ニューノーマルはどんな未来か。境界線をつくらず探りたい【NNを考える会】
いつものBeautyTech.jpとは別に、「ニューノーマルを考える会」というマガジンをつくりました。
ifs未来研究所所長の川島蓉子さんがきっかけをつくってくださり、WWD JAPAN.comの編集長 村上要さんにご相談して、BeautyTech.jp編集長の私、矢野貴久子の3人で、ポストコロナのこれからの世界の「ニューノーマル」を、多くの方々とともに考えていきたい、という企画です。
この3人は、編集やライティングという仕事を通して、ファッション、美容、テクノロジーやイノベーションを追いかけています。その領域以外にも発想を広げて、いろいろな分野の方に話を聞いたり考えたりしていくなかで、その過程も全部公開するのはどうか、というオープンイノベーション的なコンテンツです。
新型コロナウイルス感染症の脅威以前から、テクノロジーの進化がさまざまな分野の境界線を溶かしたり重ね合わせたりしていき、その隙間にはたくさんのビジネスチャンスが生まれてくるはずといった話がありました。そして今、テクノロジー主導だけでなく、私たちの気持ちのうえでも、こうした「境界線を引かない流れ」がすごい勢いで加速していくのではないでしょうか。
「ニューノーマルといっても、それは刻々と変化するものだ」というのは3人の共通見解です。だから、考え続けていく、あらゆるヒントを発見し続けるべきなんだなと思います。
この会もきっと変化していくと思うのですが、決めたのはオープンなディスカッションにしていきたいということです。
・考えるべきテーマを広く募る
・プロセスをできるだけ公開する。取材も公開する。
・この会自体が3人で閉じずに、さまざまなところに広がったり派生したり変形したりするといい
まずはやってみながら、ひとつの形に収まるかもしれないし、何か違うかたちに発展するかもしれません。このプロセスは3人が3様の記事にする予定です。村上さんはWWD JAPAN.comに、川島さんはこれから開設のご自身のメディアに。もしかしたら、3人がまったく違うことを言ったり発見したりしているかもしれません。
というわけで、まずはみてくださっている方々からこの先の未来を「ぶっちゃけこんなことが知りたい」「この人に話を聞いてほしい」などニューノーマルのヒントになるような質問をいただけましたらと思います。
こちらよりどうぞ↓
第1回質問募集|ニューノーマルを考える会
■ WWD JAPAN.com 編集長 村上要さんによる記事
「WWD JAPAN.com」と「BeautyTech.jp」、川島蓉子で「ニューノーマルを考える会」 コンテンツの制作過程もコンテンツ化
■ ifs未来研究所所長 川島蓉子さんのコメント
ファッション消費のキボウはどこに?
ここ数年、企業を取り巻く環境は大きく様変わりして、企業にも人にも変化を求めています。ファッション業界も同様で、ずいぶんと以前から、既存のシステムに対する疑問が突きつけられていたのですが、新型コロナ問題でそれらが一気に現象化し、半強制的に対応せざるを得なくなった感があります。そこで、ファッション業界が変化を受け入れ、否、自ら興し、キボウをもって未来にのぞむにはどうしたらいいか、さまざまな知恵と意見交換が行われる場があったらいいなと考えました。それも「ここが良くなかったからこうなった」というネガ探しではなく、「こうしたらもっと良くなる」というキボウが湧いてくる場に。参加していただく皆様にとって、何らかの発見があっておもしろい!と感じてもらえたら嬉しいです。
Text: 矢野貴久子(Kikuko Yano)