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【関連記事まとめ】ユニリーバ傘下のブランド、ビットコインで支払いOKほか

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<2018. 5.22-5.28 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、製品の成分情報の透明化を目指すP&Gの試みや、ユニリーバがビットコイン決済のポテンシャルを探る動きのほか、中国市場のデジタル広告の成長ぶりを示すレポートも興味深い。また、ヘアケアからファッションまで、パーソナライズを推進する新しいサービスにも注目だ。

■ SNSで流行のファッションをAIで抽出、受注から48時間で高速生産

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出典:THE BRIDGE

MIT卒の25歳の女性のスタートアップが、48時間以内で生産する超高速オンデマンドファッションのサービスChoosyを、今年7月にローンチする。インフルエンサーが身につけるなど、SNSで流行っている女性向けファッションアイテムをAIで解析し、キュレーターチームがそのなかから約10種類を選択してユーザーに提案。ユーザーは気に入ったスタイルがあれば予約をし、一定数を超える注文が成立すると、Choosyが自社で製造を行い、2週間以内に配達する仕組み。SNSで探し回る時間の浪費もなく、最新ファッション情報が手に入り、さらに旬のスタイリングが50ドル~100ドルの低価格で購入できるようになる。同社はすでに540万ドル(約6億円)の資金調達を達成している。(2018年5月22日)

THE BRIDGE:注文から48時間以内生産 “超高速オンデマンドファッション” のChoosy、成功の秘策は「AI+プチプラ」

■ 海外美容ブランドは、インスタグラムでGIFを活用

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出典:GLOSSY

LVMH傘下のBenefit Cosmeticsは、インスタグラムに時間を費やすジェネレーションZにアプローチするため、同じシーンのループが面白いGIF画像を大量にストックし、検索やシェアができるGIPHYと提携した。770万人のフォロワーを持つブランド公式インスタグラムアカウントにアニメーションなど20種類のGIFスタンプを投稿、短期間に何百万ものユーザーに届いた手応えを感じたとしている。SNS上ではすでにMAC の口紅やEssieのネイルカラーなどをモチーフにした、7,500万を超える GIFが拡散しており、コスメブランドが若い世代にアプローチする手段として、GIFへの注目が高まっている。(2018年5月22日)

GLOSSY:Beauty brands are using Instagram GIFs to target Gen Z

■ 一人ひとりに合わせて成分をカスタマイズするヘアケア製品「メデュラ」誕生

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出典:WWD JAPAN

ビューティープラットフォームと協力して製品開発をするスパーティーは、ユーザー一人ひとりの髪質に合わせてカスタマイズする日本初のパーソナライズシャンプーとトリートメントの定期通販サービス「MEDULLA(メデュラ)」を開始した。ノンシリコン、ノンパラペン、90%以上天然由来成分で、髪の長さや頭皮の状態、髪のクセや太さなど7つの質問への回答をもとに、100以上の組み合わせから成分をブレンドし、各自にあった製品を2ヶ月ごとに発送する仕組み。また、自分の髪質を知りたい、製品を試したいという人向けに、美容師と提携して店舗でのカウンセリングと無料のシャンプー&ブロー体験も実施する。(2018年5月22日)

WWD JAPAN:一人一人に合わせて成分をブレンドする、ヘアケア製品のパーソナライズサービス「メデュラ」誕生

■ P&G 、情報の透明化を目指し成分表示をSmartLabelで公開

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出典: COSMETCS BUSINESS

P&Gは、情報の透明化を図るため、OLAYなど3,500以上の製品の成分表示を、製品内容検索サイトSmartLabelに公開し、使用している原料や成分が一目でわかるようにした。サイトやアプリから知りたい商品名を入力すると、原料、使用法、認証など、詳細な情報が表示される。成分を共有することで、消費者が安心と自信をもってP&G製品を選べるとしている。(2018年5 月22日)

