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【関連記事まとめ】ロレアル、採用過程をチャットボットで効率化

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<2018. 10.23-10.29 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、ロレアルの求職者専用チャットボットの導入のほか、ソフトバンクとヤフーのスマホ決済サービスPayPayとAlipayの連携、EC運営とデジタル広告を専門とするADKの中国法人設立など、日本の大手企業の中国マーケットへの取り組みのニュースが目立った。

■ジョンソン・エンド・ジョンソン、ドクターシーラボを傘下に

出典: WWD

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、ドクターシーラボやエステティックサロンを手がけるシーズ・ホールディングスを買収することを発表した。2018年10月29日~19年1月10日にかけて株式公開買い付けを行い、1株5,900円、創業者で筆頭株主である城野親徳会長らの保有株式を取得し総額約2,300億円で子会社化するようだ。シーズ・ホールディングスは国内に1,258万人の通販登録会員を有し、J&Jはこの顧客管理データベースを活用することで、アジア太平洋地域の販売を強化するとともに、高価格製品の開発や研究への投資、グローバル展開を推進する。(10月23日)

WWD:
ジョンソン・エンド・ジョンソンが「ドクターシーラボ」のシーズHDを買収

■ビューティガレージ、理美容ベンチャーを対象に投資事業開始

出典: Shutterstock

プロ向け美容商材通販の株式会社ビューティガレージが、ベンチャー企業家への投資事業に進出。コーポレートベンチャーキャピタルファンドを12月1日に立ち上げ、同社の事業とシナジー効果が期待できる理美容・ビューティ関連、IT事業などに投資する。投資先には同社が蓄積する知見やネットワークが提供される。ファンド総額は10億円で、運用期間は10年。投資先の斬新なアイディアやテクノロジーを取り込むとともに、資金提供だけでなく成長機会を生み出すことで、次世代の国内外での経済発展に寄与したい考え。(10月23日)

美容経済新聞: 
ビューティガレージ、国内外ベンチャー対象に投資事業に進出

■ヘンケル、ヘアカラーのモバイル・コンサルティングプログラムを開発

出典: Global Cosmetics News

ヘンケルは、顧客が自分にあったヘアカラー製品の色選びをサポートする、モバイル・コンサルティングプログラム「Choicify」を発表した。同プログラムは商品のQRコードまたはNFCチップリーダーを使って、アプリをダウンロードする必要なしに、店頭でスマホから直接アクセスが可能。同社ブランド以外のメーカーの製品についても利用でき、まずドイツの一部小売店で検証試験が行われる予定。このプログラムにより、顧客はニーズに合う最適なカラーを選択でき、ヘンケルはマーケティングデータの取得・活用ができる。(10月24日)

Global Cosmetics News:
Henkel Beauty Care develops mobile color consultation program Choicify

■ソフトバンクとヤフーのスマホ決済サービス「PayPay」が中国の「Alipay」と連携

出典: TechCrunch

ソフトバンクとヤフーの合弁会社が提供するバーコードを活用した実店舗でのスマホ決済サービス「PayPay」と、中国のオンライン決済プラットフォーム「Alipay」の連携がスタートした。Alipayは中国国内で7億人以上のアクティブユーザーを有する。今回の連携により、Alipayユーザーは日本国内のPayPay加盟店でのキャッシュレス決済が可能となり、増加する訪日中国人のインバウンド消費を促進することが期待される。PayPayはインドの決済サービス業者「Paytm」との連携もすでに結んでいる。(10月25日)

TechCrunch:
ソフトバンクとヤフーのスマホ決済サービス「PayPay」が「Alipay」とのサービス連携を開始

■ADK、中国に越境ECとデジタル広告を専門とする現地法人を設立

出典: Marke Zine

アサツー ディ・ケイ(ADK)が中国に、中国越境EC店舗運営とデジタル広告事業を専門とする現地法人を設立した。新会社は、ADK中国のデジタル広告部門を独立させ、EC運営機能を追加したもの。元アリババの運営経験者を採用し、EC店舗運営、販促、物流、カスタマーサービスなどのEC事業に注力していく一方で、既存のデジタル広告・SNS運用と協同し、ECモール内外の中国マーケティングをワンストップで対応する体制を整える。さらにADK本社との連携で、訪日して日本で商品を購入したのち、中国から越境ECでリピーターになる「インバウンド×越境EC」構想の実現も目指す。(10月25日)

Marke Zine:
中国越境EC事業を一気通貫で支援!ADK、中国にADK Digital Technologyを設立

■ロレアル、人事採用をサポートするチャットボットを導入

出典: Cosmetics Business

ロレアルは人事採用の応募プロセスをサポートする、同社初の求職者専用チャットボットを発表した。AI技術スタートアップMya Systemsのチャットボットを利用したもので、求人への応募者に対し、さまざまな質問をして職種の条件を満たすか判断するほか、選考プロセスや企業文化など応募者の質問にも回答し、適した人材を採用担当者につなげる。ロレアルへの求職者は年間100万人以上にのぼり、チャットボット活用によりリクルーティングの効率化とスピードアップを図る。試験的に運用した初期ローンチでは、1万人の利用者のうち92%が適切に誘導され、求職者の満足度はほぼ100%との結果が出ている。(10月25日)

Cosmetics Business:
L’Oréal reveals AI chatbot with Mya Systems to help job candidates

■シマライズとIBMリサーチによるAIを活用した香水開発プロジェクト

出典: Global Cosmetics News

ドイツのフレグランスメーカー、シムライズはIBMリサーチと共同で、AIを活用した香水開発プロジェクト「Phirya」に取り組んでいる。IBMリサーチのAI技術によって、何千もの調合パターンや原材料、過去データを分析することで、調香師をサポートし、新しい香りを創り出す過程をよりスムーズにする。同プロジェクトから誕生した2種の香水が、ブラジルの化粧品ブランド「オ・ボチカリオ」から2019年に発表される予定。(10月25日)

Global Cosmetics News:
Symrise and IBM Research join forces to break new AI ground in fragrance creation

■グーグルマップに「フォロー」機能が追加、店舗への来店を促進

出典: TechCrunch

グーグルマップに新たに「フォロー」機能が追加になる。これは、グーグルマップ上でレストランや小売店など店舗のフォローボタンを押すと、その店のイベントや特典などの最新情報が「For You」タブで閲覧できるもので、ユーザーは自分のリストに情報の保存も可能。グーグルマップ上にある1億5千万ヶ所以上の施設が対象となり、新規オープンの店舗でも、グーグルマイビジネスページで店舗プロフィールを登録すると、開店3ヶ月前からグーグルマップ上で表示される。特典や写真で来店を促進し、Facebookに対抗するサービスとなる。同機能はAndroidから順次公開され、各国での利用へと拡大する予定。(10月26日)

TechCrunch:
Googleマップ、店舗を「フォロー」する新機能でFacebookページに対抗

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Gareth Harper via Unsplash

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