【関連記事まとめ】ウォルマート、アマゾンを視野にVRの新特許を申請ほか
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<2018. 8.21-8.27 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、表題のほかに、シャネルの長い歴史の中で初の男性用メイクアップライン誕生のニュースがあった。また、インフルエンサーマーケティングのBitStarや、ファッション業界向けAI開発のファッションポケットが、それぞれ億単位の資金調達をしたほか、寺田倉庫の個人でも簡単に一連の物品管理ができるクラウド物流サービスのローンチなど、日本企業の話題もめだった。
■シャネル史上初の男性用メイクアップライン誕生
©CHANEL
出典:WWD JAPAN
シャネル94年の歴史で初となる男性用メイクアップライン「ボーイ ドゥ シャネル」が誕生。9月から韓国で、11月からは日本でも公式サイトでの販売が開始される。2019年1月初旬には一部店舗でも取り扱いが始まる予定。ラインアップはリキッドタイプのファンデーション、リップクリーム、アイブロウペンシルの3種類で、コンプレックスをナチュラルにカバーするアイテムとなっている。(2018年8月20日)
WWD JAPAN:「シャネル」から男性用メイクアップライン誕生 94年の歴史で初
■香港ASワトソンがロレアルと提携して新コンセプトストアを中国で展開
Image: Shutterstock
香港の大手小売りASワトソンは、ロレアルと提携し、中国市場で新しい化粧品のコンセプトストアColorlabを展開する。同店では専属アーティストによるアドバイスが受けられるほか、中国の若い世代をターゲットに化粧品を試して遊ぶような体験を提供。今年1月に深センに1号店がオープン、広州、上海にも3店舗がオープンしており、2018年末までに50店舗に拡大させる予定。取り扱う化粧品はロレアル傘下のブランドが30%以上を占め、ワトソンのPBブランドや日本、韓国のブランドも販売。(2018年8月20日)
美容経済新聞:ASワトソン、仏ロレアルと提携して中国で「Colorlab」多店舗展開
■インフルエンサーマーケティングのBitStarが13億円調達
インフルエンサーマーケティング・プラットフォームのBitStarが、第三者割当増資と銀行からの融資により、総額13億円の資金を調達した。同社は広告・プロダクション・メディア制作を軸に、テクノロジーを活用したインフルエンサーマーケティングの仕組み、インフルエンサーと企業を仲介するプラットフォームを提供している。今回調達した資金で、インフルエンサーマーケティング関連のスタートアップやM&Aへの出資、戦略的協業を図ることも目的のひとつとする。(2018年8月20日)
TechCrunch JAPAN:
インフルエンサーマーケティング基盤のBitStarが13億円を調達、事業会社との戦略的協業を図る
■画像・映像解析AI技術開発のファッションポケット、2.6億円の資金調達
出典: TechCrunch JAPAN
AIによるファッションコーデの解析技術を用いて、色や着こなしなどのトレンド予測やアパレル企業向けの商品企画サービスを開発するファッションポケットが、2.6億円の資金調達を行った。同社は、2018年1月設立のスタートアップ。2019年にはAIを活用したファッションECモールをオープンする計画もあり、今回調達した資金で、人材を確保して組織体制の強化、機械学習データの整備やAIサービスの拡充を行う見通し。(2018年8月20日)
TechCrunch JAPAN:
AIでアパレル業界に変革を、ファッションポケットが2.6億円を調達
■米ウォルマート、アマゾンに対抗しVRに関する特許を申請
Image: Shutterstock
ブルームバーグによると、米ウォルマートはVRによる購入体験に関する特許を申請した。申請内容は、VRのヘッドセットとセンサー付きの手袋で商品をつかんで購入する体験を提供するVirtual show roomシステムなどについてとされる。同社は米ECのJet.comを買収、インドコマース大手Flipkart株の77%を取得するなど、アマゾンへの対抗策を進めており、今後、両社の戦いは、仮想空間に移行する可能性も示唆されている。
(2018年8 月21日)
THE BRIDGE:
160億ドルでFlipkartを買収した米ウォルマート、今度はバーチャルショッピングの特許申請ーーAmazonとの戦いは仮想空間へ?
■インディーズブランドとテクノロジーパートナーを結ぶ新プラットフォーム
出典:GLOSSY
Indie Beauty Expoを運営するIndie Media Groupは、インディーズの美容ブランドとテクノロジーパートナーをマッチングするプラットフォームUplinkをローンチした。マーケットリサーチのNPDによると、インディブランドの売上高は43%増加している半面、市場のニーズに合わせた適切なベンダーとサービスプロバイダーを見つけ出して事業規模を拡大することが難しかった。このプラットフォームの誕生により、ブランドは、製造生産、市場戦略、マーケティング、ブランディング、物流および販売、事業運営、 技術開発などのさまざまな面で支援を受ける道が開ける。(2018年8月21日)
GLOSSY:
Global beauty and personal care acquisitions hit new high
■寺田倉庫からシェアリング特化型の物流プラッフォーム minikura+誕生
寺田倉庫は、シェアリング特化型の物流プラットフォーム「minikura+」をローンチした。アイテムの入庫、検品、撮影、収納、出庫といった物品管理をクラウド上でできるAPIをさらに進化させたサービスで、最大の特徴は、5分程度の登録を済ませれば、誰もがいつでも全国にまたがるロジスティックシステムを構築できる点。料金は基本的な物流システムを利用できるベーシックプランの場合、初期費用無料。アイテム入庫料金は1点25円から。すでにアパレル大手がレンタルサービスなどのバックエンドとして導入を検討している。(2018年8月23日)
TechCrunch JAPAN:たった5分、たった一人で物流倉庫と配送網、検品体制を構築できる「minikura+」とは?
■実店舗のファン獲得・育成ができるクラウドサービス「リアルタッチ」
出典:Markezine
アライドアーキテクツは、商業施設や飲食店など実店舗の来店客のデータをクラウド上に蓄積し、店舗への愛着度や来店回数などを可視化して、ファンの獲得・育成が行えるサービス「リアルタッチ」の提供をスタート。専用のPOPなどを店舗内に設置するだけで、煩雑なオペレーションやツールの導入は不要で、顧客へのイベントやキャンペンーンの案内送信をはじめ、多様なファンマーケティング施策ができるほか、会員データベースの構築や閲覧などが可能となる。(2018年8月23日)
Markezine:実店舗のファン獲得・育成を支援 アライドアーキテクツ、クラウドサービス「リアルタッチ」を提供開始
■アマゾン、倉庫スペースの確保などイスラエル市場へ参入準備
先頃、アマゾンがイスラエルの消費者を対象に行ったサーベイは、同社がイスラエルに進出する準備の一環とみられている。質問項目には「イスラエルの企業はECサイト上での販売に興味を持っているか」などが含まれており、アマゾンはすでに倉庫スペースの確保に向け動きはじめているほか、ハイファとテルアビブに研究開発チームを立ち上げると発表している。(2018年8月23 日)
GLOBAL COSMETICS NEWS:NEW SURVEY SAID TO SIGNAL AMAZON’S IMMINENT ENTRY INTO ISRAELI MARKET
Text: 林 美由紀(Miyuki Hahashi), 編集部
Top image: Cris DiNoto via Unsplash