cater to regional consumer

■ 老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功:研究結果(1月17日)

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英エクスター大学とブライトン大学の研究グループが「老化した人間の細胞を若返らせる」ことに成功したと、学術誌「BMC Cell Biology」で発表した。染色体の末端部に存在し、DNAのほつれを防ぐ役割を持つ「テロメア」は細胞分裂のたびに少しずつ短くなり、限界まで短くなると、それ以上の細胞分裂ができなくなる。つまり短いテロメアを持つ細胞は老化した細胞なのである。この度の研究では、赤ブドウ、赤ワイン、ダークチョコレートなどに含有される「レスベラトロール類似体」という化学物質が、老化細胞内の不活性化した「スプライジング因子」を活性化させ、さらには「テロメア」までも若い細胞のように長くすることがわかった。この研究結果は、古い細胞の機能を回復させることで、人々が老化による影響を受けずに、健康的に寿命をまっとうできる可能性を示すもので、高齢者の健康向上に寄与することが期待されている。(2017年1月17日)

WIRED:老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功:研究結果

■ 2017年の台湾の化粧品輸出額が過去最高を記録(1月17日)

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台湾経済省が、台湾製化粧品の2017年の年間輸出額が前年比13%増、過去最高の約7億3000万米ドル(約808億円)を記録したと発表した。最大の輸出先は中国本土で56.7%、続いて米国10.9%、東南アジア諸国8.9%、日本が4.2%だった。台湾の化粧品メーカーは、基礎系商品やメイクアップ製品などをアップグレードし、海外マーケットでのブランドの展開を強化しており、台湾では、2017年の一年間で、新しいコスメ関連企業が137社登記されたという。コスメ業界で好調の韓国の「K-beauty」に続き、台湾の「T-beauty」の波がくることが予測される。(2017年1月17日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:Rise in new Taiwanese cosmetic companies help country reach all-time export high

■ 自分に似合うまゆ毛を試して、メイクアップ製品も探せるバーチャルツール「Blow Try-On」(1月18日)

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出典:POPSUGAR

顔の印象を大きく変えるまゆ毛。自分に似合うまゆ毛を見つけたいと思いつつも、新しい形に挑戦するのは物理的になかなか難しい。だが、米国Benefit Cosmeticsが発表したARツール「Blow Try-On」なら、太さも角度も様々なまゆ毛を簡単に試すことができる。サイトにアクセスし、自分の顔写真をアップロード、またはその場で撮影。15種類の眉の形と6種類の色から好きなものを選び、さらに色の明暗、アーチ、太さ、眉の位置などを調整して、バーチャルなまゆ毛が自分の顔にどう映えるのかが確認できる。気に入ったスタイルがあったときは、その眉を作るために必要な製品の紹介やメイクのテクのアドバイスもしてくれる。美容ブランド向けAR技術のリーダーであるModifaceと提携して制作された。(2018年1月9日)

POPSUGAR:Benefit Launches New AR Tool to Help Create Your Perfect Brow

■AIでファッションを変える、IBMとトミー・ヒルフィガーの取り組み(1月19日)

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ファッション業界では商品企画から発売までのスピードアップが求められている。IBMとトミー・ヒルフィガー、ニューヨーク州立ファッション工科大学のInfor Design and Tech Lab1による合同プロジェクトは、AIの導入により服のデザインなど商品開発にかかる時間を短縮する試みだ。商品画像やランウェイ画像、模様や型紙のパターンなど、ファッションに関するさまざまなデータを学習したIBM製AIにトレンドを予測させ、デザインの初期段階からニッチな商品の需要予測に役立てる。同時に顧客のSNSアカウントからニーズを分析することで、デザイナーは膨大なデータをもとに、消費者が真に求めているスタイルが創りだせるようになるとしている。同プロジェクトから生まれたデザインのうち3つのサンプルが、ニューヨークで開催される「Retail’s BIG Show」で発表される予定。(2017年1月19日)

Foebes JAPAN:AIでファッションを変える、IBMと大手ブランドの取り組み

■@cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「カテゴリーの崩壊」

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”うるうるな夜モテ”のフレーズで知られる サナ 素肌記念日 フェイクヌードクリームに代表されるような、夜にキレイ、かわいいを実現してくれるコスメが増えている。「彼氏とのお泊りも大丈夫」「うち用メイク」「布団にもつかない」のが人気の秘密。さらには眉ティントやお風呂上りの血色肌に見せるために色つきリップクリームを使うなど関連アイテム、用途はさらに広がっている。この動きを見ているとスキンケアとメイクの境界線がだんだん薄れていること、さらにはこれらのアイテムを休日の手抜き用として使う人も多く、もはや既存カテゴリは崩壊しつつあるのを感じている。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

text:林 美由紀(Miyuki Hayashi)、編集部