GLOBAL COSMETCS NEWS:DUBAI BEAUTY EXPORTS TOP DH20 BILLION

■ 中国がデジタル広告に費やす額で世界をリード

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出典:LUXUARY SOCIETY

ブランドマーケティングを手がけるZenithが発表した「高級ブランド広告支出予測2018」によると、デジタル広告は大きな成長を見せており、2019年には世界の高級ブランド部門の広告支出の35%を占め、8億8.600万ドル(約874億円)に増加すると予想している。調査ではオーストラリア、香港、日本、中国などアジア太平洋地域の9カ国を含む23の世界市場を分析しているが、なかでも、中国市場のデジタル広告支出は突出しており、2017年の同国内の高級ブランド広告費の53%がデジタルで、2019年にはその割合が70%に達する見込み。(2018年5月24日)

LUXUARY SOCIETY:China Leading the World for Luxury Digital Advertising

■ 中国の美容市場で次にくるのは「抗ブルーライト」

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

化粧品ブランドの製品開発のサポートや原料の供給を行うグローバル企業LF Beautyは、上海で行ったイベントで、中国は最も成長している美容市場のひとつであり、同社は消費者の急速に変化するニーズに応えるべく、パーソナライズされたショッピング体験や革新的な製品とソリューションを提供していくと述べた。さらに、今後、中国国内では、アンチポリューションや抗ブルーライトに着目した製品が求められるだろうと予測した。(2018年5月24日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:THIS IS THE FUTURE OF BEAUTY IN CHINA: LF BEAUTY PREDICTS ANTI-BLUE LIGHT PRODUCTS WILL BE THE NEXT BIG THING

■ ユニリーバ傘下のブランド、ビットコインでの支払いを受け付け

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

ユニリーバ傘下のビューティ&パーソナルケアブランドSchmidt's Naturalsは、BitPayを利用したビットコインでの支払いを受け付けることを発表した。ビットコインでの支払いが軌道に乗れば、ほかの仮想通貨(暗号通貨)での決済も検討する考え。(2018年5月24日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:UNILEVER’S SCHMIDT’S NATURALS TO ACCEPT BITCOIN

■ ヴォーグがコミュニティ型の新しいインスタグラムアカウントを開設

ヴォーグは、ファッションや美容、イラスト、写真、アート分野から選ばれた8人の新進気鋭のクリエイターが自身の声でストーリーを語り、画像や動画を投稿する、インスタグラムの新アカウント(@vogue )を公開した。このアカウントはコミュニティ型のストーリーテリングの効果を試す目的のもので、他のヴォーグのアカウントとはコンテンツ戦略が異なる。ヴォーグがインスタグラムアカウントを全面的に見直す一環として開設された。同アカウントは3月末のオープンから現在までで、1万5,000人を超えるフォロワーを獲得している。(2018年5月25日)

DIGIDAY[日本版]:ヴォーグ、 コミュニティ型の インスタグラム 戦略をテスト:「それこそインスタグラムの原点」

■ @cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「シェアコスメ」

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シャンプーやボディソープといった家庭で使う消費財への意識は時代につれ変わっていくものだ。2000年代以前は、お母さんが買ってきた商品を家族みんなで使うのが一般的で、購入決定者はお母さん一択だったように思う。2010年頃よりパーソナルケアの意識が浸透し、ひとりずつにあったものを使うように。たとえば赤ちゃんのいる家庭なら、そのデリケートな肌にあわせた赤ちゃん専用のものと、ママのためのものを選び分ける。ベビーケアメーカーから大人の女性向けスキンケア製品が発売されたのもこの頃が多かった。それが2015年くらいから、赤ちゃんも一緒に使えることをうたう製品が増え、共用する流れが戻ってきたように感じる。ただし「赤ちゃん」は肌への優しさを保証するキーワードのような扱いであったように思うが。そして2018年、共用は「シェア」へと変化。モノをもたないミニマルでシンプルなライフスタイルが支持されるなか、自分用、赤ちゃん用と違う製品にお金を出すのは罪悪感が伴う。とはいえ、自分にぴったりなものは使いたい、でもモノを増やしたくないし、余分な出費もしたくない。そんなジレンマの解決策の1つが「シェア」なのではないだろうか。家族でシェアできる品質の良いものを1つに絞って購入することで、罪悪感というストレスから解放されるのだ。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 林美由紀(Miyuki Hayashi)、編集部 
Top Image: Alex Holyoake via Unsplash