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【関連記事まとめ】インスタグラムのショッピング機能が日本で解禁ほか

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<2018. 6.5-6.11 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、インスタグラムのショッピング機能が日本でも利用できるようになったニュースが届いた。そのほか、中国のソーシャルECアプリにアリババが投資、無印良品の中国ECへのオンライン旗艦店の出店など、中国市場での動きが目立った。

■ 米ウォルマート、テキスト会話型買い物サービスJetblackを立ち上げ

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出典:TECHABLE

米ウォルマートは消費者とテキストでやりとりしながら、受注や商品の提案をする会話型コマースサービスJetblackを立ち上げた。有償会員のユーザーは、24時間いつでもテキストメッセージで相談や注文が可能。ウォルマート側は専任スタッフとAIを組み合わせた専用カスタマーセンターがリアルタイムで対応し、注文された商品は、ウォルマートのほか、さまざまなブランドやショップから調達して当日または翌日に配達する仕組み。マンハッタンとブルックリンの一部を対象に運用を開始した。(2018年6月2日)

TECHABLE :テキストベースの次世代型買い物サービス「Jetblack」を米ウォルマートが始動

■ アリババらが中国のソーシャルECアプリに330億円出資

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image: Shutterstock

インスタグラムとアマゾンを組み合わせたような、中国のソーシャルECアプリ小紅書(RED)が、アリババの主導で3億ドル(約329億円)の出資を受け、企業価値は30億ドル(約3290億円)に達した。アプリではコスメや服の画像や動画の投稿のほか、他のユーザーの投稿や口コミを参考に商品の購入もでき、18歳~35歳の女性を中心に登録ユーザーは1億人を突破している。(2018年6月4日)

Forbes JAPAN:中国の「インスタ型ECアプリ」にアリババら330億円出資

■ LVMHがテック系スタートアップ育成を強化

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LVMHグループのベルナール・アルノー会長 image: Shutterstock

時価総額1500億ユーロ(約19兆円)、70のブランドを傘下に持つLVMHグループは、テクノロジー系のスタートアップ育成のための投資に積極的だ。ラグジュアリーEコマースの検索サイトLystの6000万ドル(約65億円)の資金調達を主導。また、パリのスタートアップ・キャンパス「ステーションF」に、自社のスタートアップ育成所「La Maison des Startups」を設置して、毎年50社のスタートアップを招いている。(2018年6月5日)

Forbes JAPAN:ブランド帝国LVMHが取り組む「次世代スタートアップ育成」

■ インスタグラムのショッピング機能が日本でもスタート

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出典:Tech Crunch

インスタグラムのタイムラインに表示された服やコスメの投稿写真から商品が購入できるショッピング機能が日本でも利用可能となった。これに伴い、コマースリンクは、投稿画像に商品名や価格などをタグ付けし、ECサイトの商品購入ページに誘導する新仕様に対応するため、同社のデータフィード最適化サービスにカタログデータ登録支援のための新機能を追加した。また、ECプラットフォームを運営するBASEも同サービス開始にあたり、インスタグラムにアップロードされた画像タグからBASEショップで販売されている商品を購入できる機能「Instagram販売App」の提供を始めた。(2018年6 月5日、8日)

Tech Crunch:Instagramが「ショッピング機能」日本でも開始、写真から服など購入
THE BRIDGE:インスタ画像から商品販売、BASEが店舗向けに「Instagram販売App」機能を提供開始
Markezine:コマースリンク、Instagram「ショッピング機能」に必要な商品データ自動作成機能を提供開始

■ ECの出荷業務や在庫の連動を自動化するシッピーノがリニューアル

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出典:流通ニュース

EC事業者向け自動出荷サービスのシッピーノがフルリニューアルした。現在600以上のネットショップが利用する同サービスの新バージョンでは、楽天市場やAmazon(出品者出荷)などを利用するユーザーの受注を自動で取り込んで一元管理ができ、物流の委託先への出荷依頼のタイミングも任意で設定できるようになったほか、導入設定の手順も簡素化。電話でのサポート体制も強化し、EC事業者の負担を軽減するとしている。(2018年6月6日)

