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Beauty Tech関連記事まとめ11.28-12.4

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今週は資生堂とエスティ ローダーの、一人ひとりに合わせたスキンケアサービスのローンチが大きなニュース。「消費者への最適化」が大きなテーマだ。ユニリーバのナチュラルスキンケアブランド買収も話題となった。ほかには、スリープテック、リグラム、ナノ粒子PhytoSpherix(ファイトスフェリックス)など新しいキーワードもチェックしておきたい。


■資生堂の「IoT化粧品」、その日の肌状態に合わせて美容液を抽出

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Optune発表会にて編集部撮影

資生堂が「Optune(オプチューン)」というIoT化粧品を開発した。ユーザーは「Optune App」という専用アプリで自分の肌を撮影、Wifiでクラウド接続された「Optune Zero」というIoTマシンがその画像を分析し、クラウド上の独自のアルゴリズムによって配合した美容液を抽出してくれる。プロダクトの種類を多数用意して消費者に提供するのではなく、プロダクトを一人ひとりの消費者にカスタマイズ提供する同プロジェクトは、資生堂が掲げる「パーソナライズドビューティー(最適化された美容)」戦略の最先端だ。2018年から、β版のプロダクトの販売を開始する。(2017.11.27)
IT media News:資生堂「IoT化粧品」来春提供 その日の肌をチェック、配合をチェンジ

■ エスティ ローダー、Google Homeで“会話”を通してスキンケアサービスを提供

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出典:COSMETICS TECHNOLOGY

エスティ ローダーはGoogle Home上のGoogle Assistant専用アプリ「Nighttime Expert」をローンチした。消費者はGoogle Assistantとの“会話”を通して、Nighttime Expertから自分の肌に合わせた夜のスキンケア法に関するアドバイスを得る。また、オプションで技術的なスキンケアについても学ぶことができる。同ブランドは、Facebookメッセンジャーのチャットボットで「Estée Lauder Lip Artist」を展開するなど、デジタル施策に積極的だ。年明けには、グローバルでさらに新しいサービスのローンチを計画しているという。(2017年11月27日)
COSMETICS TECHNOLOGY:Estée Lauder offers Google-powered beauty experience

■ 睡眠不足をテックで解決?オランダのスタートアップがスリープロボットを開発中

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出典:Somnox

デルフト工科大学の学生が起ち上げたスタートアップ、Somnoxがテクノロジーで不眠を解決しようと、「呼吸」するスリープロボットを開発している。抱きまくらの形をしているSomnoxを抱きしめると、ユーザーの呼吸に呼応し始め、徐々にタイミングが一致し、ユーザーはリラックスして眠りにつける。Kickstarter(クラウドファンディング)では12月4日時点で2,200万円以上(目標額は1,300万円)の支援を集めており、約25カ月の研究開発で何百もの試作品を制作。今後は臨床の評価も得る予定だという。小売での提供価格は約500ユーロを想定しており、“Sleep as a service”としてレンタルでの提供も検討中だ。医薬品ではなく、テクノロジーが現代人の睡眠問題を解決する日は近いかもしれない。(2017年11月28日)

THE BRIDGE:「呼吸」をするロボットを抱きしめて睡眠不足解消へーースリープテックに挑戦するオランダのスタートアップ

■インスタグラムが投稿を拡散できる「リグラム」機能を実装実験中?

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出典:TNW

インスタグラムの投稿には「リツイート」のような拡散機能はこれまで実装されていなかったが、現在、一部ユーザーの間で「リグラム」という拡散機能が実験的に実装されているという。インスタグラムで拡散機能が得られる専用アプリ等は過去に登場しているが、インスタがその仕様上に拡散機能を実装するのは今回が初。企業がインフルエンサーマーケティングに高い関心を示していることもあり、「リグラム」でリーチを獲得することが、今回の実験導入の狙いとみられる。今年は「インスタ映え」が世間で話題になったが、「リグラム」機能が今後正式に導入されるとしたら、インスタユーザーにどこまで受け入れられるのか、また、この機能が企業の認知拡大の指標となり得るのか、今後のユーザーの反応に注目だ。(2017年11月29日)

TNW:Instagram’s secretly testing a Regram button and many other big new features

■ カナダのバイオマテリアル企業がカナダ農務・農産食品省から約8900万円調達

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出典:MIREXUS

カナダのバイオマテリアル企業Mirexus Biotechnologiesは、コーンから化粧品プロダクトや食品原料に使われる、PhytoSpherix(ファイトスフェリックス)というナノ粒子を精密ろ過する技術を産業化させるため、カナダ農務・農産食品省から約8900万円の資金を調達した。資金は製造化するための生産ラインへの投資に当てられる。PhytoSpherixは、肌の保湿機能やバリア機能の向上、アンチエイジング効果等、肌機能を促進する画期的な物質として、化粧品原料としての活用を期待されている。(2017年11月29日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:Mirexus Biotechnologies awarded CAD$1 million investment from Agriculture and Agri-Food Canada

■ ユニリーバが新しくナチュラルスキンケア企業、SUNDIAL BRANDSを買収

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出典:SheaMoisture

ユニリーバは、ナチュラルスキンケア・ヘアケアブランドのSUNDIAL BRANDSを買収した。情報筋によると、買収額は約12億ドル(約1332億円)。ナチュラルプロダクト市場での事業拡大を目指す。SUNDIAL BRANDSのプロダクトラインはアフリカ系アメリカ人をターゲットとしており、そのなかでも「シアモイスチャー」はミレニアル世代に人気がある。(2017年11月29日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:Unilever gets inclusive with acquisition of Sundial Brands
WWD:ユニリーバがナチュラル系化粧品企業を買収

■ @cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「ミニマムコスメ」

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出典:ローソン限定プチクレヨンチーク

 こちらのコーナーでは、美容トレンドに敏感な@cosmeのユーザーのインサイトを、リサーチチームが取材やデータから探り出し「キーワード」として毎回紹介。

「使い切れない」「量多すぎ」。ここ2~3年、増加傾向にあると感じているのがこういった口コミだ。使い切れずに古くなり衛生面を気にする声もある。かたや、ミニサイズのコスメがコンビニ限定で発売するとSNSやクチコミで一気に話題に。「ミニサイズに便利性を感じ即購入」「なんとなく購入したけど、アタリでした」「ともかくコンパクトなので、小さなポーチでもOKなのが◎」「全く期待していなかったのですがコレかなりいい」と期待値を超えるギャップから、全色買いやコンビニをはしごするユーザーまで登場。まさにミニマムコスメLOVEである。いろいろ試したい、使い切りたい、ついでに荷物も少なくしたい、というユーザーの気持ちが見てとれる。クチコミの商品のネガティブコメントから、次のヒット商品が予測できる好例だ。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

text: 中島未知代(Michiyo Nakashima)