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【関連記事まとめ】アマゾンが3Dボディ・スキャンの実証試験を開始ほか

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<2018. 5.8-5.14 BeautyTech関連記事まとめ>

今週はアマゾンが服の事前試着サービス拡充のため3Dボディ・スキャンの導入を目指しているニュースがあった。また、ZARAやパルコのビーコンやVRを導入した新しいショッピング体験を提案する動き、レブロンやセフォラのデジタル部門の再構築の話題は今後のECの動向を占ううえでも注目だ。

■ LVMH系投資ファンドの役員がAI搭載ショッピングアプリをローンチ

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(c) Fairchild Fashion Media

出典:WWD JAPAN

LVMH傘下の投資会社L キャタルトンのハリー・マークル社長が、AI搭載のオムニチャネル・ショッピングアプリ「Browzzin」をローンチした。アプリは消費者、ブランド、ECサイト、実店舗をつなげることを目的として開発され、ユーザーが画像をアップロードすると、AIが1万以上のブランドの中から画像とマッチする商品を探しだし、販売しているECサイトに誘導する。オンラインで在庫がみつからない場合は、実店舗の在庫を調べ、販売や配送可能かまで調べてくれる。すでにエイソス、ジョセフ、ナイキ、ユニクロなどがこのアプリに参加している。(2018年5月7日)

WWD JAPAN : LVMH系投資ファンドの役員が個人でAI搭載のオムニチャネル・ショッピングアプリをローンチ

■ セフォラが実店舗とデジタル部門の統合で顧客ロイヤリティを増強

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出典:DIGIDAY

セフォラは、実店舗リテールチームとデジタルチームを2017年11月に統合した。全リテールを1つの部門にすることで、顧客が何を閲覧し、何を購入したかなど、動向やプロフィールがチャネルを横断して知ることができるようになり、より適切なプロダクツの推薦やセールス情報が送れる。さらに、店舗とオンラインの顧客特典の統一や顧客ロイヤリティの増強が図れ、マーケティング戦略の革新が可能となる。この改革により実店舗とデジタルの双方で相乗効果がすでに表れているという。(2018年5月7日)

DIGIDAY:実店舗とデジタル、セールス部門を統合したセフォラの狙い

■ ZARAのポップアップストアは試着も購入もアプリでワンタップ

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出典:WWD JAPAN

5月9日、六本木ヒルズノースタワーにZARAのポップアップストアZARA POP-UP SHOP ONLINEがオープンした。8月に既存の店舗が移転オープンするまでの期間限定ショップで、ビーコンやQRコードが導入されており、アプリをダウンロードし、希望製品のバーコードをスキャンするだけで、買い物リストに追加、オンラインで購入できる。また、試着表示をタップすると該当サイズの商品がフィッティングルームに用意される仕組み。受け取りは配送か、店舗での引き取りを選べる。(2018年5月8日)

WWD JAPAN:「ザラ」の六本木ショールーミングストア、手ぶらで試着へゴー!

■ アマゾンが3Dボディ・スキャンの実証試験を開始

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Image: Shutterstock.com

アマゾンは、2017年に買収したBody Labsが開発するモーショングラフィック対応の3Dボディ・スキャン技術を利用し、顧客の体型データを計測する実証試験を開始した。この調査の目的は、服の事前試着サービスPrime Wardrobeの拡充にあり、顧客に最適なサイズを初回から届けられるようにするとともに、事前予測で顧客の体型の変化を計算して、サイズを少しずつ調整し、常にベストサイズの服のパーソナライズ提案を可能にするのを目指している。現在、米国ではウォルマートがアパレル小売市場のトップを走るが、顧客の体型のパーソナルデータを獲得することで、僅差に迫るアマゾンが競合優位性を持ちうる。(2018年5 月8日)

THE BRIDGE:対ZOZOSUITはやはり「Amazon」ーー3Dボディスキャンの実証試験を開始、服のバーチャルフィッティングとパーソナライズ提案を加速

■ パルコがVRショッピングコンテンツを発表

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出典:WWD JAPAN

パルコとVRプラットフォームSTYLYを提供するPsychic VR Lab は共同で、“2020年の買い物体験”をテーマにVRショッピングコンテンツを公開した。VR技術のファッション・リテール分野での活用法を開拓し、2019年秋開業予定の新生渋谷パルコで、新たなショッピング体験を提供することが目的。VRは実店舗のように広さや重さに捉われずに空間デザインができるほか、3Dによるコーディネート提案に加え、実際に服の在庫を持つ必要もなくなり、大量の商品を販売対象にすることが可能。(2018年5月9日)

WWD JAPAN:パルコがVRショッピングコンテンツを開発

■ イスラエルでは化粧品の購入はオンラインより店舗

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

イスラエルの新聞Haaretzによると、イスラエルの消費者がコスメやパーソナルケア製品の購入にオンラインを利用する割合はわずか10%に過ぎないという。店舗の製品価格はオンラインと比較すると最大56%も高いにもかかわらず、現状、店頭で手にとって試し、購入するのが一般的だ。ただし、同国の最大チェーンであるスーパーファムが、初めて美容関連のECをローンチしたのが2017年で、2018年下半期にはスーパーファムの小売競合のニューファムもECを立ち上げの予定。イスラエルの美容オンラインマーケットは黎明期を迎えている。(2018年5月9日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:PERSONAL SERVICE: ISRAELI SHOPPERS HEAD IN STORE FOR BEAUTY BUYS

■ レブロン、EC強化のためデジタル部門を社内化して再構築

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出典: FASHION NETWORK

レブロンはデジタル・マーケティング&セールス部門を社内化するプロセスを進めていることを発表。これにより、コンテンツ制作のコストを削減するとともに、インフルエンサーとのコミュニケーションを活発化、アマゾンやTmallなどのECパートナーとの関係を強化する。レブロンの総売上は6%ダウンしたが、EC売上高は25%増加しており、とりわけ中国での売上の8割がオンラインということから、これまで以上に市場投入のスピードと柔軟さを高め、この5年間で、売り上げを2017年の30億ドルから50億ドルに拡大することを目標としている。(2018年5月10日)

FASHION NETWORK:Why Revlon brought its digital marketing and sales organization in-house

■ @cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「使い心地」

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メーカーの研究開発が進んできたおかげか、近年はどの化粧品を使用しても大きな失敗をすることがなくなってきている。しかし、それは同時に、どの商品を選ぶかという決め手に欠けることにつながりかねない。 人気商品のクチコミのキーワードの出現率を調べると「効果」に関わるワードが減少し、「使い心地」に関わるワードが増加している傾向がみられる。化粧品だけでなく、スポンジなどのツールも「フワフワ」「ぷるぷる」「気持ちいい」などのワードをよく目にする。ここからも、消費者にとって使用感への重要性が増している様子がうかがえる。ジェルなどの中間剤が伸長しているのもこうした影響かもしれない。同様の観点から、香りや、ボトルから出すとき、つけるときの音を楽しむ化粧品も支持されるのではないか。事前に試さずとも、ECでパッと見ただけで、即、買ってみたいと思ってもらうには、こうした使用感に関連した、五感に訴えるコミュニケーションを重視した商品の見せ方をするのが大事だろう。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 林美由紀(Miyuki Hayashi)、編集部 
Top Image: Alex Holyoake via Unsplash