流通ニュース:ECの出荷業務を完全自動化/「シッピーノ」がフルリニューアル

■ K-Beautyブランド ネイチャーリパブリックがサウジアラビアに進出

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

韓国の美容ブランド、ネイチャーリパブリックは、市場調査や市場戦略の準備に2年をかけ、6月、サウジアラビアの首都リヤドのショッピングモールに旗艦店を出店した。今年中にさらに4店舗をオープンする予定。今後、サウジアラビアに続き、GCC(湾岸協力理事会)加盟国に販路を拡大していくことをもくろんでいる。(2018年6月6日)

COSMETICS BUSINESS:K-BEAUTY’S NATURE REPUBLIC LAUNCHES IN SAUDI ARABIA

■ 中国EC大手のJD.comに無印良品のオンライン旗艦店オープン

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image:Shutterstock

無印良品を展開する良品計画は、アジアでのオンライン事業拡大を目的とし、中国大手EC「京東商城(JD.com)」内に旗艦店をオープンすることを発表した。中国国内の実店舗で出店告知や販促をおこなうほか、アプリやSNSで販売を促進。下期にはメンバーシッププログラムなど、オムニチャンネル化を進める方針。(2018年6月7日)

FASHION NETWORK:「無印良品」、中国EC大手「京東商城(JD.com)」に旗艦店出店

■ フェイスブック、米国や英国で提供するフリマ型サービスに広告枠を設置

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image:Shutterstock

米国や英国などで提供されているフェイスブックのフリマ型サービスMarketplaceに、企業向けの広告枠を設けることが発表された。広告を出す際に既定の配信方法を選択すると、フェイスブックのニュースフィード、インスタグラム、メッセンジャーに広告が掲載される。プラットフォームをまたいだ広告配信で、ターゲットを絞った広告をより多くのユーザーに配信でき、トラフィックやコンバージョン、動画の視聴回数、リーチ数などの測定も可能となる。(2018年6月8日)

Forbes JAPAN:フェイスブック、フリマ型サービス「Marketplace」に広告枠を導入

■@cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「相次ぐ復刻コスメ」

今年5月、資生堂マジョリカ マジョルカの単色アイシャドウ「シャドーカスタマイズ」の新色が、2007年以来11年ぶりに発売された。また、20年以上前にファンデーションで人気だったコーセー ルシェリも、今年8月にスキンケアブランドとして生まれ変わって登場する。SNSで話題の「#化石コスメ」「#レトロコスメ」といったハッシュタグといい、なぜ、新ブランドや新製品ではなく、何十年も前のブランドや製品が話題になるのだろうか? もしかしたら、新しいブランドが育ちにくい時代だからなのかもしれない。ブランドロイヤリティーとは、生活者とブランドとの相互理解なくしては成り立たないと思う。ブランドが生活者のことを深く理解し、生活者もまたブランドを深く理解してはじめて、お互いになくてはならない存在になっていく。一瞬でわかりあうこともあるかもしれないが、多くの場合は、時間が関係を深化させる。人間関係と同じだ。 膨大な情報が溢れトレンドがめまぐるしく移り変わる現代において、生活者の意識を1つのブランドや製品に集中させることは、昔に比べて困難になっているのだろう。生活者にはもはやブランドと深く理解しあうための時間がなく、従来の手法では、新たにブランドロイヤリティーを構築するのが困難になってきたのかもしれない。それゆえに、昔のブランド力に頼らざるを得ないのだとしたら、懐かしいコスメが復刻したからといってあまり喜んでもいられなさそうだ。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 林 美由紀(Miyuki Hahashi)、編集部
TOP image: Simone Dalmeri via Unsplash